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クラミジア感染症とは?症状・感染経路・検査・治療法を泌尿器科医が詳しく解説
クラミジア感染症とは?症状・感染経路・検査・治療法を泌尿器科医が詳しく解説
名古屋市東区の皮膚科・泌尿器科クリニック 名古屋あおいクリニック
はじめに
「排尿時に少し痛みがある」「おりものの量や色がおかしい」「症状はないけど感染が心配」——
こうした悩みを抱えながら、「病院に行くのが恥ずかしい」「本当に感染しているのかわからない」と相談できずにいる方は少なくありません。
クラミジア感染症は、日本で最も報告数が多い性感染症(STI)のひとつです。しかも、感染していても約50〜80%の人が無症状または症状が軽微なため、気づかないまま他の人に感染を広げてしまうことが多い、非常に「見えにくい」感染症です。
今回は、クラミジア感染症の原因・症状・感染経路・検査・治療・予防について、名古屋市東区の皮膚科・泌尿器科クリニック・名古屋あおいクリニックが詳しく解説します。
クラミジア感染症とは?
クラミジア感染症は、**クラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)**という細菌に感染することで起こる性感染症です。
細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物で、性行為による粘膜接触を通じて感染します。
有病率・現状
- 日本の性感染症の中で最も患者数が多い疾患のひとつ
- <cite index=”10-1″>感染が広がる背景には、症状が軽いため気づかれにくいこと、検査や治療が行われていないケースが多いことが挙げられます</cite>
- <cite index=”10-1″>クラミジア・トラコマティスは、性行為(膣、肛門、口腔)を通じて広がる細菌性感染症です。感染部位は性行為の種類によって異なり、性器だけでなく、咽頭や肛門直腸にも感染する場合があります。特にオーラルセックスやアナルセックスを介した感染は、無症状で進行することが多く、気づかないうちに感染が拡大するリスクがあります</cite>
- 20代の若年層に最も多いが、幅広い年齢層に感染者がいる
- <cite index=”10-1″>妊婦が感染している場合、出産時に新生児に感染が伝播し、新生児結膜炎や肺炎を引き起こすことがあります</cite>
クラミジア感染症の感染経路
主な感染経路:性行為による粘膜接触
<cite index=”11-1″>クラミジア感染症は性行為により粘膜を介してクラミジア・トラコマティスが感染することで起こります。そのため、尿道・膣・肛門・咽頭に感染する恐れがあります</cite>。
具体的には以下の行為が感染経路となります。
- 腟性交(最も多い感染経路)
- オーラルセックス(咽頭への感染)
- アナルセックス(直腸・肛門への感染)
感染しない経路
- 握手・抱擁などの日常的な接触
- 入浴・プール・トイレの共用
- 食器・タオルの共有
クラミジアは性行為以外での日常生活での感染はほぼありません。
クラミジア感染症の症状
重要なポイント:多くの人が無症状
クラミジア感染症の最大の特徴は、感染していても症状がない・あっても軽微なケースが非常に多いことです。男性で約50%、女性では約70〜80%が無症状または症状に気づかないとされています。
男性の症状
尿道炎(最も多い)
- 排尿時の軽い痛み・灼熱感
- 尿道のかゆみ・違和感
- 尿道からの少量の透明〜白色の分泌物(膿)
- 症状が軽微なため見逃しやすい
注意:放置した場合の合併症
- 精巣上体炎(副睾丸炎):陰嚢の腫れ・痛み・発熱
- 前立腺炎:会陰部の不快感・排尿障害
- 不妊の原因になる可能性がある
女性の症状
子宮頸管炎(最も多い)
- おりものの量・色・臭いの変化(黄色・膿性)
- 不正出血(性交後の出血等)
- 下腹部の軽い違和感・痛み
- 排尿時の軽い痛み
注意:放置した場合の合併症
- 骨盤内炎症性疾患(PID):下腹部痛・発熱
- 卵管炎・卵管障害:不妊・子宮外妊娠のリスク
- 妊娠中の感染は早産・低出生体重のリスクにつながる
咽頭(喉)の症状
オーラルセックスにより咽頭に感染した場合、
- 咽頭の痛み・違和感(軽微なことが多い)
- 多くはほぼ無症状
無症状のため見逃されやすく、感染源になりやすいです。
直腸・肛門の症状
アナルセックスにより感染した場合、
- 直腸の違和感・軽い痛み
- 粘液状の分泌物
- 多くはほぼ無症状
クラミジアと他の性感染症との違い
| クラミジア | 淋菌(淋病) | 梅毒 | |
|---|---|---|---|
| 主な原因 | 細菌(クラミジア) | 細菌(淋菌) | 細菌(梅毒トレポネーマ) |
| 症状 | 軽微・無症状が多い | 膿性の分泌物・強い症状 | 初期:無痛の潰瘍 |
| 潜伏期間 | 1〜3週間 | 2〜7日 | 3週間〜3ヶ月 |
| 無症状率 | 高い(50〜80%) | 比較的低い | 初期は無症状のことも |
| 治療薬 | アジスロマイシン等 | セフトリアキソン等 | ペニシリン等 |
重要:クラミジアと淋菌の同時感染(混合感染)が多いため、クラミジアが検出された場合は淋菌の同時検査が推奨されます。
クラミジア感染症の診断・検査
受診が必要なサイン
✔ 性行為後に排尿時の痛み・尿道の違和感がある
✔ おりもの(量・色・臭い)が変化した
✔ 不正出血がある
✔ パートナーが性感染症と診断された
✔ 不特定多数との性行為があった・コンドームなしの性行為があった
✔ 症状がなくても定期的に検査したい
検査方法
<cite index=”11-1″>尿道や膣にクラミジアを疑う症状がある場合の検査は男性では尿検査、女性では膣から綿棒を入れて粘膜を拭う検査をします。また、咽頭にクラミジアを疑う症状がある場合の検査はうがい液の検査をします。尿検査・拭い検査・うがい検査ともにPCR法での検査のため、ごく微量な細菌量であっても検出することができ、結果は2〜3日で出ます</cite>。
男性の検査方法
- 初尿検査(尿の最初の部分を採取)
- 尿道スワブ検査(必要に応じて)
- 咽頭うがい液検査(咽頭感染が疑われる場合)
女性の検査方法
- 子宮頸管スワブ検査(綿棒で膣内を拭う)
- 自己採取法(外陰部スワブ)
- 咽頭うがい液検査(咽頭感染が疑われる場合)
検査の精度
- PCR法(核酸増幅検査):感度・特異度ともに非常に高い
- ごく少量のクラミジアでも検出可能
- 結果は通常2〜3日で確認できる
検査の注意事項
- 感染から検査まで1〜3週間程度経過してから検査を受けることが望ましい(潜伏期間中は検出されないことがある)
- 最近抗生剤を内服していた場合は、医師にお伝えください
- <cite index=”10-1″>クラミジア感染症が性器だけでなく咽頭にも感染する可能性があるため、オーラルセックスの経験がある場合は両方の部位を検査することを推奨しています</cite>
クラミジア感染症の治療
治療方法
クラミジア感染症は抗生剤(抗菌薬)による内服治療で完治できます。
<cite index=”11-1″>クラミジアの治療はマクロライド系やニューキノロン系の抗生物質の内服です</cite>。
第一選択薬:アジスロマイシン(マクロライド系)
<cite index=”11-1″>アジスロマイシンは1度に4錠(1000mg)を1回だけ飲めば治療が終了するお薬です</cite>。1回の内服で治療が完結するため、飲み忘れのリスクがなく、コンプライアンスに優れた治療法です。
その他の選択肢
- ドキシサイクリン(テトラサイクリン系):7日間内服
- レボフロキサシン(ニューキノロン系):7日間内服
治療上の重要な注意事項
① パートナーと同時に治療する(最重要)
パートナーを治療しなければ、治癒後に再感染するリスクが高くなります。症状がないパートナーも必ず同時に検査・治療を受けることが再発防止の鍵です。
② 治療中・治癒確認前は性行為を控える
治療完了後、治癒が確認されるまでは性行為を控えてください。
③ 治癒確認検査が必要
治療終了後2〜4週間後に再検査を行い、クラミジアが消えていることを確認します。
④ 自己判断での中断・市販薬での対処はしない
抗生剤を中途半端に服用すると耐性菌が生じるリスクがあります。必ず医師の指示に従って最後まで服用してください。
放置するとどうなるか
クラミジア感染症を放置することで生じる問題は深刻です。
男性の場合
- 精巣上体炎(副睾丸炎):陰嚢の強い痛み・腫れ・発熱
- 前立腺炎:慢性的な排尿障害・会陰部の不快感
- 男性不妊:精管の炎症・閉塞による精子通過障害
女性の場合
- 骨盤内炎症性疾患(PID):下腹部痛・発熱・不正出血が持続
- 卵管障害:不妊・子宮外妊娠のリスクが大幅に上昇
- 慢性骨盤痛:長期的な下腹部の痛み
- 妊娠への影響:早産・低出生体重・新生児への感染
HIVリスクの増大
クラミジアに感染すると性器粘膜に炎症が生じ、HIVを含む他の性感染症への感染リスクが高まることが報告されています。
早期発見・早期治療が、将来の健康と不妊予防に直結します。
クラミジア感染症の予防
① コンドームの正しい使用
性行為中にコンドームを正しく使用することが最も有効な予防策です。ただし100%の予防効果はなく、挿入前からの使用が重要です。
② 定期的な性感染症検査
自覚症状がなくても、以下の方は定期的な検査を推奨します。
- 新しいパートナーができた方
- 複数のパートナーがいる方
- コンドームなしの性行為があった方
- パートナーに性感染症の疑いがある方
③ パートナーへの迅速な告知と同時治療
感染が判明した場合、パートナーへの告知と同時治療が感染拡大防止の最も重要な対策です。
よくある質問(FAQ)
Q. 症状がないのに病院に行く必要がありますか?
A. あります。クラミジア感染症は無症状のケースが非常に多いため、症状がなくても感染している可能性があります。放置すると合併症(不妊・骨盤内炎症など)を引き起こすリスクがあります。パートナーが感染していた場合や心当たりがある場合は、症状の有無にかかわらず検査を受けることをお勧めします。
Q. 一度治癒すれば再感染しませんか?
A. クラミジアは一度感染して治っても免疫は獲得されないため、再感染します。パートナーと同時に治療し、治癒確認後も定期的な検査が重要です。
Q. 検査は保険適用で受けられますか?
A. 症状がある場合の検査・治療は保険診療で行えます。詳しくは受診時にご確認ください。
Q. 検査結果は他に知られますか?
A. プライバシーに配慮した診療を行っています。検査結果は患者様本人にのみお伝えします。
Q. クラミジアとわかったらどうすればいいですか?
A. まず医師の処方した抗生剤をきちんと服用すること、そしてパートナーにも検査・治療を受けてもらうことが最も重要です。自己判断での薬の使用はしないでください。
Q. 妊娠中に感染が判明しました。治療できますか?
A. 妊娠中でも安全に使用できる抗生剤があります。必ず産婦人科・泌尿器科に相談し、適切な治療を受けてください。新生児への感染予防のためにも、妊娠中の感染の発見・治療は非常に重要です。
こんな方はお早めにご相談ください
✔ 排尿時に痛み・灼熱感・違和感がある
✔ 尿道から分泌物が出る
✔ おりもの(量・色・臭い)が変化した
✔ 不正出血がある
✔ パートナーが性感染症と診断された
✔ コンドームなしの性行為があった
✔ 定期的な性感染症検査を受けたい
✔ 複数の性感染症を同時に検査したい
✔ 妊娠を希望している・妊娠中に感染が心配
名古屋あおいクリニックでの診療
名古屋あおいクリニックは、名古屋市東区の皮膚科・泌尿器科クリニックです。
クラミジア感染症をはじめとする性感染症について、以下の診療を行っています。
- クラミジア感染症の検査(PCR法)・診断
- 淋菌・梅毒・トリコモナス等の複数性感染症の同時検査
- 薬物療法(アジスロマイシン・ドキシサイクリン等)
- パートナーとの同時受診・治療
- 治癒確認検査
- 妊娠前・妊娠中の性感染症スクリーニング
- プライバシーに配慮した診療
「恥ずかしい」という気持ちはよくわかります。しかし、クラミジア感染症は早期発見・早期治療で確実に治せる疾患です。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
まとめ
クラミジア感染症は、
- 日本で最も多い性感染症のひとつ
- 無症状・軽症のケースが非常に多く、気づかないまま感染が広がる
- 放置すると不妊・骨盤内炎症・子宮外妊娠のリスクがある
- PCR法による検査で精度高く診断できる
- アジスロマイシン1回内服で治療が完結できる
- パートナーと同時に治療することが再発防止に不可欠
- 自覚症状がなくても定期的な検査が重要
「もしかして…」と思ったら、症状の有無にかかわらず早めに受診してください。名古屋市東区の泌尿器科・名古屋あおいクリニックでは、プライバシーに配慮した丁寧な診療を行っています。
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【TEL】052-737-7117
【診療時間】 10:30~13:30 14:30~19:00
【休診日】不定休
【アクセス】 高岳駅より徒歩4分 新栄町駅より徒歩5分
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