夏休みに虫に刺されて腫れがひどいとき——自宅での対応とクリニックでの治療を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説

夏休みに虫に刺されて腫れがひどいとき——自宅での対応とクリニックでの治療を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説

「子どもが虫に刺されてものすごく腫れた」「蚊に刺されたはずなのに腕全体が腫れている」「ブヨに刺されて何日経っても治らない」「チャドクガの毛虫に触れて全身がかゆい」——夏休みはキャンプ・プール・公園・旅行など屋外活動が増え、虫刺されのトラブルが急増します。特に腫れがひどい場合・顔に刺された場合・子どもが刺された場合は、正しい対処が必要です。名古屋市東区の皮膚科・名古屋あおいクリニックが、虫の種類別の症状・自宅でできる応急処置・クリニックに行くべきタイミング・皮膚科での治療内容まで、わかりやすく詳しく解説します。


目次

  1. 夏休みに多い虫刺され——種類と特徴の基本
  2. 【虫別】症状と経過——蚊・ブヨ・ハチ・チャドクガ・ムカデ・マダニ
  3. 「虫刺され」がひどく腫れる理由——アレルギー反応のメカニズム
  4. 【自宅対応①】刺された直後の応急処置
  5. 【自宅対応②】市販薬の正しい選び方・使い方
  6. 【自宅対応③】腫れ・かゆみを悪化させるNG行動
  7. クリニックに行くべき症状——受診のタイミング
  8. 皮膚科での治療内容
  9. 【虫別】特別な対応が必要なケース
  10. 子どもの虫刺されで特に注意すること
  11. 顔・目の周り・唇が腫れた場合の対応
  12. アナフィラキシー——命に関わる重篤なアレルギー反応
  13. 夏休みの虫刺され予防——場所別・虫別の対策
  14. よくある質問(FAQ)
  15. 名古屋あおいクリニックでの診療について

1. 夏休みに多い虫刺され——種類と特徴の基本

夏休みに特に多い虫刺されは以下の通りです。場所・状況によって遭遇する虫が異なります。

虫の種類主な遭遇場所症状の特徴特記事項
公園・庭・キャンプ場即時・遅発型の赤み・かゆみ子どもは大人より反応が強い
ブヨ(ブユ)山・渓流・キャンプ場数時間後から強い腫れ・かゆみ長引きやすい・硬結が残る
ハチ(スズメバチ・アシナガバチ)山・公園・庭刺痛・急速な腫れアナフィラキシーリスク
チャドクガ(毒蛾・毛虫)庭のツバキ・サザンカ接触部位の強いかゆみ・多数の丘疹衣類越しでも刺さる
ムカデ山・キャンプ・草むら強い痛み・腫れ・熱感ハチ毒と類似
マダニ山・草むら・ペット皮膚に食い込む・数日間吸血感染症媒介(SFTS等)
ノミ動物との接触・古い畳足首・下腿の小丘疹・強いかゆみ線状・集簇した発疹
アブ海・湖・山強い痛み・腫れ・出血刺すだけでなく噛む

2. 【虫別】症状と経過——蚊・ブヨ・ハチ・チャドクガ・ムカデ・マダニ

蚊(カ)——最も多いが「大きく腫れる」こともある

症状の2段階反応:

即時型反応(刺された直後〜数分): 刺された直後から始まる赤み・膨疹(蕁麻疹様の盛り上がり)・かゆみです。多くは1〜2時間で消退します。

遅発型反応(6〜12時間後): 赤みと硬い腫れが再び現れ、より強いかゆみを伴います。1〜3日かけて消退します。

「蚊アレルギー(EBウイルス関連血球貪食症候群:HVA)」に注意: 一部の子ども・成人では、蚊に刺されるたびに高熱・リンパ節腫脹・著明な腫れが生じる「蚊アレルギー(蚊刺過敏症)」があります。これはEBウイルスの再活性化が関与する特殊な免疫反応で、通常の虫刺されとは全く異なります。繰り返し高熱を伴う強い反応がある場合は必ず受診してください。

ブヨ(ブユ)——腫れがひどく長引く

最も腫れがひどくなりやすい虫のひとつです。

症状の特徴:

  • 刺されている最中は痛みが少ない(気づきにくい)
  • 刺された数時間後(6〜12時間後)から急に腫れ・強いかゆみが出現
  • 患部が10cm以上の広範囲に腫れることがある
  • 「大きな水疱(水ぶくれ)」ができることがある
  • 症状が1〜2週間以上長引くことが多い
  • 硬い結節(しこり)が数週間残ることがある

ブヨが多い場所・時間帯: 山・渓流・滝付近・キャンプ場。早朝・夕方に活動が活発。長袖・長ズボン・防虫スプレーが有効。

ハチ(スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ)——アナフィラキシーに注意

症状:

  • 刺された直後からの強い刺痛・灼熱感
  • 刺された部位の赤み・腫れ(局所反応)
  • 広範な腫れ(大きな局所反応:LLR): 手を刺されたら手全体〜腕まで腫れることがある

最も重要:アナフィラキシーのリスク ハチ毒アレルギーがある場合、刺された後15〜30分以内に全身反応が起きることがあります(詳細は後述)。

2回目以降の刺されに特に注意: 過去にハチに刺されたことがある人は、次回の刺傷でアナフィラキシーが起きるリスクが高まります。

チャドクガ(毒蛾・ドクガ)——触れていなくてもなる

チャドクガとは: ツバキ・サザンカ・チャノキなどの葉に発生する毛虫(幼虫)で、成虫になった毒蛾も毒針毛を持ちます。体に無数の微細な毒針毛(0.1mm程度)があり、これが皮膚に刺さることでアレルギー反応が生じます。

特徴:

  • 触れた覚えがなくても発症する: 風で毒針毛が飛来する・洗濯物に付着・毒蛾が衣類に触れる
  • 数百〜数千個の赤い丘疹が線状・帯状に多発
  • 非常に強いかゆみ(夜間に特に悪化)
  • 症状は1〜3週間続くことがある
  • こすると毒針毛が広がり症状が拡大する

最重要な初期対応: ①こすってはいけない ②粘着テープで毒針毛を除去してから流水で洗い流す

ムカデ——強い痛みと腫れ

症状:

  • 刺された(噛まれた)瞬間からの激しい痛み・灼熱感
  • 噛まれた部位の2か所の点状傷
  • 広範な発赤・腫れ・熱感
  • 痛みは数時間持続することがある

ムカデの毒はハチ毒と類似成分を含むため、ハチアレルギーと同様の重篤な反応(アナフィラキシー)が起きることがまれにあります。

NGな対処:「熱いお湯をかけると毒が中和される」という民間療法は誤りです。(熱傷リスクがあり、毒の中和効果も確認されていません。)

マダニ——皮膚に食い込んでいたら絶対に自分で取らない

マダニの危険性: マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)・ライム病・日本紅斑熱などの重篤な感染症を媒介します。

特徴:

  • 皮膚に口器を差し込んで数日間吸血する
  • 吸血中は痛みがない(気づきにくい)
  • 吸血後は体が膨らんでゴマ〜小豆大になる

皮膚にマダニが食い込んでいる場合: **絶対に自分でピンセット等で取ろうとしないでください。**無理に引っ張ると頭部が皮膚内に残り・感染のリスクが高まります。皮膚科・外科で正しく除去してもらってください。


3. 「虫刺され」がひどく腫れる理由——アレルギー反応のメカニズム

なぜ人によって腫れの程度が違うのか

同じ虫に刺されても、腫れがほとんどない人と大きく腫れる人がいます。これはアレルギー反応の程度の違いによります。

即時型アレルギー(IgE依存性): 虫の唾液・毒液に含まれる抗原に対してIgE抗体が産生されており、再度刺されたときにヒスタミン・ロイコトリエンなどの化学物質が大量に放出されます。これが赤み・腫れ・かゆみを引き起こします。

遅発型アレルギー(細胞性免疫): T細胞が関与する遅発型反応で、刺された6〜24時間後に反応が出ます。ブヨ・蚊の遅発型反応はこのメカニズムです。

子どもが大人より腫れやすい理由

子どもは免疫システムが成熟途上で、虫の抗原への感作が進んでいる一方で制御機構が不十分なため、大人より強い反応が出やすいです。また免疫が完成されていない乳幼児では逆に反応が弱い場合があり(まだ感作されていない)、何度も刺されると反応が強くなっていきます。


4. 【自宅対応①】刺された直後の応急処置

蚊・ブヨ・アブの場合

①患部を洗い流す まず流水・石けんで患部を優しく洗います。ブヨは刺した口が皮膚に残っていることがあるため、流水でよく洗い流します。

②冷やす 保冷剤(タオルで包む)・冷たい濡れタオルで患部を冷やします。冷却により血管が収縮し、腫れ・かゆみを軽減できます。10〜15分を目安に冷やし、繰り返す。

③かかない かくことで皮膚が傷つき・細菌感染のリスクが高まり・色素沈着が残りやすくなります。特に子どもには爪を短く切ることが重要です。

ハチに刺された場合

①その場から離れる ハチに刺された場合、ハチはフェロモンを出して仲間を呼ぶことがあります。刺されたらすぐにその場から速やかに離れてください。

②針を取り除く(ミツバチの場合) ミツバチは針が皮膚に残ることがあります。ピンセットではなくカードなど平らなものでこすり取るようにしてください(ピンセットでつまむと毒が押し出されることがある)。スズメバチ・アシナガバチは針が残りません。

③水で洗い流す・冷やす 患部を流水で洗い、冷やします。

④全身症状の監視(最重要) 刺された後15〜30分は全身症状の出現に注意してください。じんましん・顔の腫れ・呼吸困難・めまい・意識消失などが現れたら即座に119番

チャドクガの場合

①こすらない(最重要) 患部をこすると毒針毛が広がり、症状が悪化します。

②粘着テープで毒針毛を除去 患部に粘着テープ(ガムテープ・サージカルテープ)を貼り、優しく剥がして毒針毛を取り除きます。これを何度か繰り返します。

③流水で洗い流す テープで取り除いた後、流水で優しく洗い流します。石けんの使用可。

④衣類を脱ぐ・洗濯する 毒針毛が衣類に付着している可能性があるため、衣類は脱いで別に洗濯します。

ムカデの場合

①水で洗い流す 噛まれた部位を流水でよく洗います。

②冷やす 保冷剤・冷たい濡れタオルで冷やし、痛み・腫れを抑えます。

③「熱湯をかける」は絶対にしない 熱湯でムカデの毒が中和されるという民間療法は誤りで、熱傷を負うリスクがあります。


5. 【自宅対応②】市販薬の正しい選び方・使い方

外用薬(塗り薬)

ステロイド外用薬(抗炎症): 虫刺されの赤み・腫れ・かゆみに最も有効な市販薬です。

強さ代表的な市販薬使用の目安
弱(Weak)コルテス、ウナコーワ等顔・子ども(2歳以上)
中(Medium)ムヒS、キンカン(一部)体幹・四肢の腫れ

注意:

  • 2歳未満・顔への強いステロイドは使用しない
  • 感染(とびひ)が疑われる場合はステロイドを使用しない(感染を悪化させる)

抗ヒスタミン薬外用: クロタミトン・ジフェンヒドラミン含有の外用薬(レスタミン・ムヒ等)。かゆみを直接和らげます。ステロイドとの配合薬(ムヒS等)が使いやすい。

内服薬

抗ヒスタミン薬内服: 腫れ・かゆみが広範囲・強い場合は、市販の抗ヒスタミン薬内服(アレグラ・クラリチンEX・ジルテック等)が有効です。特に夜間のかゆみが強い場合に有用です。

使用上の注意:

  • 眠くなるタイプ(旧世代)は車の運転に注意
  • 子どもの用量は年齢・体重に応じた量を守る

市販薬で対応できる限界

市販薬は**「軽症〜中等症の虫刺され」の症状緩和**が目的です。以下の場合は市販薬ではなく皮膚科受診が必要です。

  • 患部が広範囲に腫れている(10cm以上)
  • 水疱ができた
  • 1週間以上症状が改善しない
  • 子ども・顔・特殊部位の腫れ
  • 発熱・全身症状を伴う

6. 【自宅対応③】腫れ・かゆみを悪化させるNG行動

❌ 強くかく・こする

最も多いNGです。かくことで:

  • 皮膚が傷つき二次感染(とびひ)のリスク
  • 腫れが拡大
  • ヒスタミンがさらに放出されかゆみが強まる悪循環
  • 色素沈着・瘢痕が残りやすくなる

子どもは就寝中に無意識にかいてしまうため、爪を短く切る・就寝前にステロイド外用・必要に応じて患部を薄いガーゼで保護することが有効です。

❌ 熱いお風呂に入る

お風呂でさらに血管が拡張し、かゆみ・腫れが悪化します。ぬるめのシャワー(38℃程度)にとどめてください。

❌ アルコール消毒を塗る

消毒になると思われがちですが、炎症中の皮膚にアルコールは強い刺激になり、かゆみ・炎症を悪化させます。

❌ 唾をつける

「昔ながらの方法」ですが、口内細菌による感染リスクがあります。行わないでください。

❌ 「少しかいて止める」という方法

「少しかくと気持ちよくなる」のは事実ですが、これはかくことで一時的に痛み刺激でかゆみが上書きされているだけです。かいた後は必ず反動でかゆみが強くなります。


7. クリニックに行くべき症状——受診のタイミング

緊急受診(119番・救急外来)

以下の症状が出た場合はためらわず119番してください。

🚨 虫刺され後に全身に蕁麻疹が出た 🚨 顔・唇・のど・舌が急激に腫れた 🚨 呼吸困難・息苦しさ・声がかすれた 🚨 めまい・意識が遠のく感覚 🚨 急激な血圧低下・顔面蒼白 🚨 嘔吐・腹痛(アナフィラキシーの一症状)

→ これらは**アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)**のサインです。エピペン(アドレナリン自己注射)を持っている方はすぐに使用してください。

早めに皮膚科を受診すべき症状

🟡 腫れが手・足・顔の広範囲に及んでいる(10cm以上) 🟡 水疱(水ぶくれ)ができた 🟡 発熱(38℃以上)を伴う 🟡 刺された部位が化膿・膿が出ている(とびひ・感染) 🟡 1週間以上経っても腫れ・かゆみが改善しない 🟡 乳幼児・小学生の重症虫刺され 🟡 顔・目の周り・唇の腫れ 🟡 マダニが皮膚に食い込んでいる(自分で取らずに受診) 🟡 チャドクガで広範囲の発疹・眠れないほどのかゆみ 🟡 蚊に刺されるたびに高熱・著明な腫れが起きる(蚊アレルギーの疑い)


8. 皮膚科での治療内容

ステロイド外用薬の処方

市販薬より高い強度・量のステロイド外用薬を処方します。患部の大きさ・部位・年齢に応じた適切なクラスのものを選択します。

ステロイド内服薬

腫れが広範囲・重症・市販薬で改善しない場合、プレドニゾロン等の短期的なステロイド内服が有効です。強い抗炎症作用で急速に腫れ・かゆみを改善します。

抗ヒスタミン薬内服の処方

市販薬より効果の強い・副作用の少ない抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン・ルパタジン・ビラスチン等)を処方します。

抗菌薬の処方(感染がある場合)

かき壊して二次感染(とびひ・蜂窩織炎)が生じている場合は、抗菌薬(内服・外用)を処方します。

マダニの除去

専用の器具を用いて、口器ごと確実にマダニを除去します。除去後に感染症(SFTS等)の症状が出ないか経過観察が必要です。

チャドクガへの処置

毒針毛の除去処置後、強力なステロイド外用薬を処方します。広範囲・重症の場合はステロイド内服も検討します。

ハチ刺傷後の対応

局所の洗浄・ステロイド外用・抗ヒスタミン薬処方に加えて、アナフィラキシーリスク評価を行います。過去にアナフィラキシーを起こしたことがある方・アレルギー検査を希望される方はアレルギー科・アレルギー専門医への紹介を行います。エピペンの処方が必要かどうかも評価します。


9. 【虫別】特別な対応が必要なケース

ハチ刺傷後のアレルギー検査・エピペン

過去にハチに刺されてじんましん・呼吸困難・意識消失などの症状があった方は、次回刺された時のアナフィラキシーリスクが高いです。アレルギー専門医での評価・エピペンの処方を強く推奨します。

マダニ刺傷後の感染症モニタリング

マダニ除去後は以下の症状に注意し、出現した場合は速やかに受診してください。

  • 発熱(特に38℃以上): マダニ除去後2〜3週間以内に出現した発熱は感染症を疑います
  • 発疹・紅班: ライム病では刺された部位を中心に円形の発疹(遊走性紅班)が出現
  • 倦怠感・食欲不振・白血球・血小板の減少(SFTS)

蚊アレルギー(蚊刺過敏症:HVA)が疑われる場合

毎回蚊に刺されるたびに高熱(38〜40℃)・大きな腫れ・リンパ節の腫れが起きる子どもは、EBウイルスに関連した「蚊刺過敏症(HVA)」が疑われます。通常の治療では改善せず、血液専門医・アレルギー専門医での精査が必要です。


10. 子どもの虫刺されで特に注意すること

子どもが虫刺されでひどく腫れる理由

子どもは免疫系が発達途上であり、特に3〜12歳頃は蚊への感作が進んでいるために大人より腫れやすい時期です。また子どもは「かゆいからかく」という衝動を制御しにくく、かき壊してとびひになりやすいです。

子どもへの市販薬使用の注意点

  • 2歳未満: 市販のステロイド外用薬は使用前に医師へ相談が推奨
  • ステロイドを顔に使う場合: 弱いクラスを短期間のみ
  • 抗ヒスタミン内服の用量: 年齢・体重に応じた量を守る。添付文書を必ず確認

かき壊し予防の工夫

  • 爪を短く切る
  • 就寝前にステロイド外用・抗ヒスタミン薬内服で夜間のかゆみを抑える
  • 患部を薄い通気性の良いガーゼで軽く覆う
  • 保冷剤で冷やすことでかゆみを一時的に紛らわせる

11. 顔・目の周り・唇が腫れた場合の対応

顔の腫れへの注意が必要な理由

顔・目の周り・唇は皮膚が薄く・皮下組織が疎(粗い)なため、わずかな炎症でも大きく腫れやすい部位です。蚊に刺されただけで「まぶたが完全に閉じてしまう」「唇が2〜3倍に腫れる」ということが起きます。

「急激な顔・のどの腫れ」はアナフィラキシーを除外

顔・のど・舌の急激な腫れは血管浮腫(クインケ浮腫)またはアナフィラキシーの可能性があります。以下の症状を伴う場合は即119番:

  • 声がかすれる・飲み込みにくい
  • 呼吸が苦しい
  • 意識が遠のく

顔への外用薬使用の注意

顔への外用ステロイドは弱いクラスを短期間のみ使用してください。目の周りへの使用は眼圧上昇・緑内障のリスクがあるため、眼科領域に近い場合は皮膚科に相談してください。


12. アナフィラキシー——命に関わる重篤なアレルギー反応

アナフィラキシーとは

アナフィラキシーは、アレルゲン(ハチ毒・虫の毒等)への暴露後に急速に生じる全身性・重篤なアレルギー反応で、適切な処置をしなければ死に至ることがあります。

アナフィラキシーの症状(虫刺され後15〜30分以内に出現)

皮膚: 全身のじんましん・赤み・かゆみ・顔が赤くなる 粘膜: 顔・口・のど・舌の腫れ 呼吸器: 息苦しさ・喘鳴・声がれ 循環器: 血圧低下・脈が速い・ぐったりする 神経: めまい・意識消失・ぐったり 消化器: 吐き気・嘔吐・腹痛・下痢

「じんましん+呼吸器症状」または「じんましん+血圧低下」でアナフィラキシーと判断し即119番。

アナフィラキシーへの対応

①119番に通報する ②エピペン(アドレナリン自己注射)を持っている場合は即座に使用(太もも外側に注射) **③足を高くして横にする(ショック体位)**ただし呼吸困難がある場合は上体を起こす ④意識を確認しながら救急車を待つ


13. 夏休みの虫刺され予防——場所別・虫別の対策

防虫スプレーの選び方

ディート(DEET): 最も効果が高く、蚊・ブヨ・ダニ・マダニに有効。濃度が高いほど効果時間が長い。

  • 日本の製品: ディート濃度10〜12%(一般)・30%(高濃度)
  • 子どもへの使用: 12歳未満は10%以下推奨・6ヶ月未満は使用注意
  • 年齢別の使用回数制限を守る

イカリジン(ピカリジン): ディートより皮膚刺激が少なく・匂いが穏やか。効果はディートと同等以上。日本では15〜20%製品が主流。年齢制限なし(乳幼児にも使用可能)。

キャンプ・山での予防

  • 長袖・長ズボン・靴下を着用(素肌を露出しない)
  • 防虫スプレーを衣類外側にも噴霧
  • ブヨは早朝・夕方に活動→その時間帯の川・湿地を避ける
  • 草むらに入る前は裾をソックスに入れる(マダニ対策)
  • テント内・寝袋への虫の侵入対策

庭・公園での予防

  • ツバキ・サザンカのある庭でのチャドクガ対策:長袖・手袋着用
  • 花や植物に近づく際は事前確認
  • ハチの巣を見つけたら素人が除去しない(業者に依頼)
  • 帰宅後の全身チェック(マダニ)

帰宅後のチェック(特にマダニ)

山・草むらから帰宅後は以下の部位を特に確認してください。

  • 頭皮・耳の後ろ・首
  • 脇の下・肘の内側
  • 腹部・へそ周り
  • 膝の裏・鼠径部(太もも付け根)

14. よくある質問(FAQ)

Q. 蚊に刺されただけなのにすごく腫れます。アレルギーですか?

A. 蚊に刺された後の腫れは、蚊の唾液に対するアレルギー反応です。腫れる程度は個人差があり、特に子どもは大人より強く腫れやすいです。毎回蚊に刺されるたびに高熱・著明な腫れ・リンパ節の腫れが繰り返す場合は「蚊アレルギー(蚊刺過敏症)」の可能性があり、専門医への受診が必要です。

Q. ブヨに刺されて1週間経つのに腫れが引きません。

A. ブヨ(ブユ)の刺傷は腫れが長引くのが特徴で、1〜2週間以上続くことがあります。改善が見られない・悪化している・水疱がある・感染が疑われる場合は皮膚科を受診してください。皮膚科では市販薬より強いステロイドを処方することができます。

Q. 子どもがハチに刺されました。何に気をつければいいですか?

A. ハチに刺された後は30分間は全身の様子を注意深く観察してください。じんましん・顔の腫れ・咳・息苦しさ・ぐったりするなどの症状が出た場合は即座に119番。局所の腫れのみで全身症状がなければ、冷却・ステロイド外用・抗ヒスタミン薬内服で対処し、翌日以降皮膚科を受診することをお勧めします。

Q. チャドクガの毒は洗濯すれば取れますか?

A. 通常の洗濯で多くの毒針毛は除去されますが、完全に取れない場合があります。チャドクガに触れた衣類は他の衣類と分けて洗濯し、乾燥機を使用することをお勧めします。また衣類を脱ぐ際にも毒針毛が飛散するため、屋外でそっと脱ぐようにしてください。

Q. マダニが刺さっています。自分で取っていいですか?

A. 自分で取ろうとしないでください。無理に引っ張るとマダニの頭部が皮膚内に残り、感染リスクが高まります。皮膚科・外科で専用の器具を使って正しく除去してもらってください。


15. 名古屋あおいクリニックでの診療について

名古屋市東区にある**名古屋あおいクリニック(皮膚科)**では、夏休みの虫刺されトラブル全般に対応しています。

当院で対応できる主な内容

  • 虫刺されの診断・重症度評価
  • ステロイド外用薬・内服薬の処方
  • 抗ヒスタミン薬の処方
  • 二次感染(とびひ・蜂窩織炎)への抗菌薬治療
  • チャドクガの毒針毛除去処置・治療
  • マダニの除去処置
  • ハチ刺傷後のアレルギー評価・エピペン処方相談
  • 蚊アレルギー(蚊刺過敏症)の評価・紹介

こんな方はぜひご相談ください

  • 虫に刺されて広範囲に腫れている
  • ブヨに刺されて何日経っても治らない
  • 水疱ができた・化膿している
  • チャドクガで全身がかゆくて眠れない
  • マダニが皮膚に食い込んでいる
  • 子どもの虫刺されの腫れがひどい
  • 蚊に刺されるたびに高熱が出る
  • ハチに刺されてアレルギー検査を受けたい

「これくらいで病院に行っていいの?」と迷ったら、迷わず受診してください。虫刺されは早めの適切な治療で症状を早く抑えることができます。


まとめ

  • 夏休みに多い虫刺され(蚊・ブヨ・ハチ・チャドクガ・ムカデ・マダニ)はそれぞれ症状・経過・対処法が異なります
  • 応急処置は「洗い流す→冷やす→かかない」が基本で、チャドクガは「こすらず粘着テープで除去→流水」が最優先です
  • ハチに刺された後15〜30分は全身症状を注意深く観察してください
  • マダニは絶対に自分で取らず皮膚科で除去してもらってください
  • アナフィラキシー(全身じんましん・呼吸困難・血圧低下・意識消失)は即119番
  • 水疱・広範な腫れ・発熱・1週間以上の改善なし・子どもの重症例は皮膚科受診が必要です

名古屋あおいクリニック(名古屋市東区)皮膚科 お問い合わせ・ご予約はお電話またはウェブ予約にて承っております。

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名古屋あおいクリニック
(皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科)

〒461-0005
愛知県名古屋市東区東桜2-4-1 第三コジマビル6階

【TEL】
052-737-7117

【診療時間】
10:30~13:30
14:30~19:00

【休診日】
不定休

【アクセス】
高岳駅より徒歩4分
新栄町駅より徒歩5分

【ホームページ】
https://www.nagoya-aoi-clinic.com/

【Instagram】
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オンライン予約はホームページより24時間受け付けております。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

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名古屋あおいクリニック

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