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ニキビがなかなか治らない——合併している可能性のある疾患と正しい治療を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説
ニキビがなかなか治らない——合併している可能性のある疾患と正しい治療を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説
「皮膚科でもらった薬を使っているのにニキビが治らない」「何年も繰り返している」「特定の場所にだけ出続ける」「大人になってからひどくなった」——ニキビは「ただの肌荒れ」と軽視されがちですが、なかなか治らないニキビの背景には、別の疾患が隠れていることがあります。名古屋市東区の皮膚科・名古屋あおいクリニックが、難治性ニキビ(尋常性痤瘡)の原因・合併しやすい疾患・正しい治療選択肢まで、わかりやすく詳しく解説します。
目次
- ニキビが治らない——まず考えるべきこと
- 通常のニキビ(尋常性痤瘡)とは
- ニキビに似ているが別の疾患——皮膚科で鑑別が必要な疾患
- 【合併疾患①】多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)——女性の難治性ニキビ
- 【合併疾患②】副腎皮質過形成・アンドロゲン過剰症
- 【合併疾患③】甲状腺疾患との関連
- 【合併疾患④】脂漏性皮膚炎との合併
- 【合併疾患⑤】酒さ(ロザセア)との混同・合併
- 【合併疾患⑥】膿疱性ざ瘡・集簇性ざ瘡(重症型ニキビ)
- 【合併疾患⑦】薬剤性ニキビ(ステロイドざ瘡・薬疹性ざ瘡)
- 【合併疾患⑧】マラセチア毛嚢炎——ニキビと間違われるカビの感染症
- 【合併疾患⑨】接触性皮膚炎・スキンケアによる悪化
- 難治性ニキビの最新治療選択肢
- ニキビの治療薬一覧(外用・内服)
- よくある質問(FAQ)
- 名古屋あおいクリニックでの診療について
1. ニキビが治らない——まず考えるべきこと
ニキビの治療を受けているのに改善しない場合、以下の可能性を考える必要があります。
①治療が不十分・適切でない
ニキビ治療の標準は、アダパレン(ディフェリン)・過酸化ベンゾイル(ベピオ)・抗菌薬の組み合わせですが、これらが適切に使用されていない(濃度・量・頻度・期間が不十分)場合があります。「薬を塗っているけど治らない」の一部は、治療法の見直しで改善します。
②ニキビに見えて、別の疾患である
マラセチア毛嚢炎・酒さ・脂漏性皮膚炎・接触性皮膚炎など、ニキビと外見が非常に似た別の疾患が混同されているケースがあります。正確な診断なしに「ニキビ薬」を使い続けても改善しません。
③ニキビの背景に全身疾患・ホルモン異常が隠れている
特に女性の難治性ニキビでは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)・副腎皮質異常・甲状腺疾患などのホルモン系の問題が背景にあることがあります。この場合、皮膚科の治療だけでは限界があり、産婦人科・内分泌内科との連携が必要です。
④生活習慣・スキンケアの問題
洗いすぎ・保湿不足・日焼け止め・ファンデーションの種類・ストレス・睡眠不足・食生活が悪化因子になっているケースもあります。
2. 通常のニキビ(尋常性痤瘡)とは
**尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう:Acne Vulgaris)**は、毛包(毛根を包む構造)と皮脂腺に生じる慢性炎症性疾患です。
ニキビが生じるメカニズム
①皮脂の過剰分泌(アンドロゲン刺激) 思春期以降、男性ホルモン(アンドロゲン)が増加すると皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が過剰になります。
②毛穴の閉塞(面皰形成) 皮脂の増加と角化細胞の増殖により毛穴が詰まります(微小面皰→白ニキビ→黒ニキビ)。
③アクネ菌の増殖 Cutibacterium acnes(旧称:Propionibacterium acnes)が嫌気的環境(酸素の少ない毛穴内)で増殖します。
④炎症反応 アクネ菌が産生する物質が免疫反応を引き起こし、赤み・腫れ・膿(炎症性丘疹・膿疱・結節・嚢腫)が生じます。
ニキビの重症度分類
| 分類 | 主な皮疹 | 特徴 |
|---|---|---|
| 軽症 | 面皰(白・黒ニキビ)・少数の炎症丘疹 | 外用薬で対応可能 |
| 中等症 | 炎症丘疹・膿疱が多数 | 外用+内服の組み合わせ |
| 重症 | 結節・嚢腫・集簇性病変 | 積極的な内服・専門治療 |
3. ニキビに似ているが別の疾患——皮膚科で鑑別が必要な疾患
「ニキビだと思って治療しているが治らない」という場合に最初に考えるべきことは**「本当にニキビか?」という鑑別診断**です。
ニキビと混同されやすい主な疾患
| 疾患 | ニキビとの違い | 正しい治療 |
|---|---|---|
| マラセチア毛嚢炎 | 胸・背中に多い均一な丘疹・かゆみあり | 抗真菌薬 |
| 酒さ(ロザセア) | 頬・鼻の赤み・毛細血管拡張・中央顔面に多い | メトロニダゾール・イベルメクチン外用等 |
| 脂漏性皮膚炎 | フケ・赤み・鼻翼・眉間・頭皮に多い | 抗真菌薬・ステロイド |
| 接触性皮膚炎 | 特定の化粧品・外用薬との接触部位に一致 | 原因物質の除去 |
| 毛嚢炎(細菌性) | どこにでも生じる・培養で細菌検出 | 抗菌薬 |
| 稗粒腫(ミリウム) | 白い小さな嚢腫・炎症なし | 摘出 |
| 汗管腫 | 目の下に多い肌色の小丘疹 | 経過観察・レーザー |
| 平坦黄色腫 | 黄色い扁平な丘疹(脂質異常症と関連) | 内科的治療 |
4. 【合併疾患①】多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)——女性の難治性ニキビ
PCOSとは
**多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:Polycystic Ovary Syndrome)**は、卵巣内に多数の小嚢胞が形成され、アンドロゲン(男性ホルモン)が過剰に産生される内分泌疾患です。日本では生殖年齢女性の約5〜10%に見られるとされています。
PCOSがニキビを引き起こすメカニズム
PCOSでは過剰なアンドロゲン(テストステロン・DHEA-S等)が皮脂腺を過剰に刺激し、皮脂の大量分泌→毛穴の詰まり→重症のニキビを引き起こします。
PCOSによるニキビの特徴
- 下顎・あご・首・背中に多い(アンドロゲン感受性の高い部位)
- 生理周期と連動して悪化する(生理前に特に悪化)
- 通常のニキビ治療に反応が悪い
- 成人女性に多い(10〜30代)
疑うべきサイン——PCOSの他の症状
以下の症状が合わせてある女性では、PCOSを積極的に疑う必要があります。
- 月経不順・無月経(生理が不規則・来ない)
- 多毛(体毛が濃い・ひげが生える)
- 肥満・体重増加(特に腹部肥満)
- 難治性のニキビ(特に下顎・あご周囲)
- 不妊
診断と治療
診断: 血液検査(LH・FSH・テストステロン・DHEA-S・インスリン)・経腟超音波検査(多嚢胞卵巣の確認)。産婦人科・内分泌内科での評価が必要です。
ニキビへの治療:
- スピロノラクトン(抗アンドロゲン薬): 皮脂腺へのアンドロゲン作用を抑制(保険外使用)
- 経口避妊薬(OC・低用量ピル): 抗アンドロゲン作用のあるピルがPCOS関連ニキビに有効(保険外)
- 皮膚科でのニキビ治療(外用薬・抗菌薬等)を産婦人科治療と並行して行う
5. 【合併疾患②】副腎皮質過形成・アンドロゲン過剰症
先天性副腎皮質過形成(CAH)
副腎皮質ホルモン合成に関わる酵素の異常により、アンドロゲンが過剰に産生される先天性疾患です。軽症型(非古典型)では幼少期以降に発症し、難治性ニキビ・多毛として現れることがあります。
疑うべき状況:
- 幼少期からの難治性ニキビ
- 女性での男性化症状(多毛・声の低下)
- PCOSの所見なしにアンドロゲンが高値
副腎腫瘍によるアンドロゲン過剰
副腎腫瘍(副腎腺腫・副腎癌)がアンドロゲンを過剰に産生し、急速に進行するニキビ・男性化が起こることがあります。急速な悪化がある場合は精査が必要です。
6. 【合併疾患③】甲状腺疾患との関連
甲状腺機能異常とニキビ
甲状腺機能低下症(橋本病)・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は皮膚の状態に影響します。
甲状腺機能低下症: 皮膚が乾燥・くすみ・毛穴が目立ちやすくなり、ニキビ様の皮疹が出ることがあります。甲状腺ホルモンの低下により皮脂の代謝も乱れます。
甲状腺機能亢進症: 皮脂分泌が増加し、ニキビが悪化することがあります。
疑うべきサイン
- 疲れやすさ・むくみ・便秘・体重増加が続く(甲状腺機能低下の疑い)
- 動悸・発汗・体重減少・眼球突出(甲状腺機能亢進の疑い)
これらの症状とともにニキビが悪化している場合は、血液検査(TSH・FT4)が有用です。
7. 【合併疾患④】脂漏性皮膚炎との合併
脂漏性皮膚炎とは
**脂漏性皮膚炎(seborrheic dermatitis)**は、皮脂分泌の多い部位(頭皮・顔面の鼻翼・眉間・眉毛・前額部・耳介周囲)に赤み・フケ・鱗屑が生じる炎症性皮膚疾患です。マラセチア(皮膚常在の真菌)の過剰増殖が関与しています。
ニキビとの合併・混同
ニキビと脂漏性皮膚炎は両方とも皮脂が多い部位に生じるため、両方が合併していることが非常に多いです。
見分けのポイント:
- 脂漏性皮膚炎は赤み+鱗屑(フケ)が特徴。ニキビのような面皰・膿疱はない
- 鼻の横・眉毛の中・耳の周囲のフケ・かゆみは脂漏性皮膚炎
- 頭皮のフケが多い場合も脂漏性皮膚炎の可能性
治療
脂漏性皮膚炎への抗真菌薬(ニゾラールクリーム・シャンプー)が必要であり、ニキビへのアダパレン・過酸化ベンゾイルとは別の治療が必要です。両方の治療を並行して行うことが重要です。
8. 【合併疾患⑤】酒さ(ロザセア)との混同・合併
酒さ(ロザセア)とは
**酒さ(ロザセア:Rosacea)**は、顔面中央部(頬・鼻・額・あご)の慢性的な発赤・毛細血管拡張・丘疹・膿疱を特徴とする慢性炎症性疾患です。アジア人では従来少ないとされていましたが、近年日本でも認知が高まっています。
ニキビと酒さの違い
| 比較 | ニキビ(尋常性痤瘡) | 酒さ(ロザセア) |
|---|---|---|
| 年齢 | 思春期〜成人 | 30〜50代以降に多い |
| 面皰(白・黒ニキビ) | あり | なし(重要な鑑別点) |
| 発赤の分布 | 皮脂腺の多い部位全般 | 顔面中央部に限局 |
| 毛細血管拡張 | なし | あり |
| 飲酒・温度変化での悪化 | ほとんどない | 顕著 |
| 治療 | アダパレン・抗菌薬 | メトロニダゾール・イベルメクチン |
酒さにニキビ治療をすると悪化することも
酒さをニキビと誤解してスクラブ・ピーリング・強いステロイドを使用すると悪化します。酒さに対してはメトロニダゾール外用・イベルメクチン外用・ドキシサイクリン内服などが適切な治療です。
9. 【合併疾患⑥】膿疱性ざ瘡・集簇性ざ瘡(重症型ニキビ)
集簇性ざ瘡(Acne conglobata)
複数のニキビが互いにつながり、深く大きな嚢腫・結節・瘻孔(トンネル状の病変)を形成する重症型です。顔だけでなく背中・胸・臀部にも広範に及ぶことがあります。
強い炎症・瘢痕形成・色素沈着が著明で、通常の外用薬・抗菌薬内服では対応が難しいケースが多く、イソトレチノイン(ロアキュタン)の適応となることが多いです。
膿疱性ざ瘡・電撃性ざ瘡(Acne fulminans)
突然の急性発症・発熱・関節痛・白血球増加を伴う非常にまれな重症型で、緊急の対応が必要です。
10. 【合併疾患⑦】薬剤性ニキビ(ステロイドざ瘡・薬疹性ざ瘡)
ステロイドざ瘡
ステロイド外用薬・ステロイド内服・ステロイド注射を使用中または使用後に生じるニキビ様皮疹です。
ステロイドが毛包を刺激し、均一な丘疹・膿疱が急速に多数出現します。通常のニキビと異なり面皰(白・黒ニキビ)がない・均一なサイズの膿疱が一斉に出るという特徴があります。
原因薬剤の中止・変更が最重要です。顔へのステロイド外用は長期使用を避けてください。
その他の薬剤性ニキビ
以下の薬剤がニキビを悪化・誘発することがあります。
| 薬剤の種類 | 代表的な薬剤 |
|---|---|
| ステロイド(全身・外用) | プレドニゾロン・デキサメタゾン等 |
| 抗てんかん薬 | フェニトイン等 |
| 抗結核薬 | イソニアジド等 |
| リチウム | 躁病治療薬 |
| ビタミンB12(高用量) | ニキビ誘発の報告あり |
| タンパク同化ステロイド | スポーツ系サプリ・筋肉増強剤 |
| ヨード含有製剤 | 一部の造影剤・うがい薬 |
内服薬を変更してからニキビが悪化した場合は、薬剤性ニキビを疑って処方医師に相談してください。
11. 【合併疾患⑧】マラセチア毛嚢炎——ニキビと間違われるカビの感染症
マラセチア毛嚢炎とは
マラセチア(Malassezia)という皮膚に常在する真菌(カビ)が毛包内で過剰増殖し、炎症を引き起こす感染症です。ニキビと外見が非常によく似ているため、「ニキビ薬を使い続けているが治らない」という典型的な原因のひとつです。
ニキビとの違い
| 比較 | ニキビ | マラセチア毛嚢炎 |
|---|---|---|
| 好発部位 | 顔・背中・胸 | 胸・背中が特に多い・顔は少ない |
| 皮疹の均一性 | 大きさ・形がさまざま | 均一なサイズの丘疹が均一に分布 |
| かゆみ | 少ない | かゆみを伴うことが多い |
| 季節性 | 春〜夏に悪化 | 高温多湿の夏に特に悪化 |
| 面皰 | あり | なし |
| 治療 | アダパレン・抗菌薬 | 抗真菌薬(外用・内服) |
診断と治療
真菌検査(皮膚搔爬試験の顕微鏡検査)でマラセチアを確認します。治療はニゾラール(ケトコナゾール)外用・難治例にはイトラコナゾール内服が有効です。抗菌薬は効かないため、正確な診断が治療の前提です。
12. 【合併疾患⑨】接触性皮膚炎・スキンケアによる悪化
化粧品・スキンケアによる閉塞性ニキビ(コメドジェニック)
一部の化粧品・保湿剤・日焼け止めに含まれる成分が毛穴を詰まらせ、面皰(コメド)を誘発します(コメドジェニック性)。
コメドジェニック性が高い成分例:
- ラノリン・その誘導体
- ミリスチン酸イソプロピル
- 一部のシリコン系成分
- 高濃度のヤシ油・ミネラルオイル
「ノンコメドジェニック処方」と記載のある製品を選ぶことが有効ですが、絶対的なものではありません。
スキンケアによる接触性皮膚炎
ニキビを治そうとして多くのスキンケア製品を使うと、成分に対するアレルギー(アレルギー性接触皮膚炎)や刺激性接触皮膚炎が生じ、ニキビ様の皮疹・赤み・刺激感が出ることがあります。
「いろいろ試しているが悪化している」という場合は、スキンケアをシンプルにして(保湿剤+日焼け止めのみにするなど)皮膚科で正確な評価を受けることをお勧めします。
13. 難治性ニキビの最新治療選択肢
アダパレン(ディフェリン)+過酸化ベンゾイル(ベピオ・エピデュオ)
現在のニキビ外用治療の標準です。アダパレン(レチノイド様作用)は面皰形成を抑制し、過酸化ベンゾイルは抗菌作用と耐性菌の予防に有効です。両剤の配合剤(エピデュオゲル)が保険適応あります。
抗菌薬(外用・内服)
外用: クリンダマイシン(ダラシンTゲル)・ナジフロキサシン(アクアチムクリーム) 内服: ミノサイクリン(ミノマイシン)・ドキシサイクリン・ファロペネムなど
抗菌薬耐性の問題から、抗菌薬単独での長期使用は推奨されません。過酸化ベンゾイルとの組み合わせが推奨されます。
イソトレチノイン(ロアキュタン)
世界で最も強力なニキビ治療薬で、皮脂腺の萎縮・皮脂分泌の劇的な減少・アクネ菌の減少・角化の正常化という4つのニキビ発症因子すべてに作用します。重症ニキビ・集簇性ざ瘡・難治性ニキビに強い効果を示します。
日本では保険適応がなく自由診療ですが、諸外国では重症ニキビの標準治療薬として広く使用されています。
重要な副作用・注意事項:
- 催奇形性(最重要): 妊娠中は絶対禁忌。服用中・服用後1ヶ月は避妊が必要
- 皮膚・口唇の乾燥
- 肝機能・中性脂肪の上昇(定期的な血液検査が必要)
- うつ・気分変化のリスク(報告されているが因果関係は議論中)
- 日光過敏性
漢方薬(荊芥連翹湯・桂枝茯苓丸等)
西洋薬が使いにくい方・ホルモンバランスの改善を目指す場合に、補助的に使用されます。効果発現に数ヶ月かかります。
ケミカルピーリング・光治療(PDT)
外用・内服薬との組み合わせで補助的な効果が期待できます。
14. ニキビの治療薬一覧(外用・内服)
外用薬(保険適応あり)
| 薬剤名 | 商品名 | 作用・特徴 |
|---|---|---|
| アダパレン0.1% | ディフェリンゲル | レチノイド様・面皰治療の中心 |
| 過酸化ベンゾイル2.5% | ベピオゲル | 抗菌・耐性菌対策 |
| アダパレン+過酸化ベンゾイル | エピデュオゲル | 配合剤・1日1回 |
| クリンダマイシン1% | ダラシンTゲル | 抗菌外用(単独使用は推奨されない) |
| ナジフロキサシン1% | アクアチムクリーム | 抗菌外用 |
内服薬(保険適応あり)
| 薬剤名 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| ミノサイクリン | 抗菌薬(テトラサイクリン系) | 中等症〜重症ニキビに |
| ドキシサイクリン | 抗菌薬(テトラサイクリン系) | 日本では保険外使用が多い |
| ファロペネム | 抗菌薬(ペネム系) | 耐性菌が疑われる場合 |
自由診療(保険適応なし)
| 薬剤名 | 特徴 |
|---|---|
| イソトレチノイン(ロアキュタン) | 重症・難治性ニキビの切り札 |
| スピロノラクトン | 女性のアンドロゲン過剰ニキビ |
| 低用量ピル(OC) | 女性ホルモン調整(産婦人科処方) |
| ドキシサイクリン100mg | 抗炎症・抗菌(海外では保険内) |
15. よくある質問(FAQ)
Q. ニキビが治らないのは食事のせいですか?
A. 食事とニキビの関係はある程度あります。特に高GI食品(白米・白パン・菓子類・砂糖の多い飲料)の過剰摂取はインスリン・インスリン様成長因子(IGF-1)の上昇を通じてニキビを悪化させる可能性が示されています。また、乳製品(特に牛乳)との関連も一部で報告されています。ただし食事だけでニキビが根本的に治ることはなく、食生活の改善は治療の補助として位置づけてください。
Q. ニキビを絞ると早く治りますか?
A. 逆効果です。ニキビを強く絞ると炎症が深部に広がり、色素沈着・ニキビ跡・瘢痕(凸凹)が残るリスクが高まります。絞る行為は厳禁です。適切な外用薬で治療することが色素沈着・瘢痕のリスクを最小化します。
Q. 女性です。顎・あご周囲にニキビが集中しています。PCOSの可能性がありますか?
A. 可能性があります。下顎・あご・首のニキビはアンドロゲン感受性が高い部位で、PCOSのサインのひとつです。月経不順・多毛・体重増加などの症状もあれば積極的に産婦人科・内分泌内科での評価をお勧めします。皮膚科では診断・スクリーニングの相談もできます。
Q. ニキビ跡・色素沈着はどう治しますか?
A. ニキビ跡(炎症後色素沈着:赤み・黒ずみ)には、ハイドロキノン外用・ビタミンC誘導体・レチノール・トラネキサム酸・ケミカルピーリングが有効です。凸凹(瘢痕)にはフラクショナルレーザー・CO2レーザーが有効です。まず活動性のニキビをコントロールしてから跡の治療に進むことが重要です。
Q. 大人ニキビと思春期ニキビは治療が違いますか?
A. 治療薬の種類は基本的に同じです。ただし大人ニキビでは、ホルモン異常(PCOS等)・ストレス・化粧品・乾燥によるバリア機能低下が思春期より関与しやすいため、背景の評価が重要です。また大人では保湿・紫外線対策・スキンケアの見直しがより重要になります。
16. 名古屋あおいクリニックでの診療について
名古屋市東区にある**名古屋あおいクリニック(皮膚科)**では、通常のニキビ治療から難治性ニキビ・合併疾患の評価まで対応しています。
当院で対応できる主な内容
- ニキビの診断・重症度評価・鑑別診断(マラセチア毛嚢炎・酒さ・脂漏性皮膚炎等との鑑別)
- アダパレン・過酸化ベンゾイル・エピデュオゲルの処方
- 抗菌薬外用・内服の処方
- イソトレチノイン(ロアキュタン)の処方・管理(自由診療)
- ホルモン異常が疑われる場合の産婦人科・内科へのご紹介
- ケミカルピーリング(自由診療)
- ニキビ跡(色素沈着)へのハイドロキノン・トラネキサム酸処方
こんな方はぜひご相談ください
- 皮膚科に通っているのにニキビが治らない
- あご・下顎周囲にニキビが集中している(女性)
- 月経不順・多毛と合わせてニキビが気になる
- 背中・胸のニキビがかゆい・均一(マラセチア毛嚢炎の疑い)
- 顔の赤みとニキビが混在している(酒さの疑い)
- ステロイドを使い始めてからニキビが増えた
- ニキビ跡・色素沈着を治したい
- イソトレチノインについて相談したい
「ニキビが治らない」には必ず理由があります。正しい診断と適切な治療の組み合わせで、多くのニキビは改善できます。一人で悩まずまずはご相談ください。
まとめ
- 治らないニキビの背景には、誤診・治療不十分・全身疾患(PCOS等)・別の皮膚疾患の合併が隠れていることがあります
- 最重要の鑑別疾患はマラセチア毛嚢炎・酒さ・脂漏性皮膚炎・薬剤性ニキビ・接触性皮膚炎です
- 女性の下顎・あご中心の難治性ニキビではPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)を積極的に疑う必要があります
- ニキビ治療の標準はアダパレン+過酸化ベンゾイル(±抗菌薬)であり、重症・難治例にはイソトレチノインが有効です
- 背中・胸の均一なかゆいニキビはマラセチア毛嚢炎の可能性があり、抗真菌薬が必要です
- 「治らないニキビ」は皮膚科での正確な診断と包括的な治療で改善できることが多いです
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