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抜け毛・薄毛の原因と治療を年代別に解説|10代から60代まで名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説
抜け毛・薄毛の原因と治療を年代別に解説|10代から60代まで名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説
「10代なのに抜け毛が多い気がする」「産後から髪が抜け続けている」「30代でAGAと言われた」「更年期になって急に薄くなった」——抜け毛・薄毛の原因は年代によって大きく異なります。10代の若い薄毛と50代の薄毛では原因も治療法もまったく違います。名古屋市東区の皮膚科・名古屋あおいクリニックが、10代から60代まで年代別の抜け毛・薄毛の原因・特徴・治療法を、わかりやすく詳しく解説します。
目次
- 年代によって薄毛の原因が違う理由
- 毛髪の基本——正常なヘアサイクルとは
- 【10代の薄毛・抜け毛】円形脱毛症・栄養不足・過度なダイエット
- 【20代の薄毛・抜け毛】AGAの早期発症・産後脱毛・ストレス
- 【30代の薄毛・抜け毛】AGAの進行・女性の薄毛(FAGA)・びまん性脱毛
- 【40代の薄毛・抜け毛】AGA重症化・更年期前期・生活習慣病との関係
- 【50代の薄毛・抜け毛】閉経後の薄毛・男性AGA重症期・甲状腺疾患
- 【60代以降の薄毛・抜け毛】老人性脱毛・骨粗鬆症関連・薬剤性
- 全年代共通——薄毛を悪化させる要因
- 薄毛・脱毛症の診断・検査
- 【治療】AGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル)
- 【治療】女性の薄毛治療
- 【治療】円形脱毛症の治療(ステロイド・JAK阻害薬)
- 【治療】メソセラピー・HARG療法・PRP療法
- 年代別 薄毛治療 早わかり比較表
- 薄毛予防のための年代別ライフスタイル
- よくある質問(FAQ)
- 名古屋あおいクリニックでの診療について
1. 年代によって薄毛の原因が違う理由
薄毛・抜け毛は「年のせい」の一言で片付けられがちですが、実際には年代によって原因がまったく異なります。
10〜20代: ホルモンの変動・栄養不足・ストレス・円形脱毛症・AGAの早期発症が多い 30〜40代: AGAの進行・女性ホルモン変化(産後・FAGA)・生活習慣病・過度な仕事ストレスが重なる 50〜60代以降: 閉経後のエストロゲン低下・AGAの重症化・加齢性変化・内服薬の影響が主な原因
同じ「薄毛」でも、年代によって最適な治療法がまったく異なります。 「とりあえず市販の育毛剤を使う」という前に、まず自分の年代と原因を正確に把握することが、最も効果的な対策への第一歩です。
2. 毛髪の基本——正常なヘアサイクルとは
薄毛を理解するための基礎知識として、毛髪の成長サイクル(ヘアサイクル)を知っておくことが重要です。
成長期(アナゲン期):2〜6年 毛母細胞が活発に分裂して毛髪が伸びる時期。健康な毛髪の約85〜90%がこの時期にあります。
退行期(カタゲン期):2〜4週間 毛母細胞の分裂が停止し、毛根が縮小する移行期。
休止期(テロゲン期):3〜4ヶ月 毛根が休んでいる時期。この後、毛髪は自然に抜けて新しい毛が生えてきます。
正常な抜け毛:1日50〜100本 これはヘアサイクルの正常な一部です。
病的な薄毛が起こる主な仕組み: ①成長期が短縮→毛が育ちきらないうちに抜ける(AGA) ②大量の毛が一斉に休止期に移行→一時的に大量脱毛(休止期脱毛症) ③毛包が免疫細胞に攻撃される→円形脱毛症 ④毛包が萎縮・消失→老人性脱毛・瘢痕性脱毛
3. 【10代の薄毛・抜け毛】円形脱毛症・栄養不足・過度なダイエット
10代に多い薄毛・脱毛症の原因
**10代の薄毛で最も多いのは円形脱毛症です。**思春期は免疫系の変動・ストレス(受験・部活・対人関係)・身体的発達の変化が重なり、円形脱毛症が発症しやすい時期です。
円形脱毛症(10代に最多)
特徴:
- 突然、円形・楕円形の境界明瞭な脱毛斑が出現する
- 通常、かゆみ・痛みはない
- 脱毛斑の縁に「感嘆符毛(!毛)」が見られる
- 単発型(1か所)から多発型・全頭型まで重症度に幅がある
原因: 自己免疫反応(免疫細胞が誤って毛包を攻撃する)が主因で、遺伝的背景も関与します。ストレスはあくまでも悪化因子のひとつですが、「ストレスだけが原因」ではありません。
治療: ステロイド外用・局所注射・DPCP免疫療法・JAK阻害薬(重症例)。多くの単発型は適切な治療で改善します。
栄養不足・過度なダイエット
10代女性に特に多い原因です。
鉄欠乏性貧血: 成長期+月経開始による鉄需要の増加で、鉄(フェリチン)が不足しやすい年代です。鉄欠乏は毛母細胞の分裂を低下させ、抜け毛を増加させます。
過度なダイエット・拒食: 急激なカロリー制限・タンパク質不足は毛髪の主成分(ケラチン)の合成を低下させます。体重減少から2〜4ヶ月後に大量脱毛として現れることがあります(休止期脱毛症)。
亜鉛・ビオチン不足: 偏食・食事制限による微量栄養素不足が毛髪の成長を妨げます。
10代の毛髪トラブルでまれにあること
- 頭部白癬(しらくも): 子どもに生じる真菌感染による脱毛(プールでの感染など)
- 牽引性脱毛症: きつすぎるポニーテール・三つ編み・ヘアエクステによる生え際の脱毛
4. 【20代の薄毛・抜け毛】AGAの早期発症・産後脱毛・ストレス
20代男性——AGAの早期発症に注意
AGAは30〜40代に多いイメージがありますが、**20代での発症例も珍しくありません。**父方・母方にAGAがある場合、20代半ばから生え際の後退・頭頂部の薄毛が始まることがあります。
20代AGAの特徴:
- 進行速度が比較的速い傾向がある
- 早期治療開始が最も効果的
- 「髪の毛が細くなってきた」「シャンプー時の抜け毛が増えた」という初期サインを見逃しやすい
「若いから大丈夫」という油断が最大の敵です。 20代のうちに治療を開始することで、40〜50代での重症化を大幅に抑制できます。
20代女性——産後脱毛・ストレス性脱毛
産後脱毛(休止期脱毛症):
出産後2〜4ヶ月から始まる抜け毛の増加は、多くの女性が経験します。妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)が高値を保ち毛髪の成長期が延長されていますが、出産後のホルモン急激な低下で多数の毛が一斉に休止期に移行し、大量に抜け落ちます。
産後脱毛の経過:
- 産後2〜4ヶ月:脱毛が急増(「ごっそり抜ける」と感じる)
- 産後6〜12ヶ月:自然回復してくることが多い
- 1年以上続く場合:鉄欠乏・甲状腺疾患・FAGAを疑って検査が必要
ストレス性脱毛(休止期脱毛症): 就職・結婚・引っ越しなどのライフイベントや、職場・人間関係のストレスが強いストレス負荷の後、2〜4ヶ月後に大量脱毛が生じることがあります。原因が解消されれば自然回復することが多いですが、栄養不足・睡眠不足が重なると遷延します。
5. 【30代の薄毛・抜け毛】AGAの進行・女性の薄毛(FAGA)・びまん性脱毛
30代男性——AGAが本格的に進行する年代
30代は男性AGAが最も顕在化しやすい年代です。
AGAのメカニズム(再確認): 5α-還元酵素がテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換→DHTが毛包のアンドロゲン受容体に作用→毛包が縮小→成長期の短縮→毛が細く・短くなる→薄毛へ
30代AGAの特徴:
- M字型(生え際の後退)・O字型(頭頂部の薄毛)・MO字型(両方)で進行
- 「気になり始めた」段階が治療開始の最適タイミング
- ハミルトン・ノーウッド分類でⅢ〜Ⅳ型が多い
治療方針: フィナステリドまたはデュタステリドを中心に、ミノキシジルを組み合わせた治療が標準です。早めの開始ほど効果的です。
30代女性——FAGA・びまん性脱毛症
FAGA(Female Androgenetic Alopecia:女性男性型脱毛症): 女性版のAGAで、頭頂部を中心とした薄毛が特徴です。男性AGAと異なり前頭部の生え際は保たれる傾向があります。ルドウィッグ分類(Ⅰ〜Ⅲ型)で重症度を評価します。
びまん性脱毛症: 特定部位ではなく全体的な毛量の減少で、女性に多く見られます。
30代女性の薄毛で確認すべき原因:
| 原因 | 確認方法 |
|---|---|
| 鉄欠乏(フェリチン低値) | 血液検査(フェリチン測定) |
| 甲状腺機能異常 | 血液検査(TSH・FT4) |
| ホルモンバランス(PCOS等) | 血液検査(LH・FSH・テストステロン) |
| ストレス・睡眠不足 | 問診 |
| 過度なダイエット | 問診・栄養評価 |
| FAGA | ダーモスコピー・毛髪密度測定 |
6. 【40代の薄毛・抜け毛】AGA重症化・更年期前期・生活習慣病との関係
40代男性——AGAが重症化する年代
40代はAGAが最も進行しやすい年代のひとつです。20〜30代に放置していた場合、毛包の萎縮が進み回復が難しくなります。
40代男性の注意点:
- 20〜30代に比べてフィナステリド・デュタステリドの効果を実感するまでに時間がかかる場合がある
- ミノキシジル(内服・外用)の追加が有効なケースが多い
- メソセラピー・HARG療法・PRPなどの補助治療との組み合わせが推奨される
生活習慣病との関係: 糖尿病・高血圧・脂質異常症は頭皮の血流低下を引き起こし、毛包への栄養供給を妨げてAGAを悪化させます。生活習慣病の治療・管理がAGA改善の補助的効果をもたらすことがあります。
40代女性——更年期前期の薄毛
40代後半は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下し始める**更年期前期(ペリメノポーズ)**に相当します。
エストロゲン低下が薄毛をもたらす仕組み: エストロゲンには毛包の成長期を延長する効果があります。低下すると成長期が短縮し、相対的にアンドロゲン(男性ホルモン)の影響が強まり、FAGAが進行しやすくなります。
40代女性の薄毛の特徴:
- 頭頂部からびまん性に薄くなる
- 「以前より髪にボリュームがなくなった」「分け目が広くなった」
- 更年期症状(のぼせ・ほてり・不眠)と同時に出ることが多い
7. 【50代の薄毛・抜け毛】閉経後の薄毛・男性AGA重症期・甲状腺疾患
50代女性——閉経後の薄毛が顕著になる
閉経(日本人女性の平均:約50歳)後はエストロゲン分泌が著明に低下し、FAGA・びまん性脱毛症が最も顕在化する時期です。
閉経後薄毛の特徴:
- 髪全体が細くなる・柔らかくなる
- 頭頂部の地肌が透けて見えるようになる
- 毛の密度が全体的に減少する
- 頭皮の乾燥・かゆみを伴うことがある
甲状腺疾患との関係: 50代女性は橋本病(甲状腺機能低下症)の好発年齢でもあります。甲状腺機能低下症による全身の代謝低下は薄毛・脱毛を引き起こします。「更年期のせい」と思っていた薄毛が実は甲状腺疾患だったというケースが少なくありません。血液検査(TSH・FT4)による確認が不可欠です。
治療の選択肢: 女性向けミノキシジル外用・パントガール・スピロノラクトン(保険外)・低出力レーザー療法(LLLT)・メソセラピーなど。ホルモン補充療法(HRT)の適応については婦人科と連携して判断します。
50代男性——AGA最重症期
50代は男性AGAが最も重症化する年代です。20〜40代に治療を開始していない場合、ハミルトン・ノーウッド分類のⅤ〜Ⅶ型(重症〜最重症)に至っていることがあります。
50代AGAの治療の現実: 毛包が完全に萎縮してしまった部位では薬物療法の効果は限定的です。しかし、まだ細い毛・うぶ毛が残っている部位には治療効果が期待できます。「手遅れ」と思わず、現在の状態を皮膚科で正確に評価してもらうことをお勧めします。
8. 【60代以降の薄毛・抜け毛】老人性脱毛・薬剤性・全身疾患
老人性脱毛(加齢性脱毛)
加齢に伴い毛包の数が減少し、毛包そのものが萎縮します。頭頂部・生え際を中心に毛の密度が徐々に低下するのは、ある程度は加齢の自然な変化です。しかし、その中にもAGA・びまん性脱毛症・薬剤性脱毛など治療可能な原因が含まれていることがあります。
薬剤性脱毛
60代以降は高血圧・糖尿病・高脂血症・痛風・うつ病など複数の内服薬を服用しているケースが多く、薬剤性脱毛が見落とされやすいです。
脱毛を引き起こしやすい薬剤(代表例):
| 薬剤の種類 | 代表的な薬 |
|---|---|
| 降圧薬(β遮断薬) | プロプラノロール等 |
| 抗凝固薬 | ワルファリン・ヘパリン |
| 抗うつ薬 | 一部のSSRI・三環系 |
| 抗てんかん薬 | バルプロ酸等 |
| 痛風治療薬 | コルヒチン等 |
| 甲状腺薬 | 過量投与の場合 |
「最近薬が変わってから抜け毛が増えた」という場合は、薬剤性脱毛を疑って担当医師に相談してください。
全身疾患との関係
60代以降は糖尿病・腎不全・肝硬変・悪性腫瘍など全身疾患による脱毛も増えます。原因疾患の治療が優先されます。
9. 全年代共通——薄毛を悪化させる要因
睡眠不足
成長ホルモンは睡眠中に分泌され、毛母細胞の増殖を促進します。7〜8時間の質の高い睡眠が毛髪の健康に不可欠です。
喫煙
喫煙は頭皮の血管を収縮させ、毛包への血流・栄養供給を低下させます。AGAを悪化させる重要な環境因子です。
過度な飲酒
アルコールの代謝に亜鉛が消費され、毛髪の成長に必要な亜鉛が不足します。また肝機能障害による栄養吸収低下も脱毛に関与します。
頭皮の不衛生
皮脂・フケの蓄積は毛穴を塞ぎ、毛包炎・脂漏性皮膚炎を引き起こして薄毛を悪化させます。適切な洗浄と保湿が重要です。
過度な整髪・ヘアカラー
ヘアカラーの薬剤・パーマ液・高温のアイロンは毛髪にダメージを与え、切れ毛・毛髪の弱体化を引き起こします。
強いストレス
慢性ストレスはコルチゾール(ストレスホルモン)を上昇させ、テストステロンからDHTへの変換を促進します。また休止期脱毛症・円形脱毛症のトリガーになります。
10. 薄毛・脱毛症の診断・検査
問診・視診
脱毛の経過・家族歴・生活習慣・内服薬・月経歴(女性)などを詳しく確認します。
ダーモスコピー
**ダーモスコープ(皮膚鏡)**で毛幹の太さのばらつき・毛根の状態・頭皮の炎症を詳細に観察します。AGAと円形脱毛症の鑑別・重症度評価に役立ちます。
血液検査
年代・性別・症状に応じて以下を確認します。
| 検査項目 | 目的 |
|---|---|
| フェリチン(貯蔵鉄) | 鉄欠乏の評価(最重要) |
| 甲状腺機能(TSH・FT4) | 甲状腺疾患の除外 |
| 血算(ヘモグロビン) | 貧血の評価 |
| 亜鉛 | 亜鉛欠乏の評価 |
| ビタミンD | ビタミンD欠乏の評価 |
| 女性ホルモン(女性) | LH・FSH・エストラジオール |
| 男性ホルモン | テストステロン・DHEA-S |
| 空腹時血糖・HbA1c | 糖尿病の評価 |
11. 【治療】AGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル)
フィナステリド(プロペシア)
5α-還元酵素タイプ2を選択的に阻害し、DHTへの変換を約70%抑制します。
- 用量: 1mg/日・1日1回内服
- 効果判定: 3〜6ヶ月
- 対象: 成人男性のAGA(女性・妊婦には禁忌)
- 副作用: 性欲低下・勃起不全(約1〜2%)・PSA値低下
デュタステリド(ザガーロ)
5α-還元酵素タイプ1・タイプ2の両方を阻害し、DHT抑制率約90%(フィナステリドより強力)。
- 用量: 0.5mg/日・1日1回内服
- 体内半減期: 約3〜5週間(フィナステリドより長い)
- 適応: フィナステリドで効果不十分な場合・より強い効果を求める場合
ミノキシジル(外用・内服)
血管拡張・毛包への血流増加・成長期の延長という異なる作用機序で発毛を促進します。
外用(5%・濃度が高いほど効果的):
- 1日1〜2回塗布
- 男女ともに使用可能(女性は低濃度)
- 副作用:頭皮のかゆみ・接触性皮膚炎・初期のシェディング
内服(低用量):
- 0.5〜5mg/日
- 体毛増加・浮腫・頻脈に注意
- 心疾患のある方は慎重投与
フィナステリド/デュタステリド+ミノキシジルの組み合わせが最も効果的なAGA治療レジメンとして広く行われています。
12. 【治療】女性の薄毛治療
ミノキシジル外用
女性のFAGA・びまん性脱毛症に対してミノキシジル外用(1〜5%)が有効です。男性用より低濃度から開始します。
パントガール
ケラチン・パントテン酸・酵母・システイン・パラアミノ安息香酸を含む育毛サプリメントで、びまん性脱毛症・FAGAに有効性が示されています(自由診療)。
鉄・亜鉛・ビタミンD補充
血液検査で不足が確認された場合、適切な補充が薄毛改善に直結します。
スピロノラクトン
抗アンドロゲン作用を持つ薬剤で、女性のFAGA・アンドロゲン過剰による薄毛に有効とされています(保険外)。
低出力レーザー療法(LLLT)
非侵襲的な補助療法として、女性の薄毛にも有効性が示されています。
13. 【治療】円形脱毛症の治療(ステロイド・JAK阻害薬)
ステロイド局所注射
脱毛斑への直接ステロイド注射が標準治療です。局所的な免疫反応を抑制します。単発型・少数の多発型に有効です。
ステロイド外用
補助療法として患部へのステロイド外用薬を使用します。
DPCP(ジフェンシプロン)免疫療法
接触感作物質を利用して局所免疫を調整する治療法で、多発型・汎発型などの難治例に有効です。専門施設での対応が必要です。
JAK阻害薬(バリシチニブ・リトレシチニブ)
近年承認された分子標的薬で、重症の円形脱毛症(汎発型・全頭型)に画期的な治療効果が示されています。
- バリシチニブ(オルミエント): 成人重症円形脱毛症に承認
- リトレシチニブ(リトフェロ): 12歳以上の円形脱毛症に承認
14. 【治療】メソセラピー・HARG療法・PRP療法
メソセラピー
育毛成分(成長因子・ビタミン・ヒアルロン酸等)を頭皮真皮層に直接注射します。毛包への直接的な栄養供給・血流改善が期待できます(自由診療)。
HARG療法
複数の成長因子(VEGF・HGF・IGF等)を含むカクテルを頭皮に注射する治療法です。毛包幹細胞の活性化・発毛促進が期待されます(自由診療)。
PRP療法(多血小板血漿療法)
自分自身の血液から採取した血小板豊富な血漿を頭皮に注射します。血小板に含まれる成長因子が毛包を活性化します。自己血液使用のためアレルギーリスクが低いのが特徴です(自由診療)。
15. 年代別 薄毛治療 早わかり比較表
| 年代 | 主な原因 | 第一選択治療 | 補助治療 |
|---|---|---|---|
| 10代 | 円形脱毛症・鉄欠乏・ダイエット | ステロイド注射(円形)・鉄補充 | 栄養改善・生活習慣 |
| 20代男性 | AGA早期・ストレス | フィナステリド+ミノキシジル | HARG・メソセラピー |
| 20代女性 | 産後脱毛・鉄欠乏・FAGA | 鉄補充・経過観察・ミノキシジル外用 | パントガール |
| 30代男性 | AGA進行期 | デュタステリド+ミノキシジル | PRP・HARG |
| 30代女性 | FAGA・びまん性・甲状腺 | 原因治療+ミノキシジル外用 | パントガール・LLLT |
| 40代男性 | AGA重症化・生活習慣 | デュタステリド+ミノキシジル内服 | PRP・HARG・メソセラピー |
| 40代女性 | 更年期前期・FAGA | ミノキシジル外用・パントガール | LLLT・メソセラピー |
| 50代男性 | AGA最重症期 | デュタステリド+ミノキシジル内服 | PRP・HARG(残存毛包へ) |
| 50代女性 | 閉経後・甲状腺疾患 | 原因治療+ミノキシジル外用 | HRT相談・LLLT |
| 60代以降 | 老人性・薬剤性・全身疾患 | 原因除去+生活改善 | ミノキシジル外用(適応確認後) |
16. 薄毛予防のための年代別ライフスタイル
10〜20代
- 栄養バランスを整える: 鉄・亜鉛・タンパク質・ビオチンを意識して摂取
- 極端なダイエット・絶食を避ける
- ストレス管理(受験・部活・対人関係)
- 頭皮を清潔に保ち、適切に洗髪する
30〜40代
- 7〜8時間の質の高い睡眠を確保する
- 禁煙・節酒
- 生活習慣病(糖尿病・高血圧)の予防・管理
- ストレス発散法を持つ
- AGAの初期サインに気づいたら早めに皮膚科へ
50〜60代以降
- 定期的な血液検査(甲状腺・鉄・血糖・コレステロール)
- 内服薬の副作用として脱毛がないか確認する
- タンパク質を意識して摂取(筋肉量・毛髪の維持)
- 頭皮マッサージ(血流促進)
- 適度な有酸素運動(頭皮血流の改善)
17. よくある質問(FAQ)
Q. 「若いのに薄毛」は遺伝ですか?
A. AGAは遺伝的素因が強く、父方・母方どちらかにAGAがある場合はリスクが高まります。ただし遺伝だけが原因ではなく、ストレス・睡眠・栄養・ホルモン環境も影響します。「遺伝だから仕方ない」ではなく、早期治療で進行を抑制できます。
Q. 産後の抜け毛はいつまで続きますか?
A. 多くの場合、産後6〜12ヶ月で自然回復します。ただし1年以上続く場合は、鉄欠乏・甲状腺疾患・FAGAの合併を疑って皮膚科での検査が必要です。「産後だから仕方ない」と放置せず、長引く場合は受診してください。
Q. 更年期の薄毛は治りますか?
A. 原因に合わせた治療で改善できます。エストロゲン低下によるFAGAには女性向けミノキシジル外用・パントガール・必要に応じてホルモン補充療法が有効です。甲状腺疾患が原因であれば甲状腺の治療で改善します。「更年期だから仕方ない」ではなく、正確な評価と治療で多くの方が改善します。
Q. フィナステリドは何歳まで飲み続けるべきですか?
A. フィナステリド・デュタステリドはAGAの「進行を止める薬」のため、服用を中止するとAGAが再開します。効果が維持されている限り継続することが推奨されます。ただし60代以降では前立腺への影響・PSA検査への影響を考慮した定期的な評価が必要です。
Q. 40代から薄毛の治療を始めても遅くないですか?
A. 遅くはありません。40代でも毛包が完全に消失していない部位(細い毛・うぶ毛が残っている部位)には治療効果が期待できます。「手遅れかも」と思っていても、ダーモスコピーで残存毛包を確認することで治療の可能性が見えてきます。まず受診して状態を評価してもらってください。
Q. 女性もAGA治療薬(フィナステリド)を飲めますか?
A. 妊婦・妊娠可能な女性へのフィナステリド・デュタステリドの使用は禁忌です(強い催奇形性)。閉経後の女性に使用する場合も国内での適応外使用となり、十分な説明と同意が必要です。女性の薄毛には女性専用の治療法(ミノキシジル外用・パントガール等)があります。
18. 名古屋あおいクリニックでの診療について
名古屋市東区にある**名古屋あおいクリニック(皮膚科)**では、10代から60代以降まで、すべての年代の薄毛・脱毛症に対応しています。
当院で対応できる主な内容
- ダーモスコピーによる脱毛症の正確な診断・年代別評価
- 血液検査(フェリチン・甲状腺・ホルモン・亜鉛等)による全身評価
- AGA治療薬の処方(フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル)
- 女性の薄毛(FAGA・びまん性脱毛症・産後脱毛)の評価・治療
- 円形脱毛症の診断・ステロイド注射・DPCP療法
- メソセラピー・PRP療法のご相談
- 若年性薄毛・10代の脱毛症の評価
こんな方はぜひご相談ください
- 10代・20代で抜け毛・薄毛が気になる
- 産後から抜け毛が多く1年以上続いている
- 30〜40代でAGAが進んでいる気がする
- 更年期・閉経後から髪が薄くなってきた
- 突然円形の脱毛が出た
- 薬を飲み始めてから抜け毛が増えた
- 市販育毛剤を使っているが効果がない
- 薄毛の原因を年代的に評価してほしい
薄毛は早期の正確な診断と年代に合った治療が、最も効果的な結果につながります。「年のせい」と思わず、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
- 薄毛・抜け毛の原因は年代によって大きく異なるため、年代別の正確な評価が最重要です
- 10代は円形脱毛症・鉄欠乏・ダイエットが多く、20代以降はAGA・FAGA・ホルモン変化が中心になります
- 40〜50代は更年期・AGA重症化・甲状腺疾患が重なる複雑な年代です
- 60代以降は薬剤性脱毛・全身疾患の影響を見落とさないことが重要です
- AGA治療はフィナステリド・デュタステリド+ミノキシジルが標準で、早期開始が最も効果的です
- 女性の薄毛にはミノキシジル外用・パントガール・原因疾患の治療が中心となります
- ダーモスコピー+血液検査による正確な評価が、年代に合った最適治療への第一歩です
名古屋あおいクリニック(名古屋市東区)皮膚科 お問い合わせ・ご予約はお電話またはウェブ予約にて承っております。
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(皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科)
〒461-0005
愛知県名古屋市東区東桜2-4-1 第三コジマビル6階
【TEL】
052-737-7117
【診療時間】
10:30~13:30
14:30~19:00
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不定休
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高岳駅より徒歩4分
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