夏に起こりやすい皮膚症状とは?原因・症状・治療・予防を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説

夏に起こりやすい皮膚症状とは?原因・症状・治療・予防を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説

「夏になるとかゆみがひどくなる」「あせもができた」「日焼けで皮膚が赤くヒリヒリする」「虫に刺されて腫れがひかない」「とびひが広がっている」——夏は皮膚トラブルが急増する季節です。高温・多湿・紫外線・虫・発汗など、皮膚にとって過酷な環境が重なる夏に起こりやすい皮膚症状について、名古屋市東区の皮膚科・名古屋あおいクリニックが原因・症状・治療・予防まで、わかりやすく詳しく解説します。


目次

  1. 夏の皮膚トラブルが増える理由
  2. 【夏の皮膚症状①】あせも(汗疹)
  3. 【夏の皮膚症状②】日焼け(日光皮膚炎)・光線過敏症
  4. 【夏の皮膚症状③】虫刺され(虫刺症)
  5. 【夏の皮膚症状④】とびひ(伝染性膿痂疹)
  6. 【夏の皮膚症状⑤】水虫(足白癬・爪白癬)
  7. 【夏の皮膚症状⑥】蜂窩織炎(ほうかしきえん)
  8. 【夏の皮膚症状⑦】アトピー性皮膚炎の夏の悪化
  9. 【夏の皮膚症状⑧】脂漏性皮膚炎の夏の悪化
  10. 【夏の皮膚症状⑨】接触性皮膚炎(かぶれ)
  11. 【夏の皮膚症状⑩】多形性日光疹・日光蕁麻疹
  12. 【夏の皮膚症状⑪】毛嚢炎(もうのうえん)
  13. 【夏の皮膚症状⑫】帯状疱疹の夏の増加
  14. 夏の皮膚症状 早わかり比較表
  15. 夏の皮膚を守るための日常ケア
  16. 早急に皮膚科を受診すべき症状
  17. よくある質問(FAQ)
  18. 名古屋あおいクリニックでの診療について

1. 夏の皮膚トラブルが増える理由

夏は以下の環境的要因が重なることで、皮膚症状が急増します。

高温・多湿による影響

発汗の増加 気温・湿度の上昇により発汗が著しく増加します。汗は皮膚を潤す一方で、長時間皮膚に残ると角質を軟化させ、皮膚のバリア機能を低下させます。汗に含まれる塩分・タンパク質・乳酸などが皮膚を刺激し、かゆみ・炎症の原因になります。

細菌・真菌の増殖 高温多湿の環境では、細菌(黄色ブドウ球菌・連鎖球菌など)や真菌(白癬菌・マラセチアなど)が増殖しやすくなります。とびひ・毛嚢炎・水虫・脂漏性皮膚炎の悪化につながります。

皮脂分泌の増加 気温の上昇に伴い皮脂分泌が増加し、毛穴が詰まりやすくなります。ニキビ・毛嚢炎・脂漏性皮膚炎が悪化しやすい季節です。

紫外線の増加

夏は紫外線(UV-A・UV-B)が年間で最も強くなります。紫外線は日焼け(炎症)・光老化・色素沈着・皮膚がんのリスクをもたらします。また、一部の薬剤・化粧品と反応して光感作・光アレルギーを引き起こすことがあります。

虫の活動期

蚊・ブユ・ハチ・毛虫・チャドクガ・マダニなど、皮膚トラブルを引き起こす虫が夏に最も活発に活動します。

生活習慣の変化

プール・海水浴・キャンプ・外遊びの機会増加により、感染症(とびひ・水虫・水イボ)の広がりや、接触性皮膚炎(虫除けスプレー・日焼け止め・植物かぶれ)が増えます。


2. 【夏の皮膚症状①】あせも(汗疹)

原因と仕組み

あせも(汗疹:かんしん)は、汗の出口(汗孔)が詰まり、汗が皮膚の下に溜まって炎症を起こした状態です。高温多湿の環境・大量の発汗・通気性の悪い衣類・おむつ内の蒸れなどが原因となります。乳幼児・小児に多いですが、大人にも生じます。

症状の種類

水晶様汗疹(すいしょうようかんしん) 皮膚の最表層(角質層)に汗が溜まった状態。透明な小水疱(1〜2mm)が多数出現します。かゆみはほとんどなく、自然に消退します。

紅色汗疹(こうしょくかんしん) 皮膚の少し深い部分(表皮内)に汗が溜まった状態。赤い丘疹・小水疱が多数出現し、強いかゆみ・ちくちく感を伴います。最も多いタイプです。

深在性汗疹(しんざいせいかんしん) 皮膚の深部(真皮)に汗が溜まった状態。かゆみは少ないが、肌色の丘疹が出現します。

好発部位

首・腋窩(わきの下)・肘の内側・膝の裏・おむつの当たる部位・背中

治療

涼しい環境への移動・適切な換気が最優先です。

  • ステロイド外用薬(紅色汗疹の炎症・かゆみへ)
  • 亜鉛華軟膏(患部の保護・乾燥)
  • かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬内服

予防

  • 通気性の良い素材(綿)の衣類を着用する
  • 汗をかいたらこまめに拭く・シャワーで流す
  • エアコンを活用して室温・湿度を調整する
  • 乳幼児のおむつはこまめに交換する

3. 【夏の皮膚症状②】日焼け(日光皮膚炎)・光線過敏症

日焼け(日光皮膚炎)

日焼けは紫外線(主にUV-B)が皮膚細胞のDNAを傷つけることで生じる急性の炎症反応です。照射から数時間後に赤み・熱感・腫脹が出現し(サンバーン)、重症では水疱・剥離が生じます。

症状の経過:

  • 照射後2〜6時間:紅斑・熱感・ヒリヒリ感の出現
  • 12〜24時間:炎症のピーク
  • 数日後:炎症が落ち着き、皮膚が剥ける(ピーリング)
  • その後:色素沈着(黒ずみ)が残ることがある

治療:

  • 冷却(冷水・保冷剤で冷やす)
  • ステロイド外用薬(炎症抑制)
  • 保湿剤(皮膚の修復)
  • 重症では非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)内服
  • 水疱は無理に破らない

光線過敏症

光線過敏症は、日光(紫外線・可視光線)に対して過剰に反応し、日焼けより強い炎症・皮疹が生じる状態です。

原因:

  • 薬剤性光線過敏症: テトラサイクリン系抗生物質・キノロン系抗菌薬・ヒドロクロロチアジド・一部の解熱鎮痛薬・フェノチアジン系等の服用中に日光を浴びると発症
  • 多形性日光疹・日光蕁麻疹(後述)
  • 光接触性皮膚炎: 日焼け止め・香水・一部の植物(柑橘類・セリ科植物)が皮膚についた状態で日光を浴びると発症

薬剤性光線過敏症が疑われる場合は、原因薬剤の中止・変更が必要です。

日焼け止めの正しい選び方・使い方

  • SPF: UV-Bを防ぐ指標(数値が高いほど効果が高い)
  • PA: UV-Aを防ぐ指標(+〜++++)
  • 日常使用: SPF30・PA++程度で十分
  • 屋外活動・海・プール: SPF50+・PA++++を推奨
  • 塗り直し: 2時間ごと・汗・水の後に塗り直す
  • 塗布量: 少なすぎると効果が低下(顔全体に1円玉大2個分程度)

4. 【夏の皮膚症状③】虫刺され(虫刺症)

夏に多い虫とその特徴

蚊(カ) 最も多い虫刺されです。刺された直後に痒み・膨疹が生じ(即時型)、数時間後に再び膨疹・紅斑が出現することがあります(遅延型)。子どもでは遅延型反応が強く出る傾向があります。

重症型蚊アレルギー(EBウイルス関連): まれにEBウイルスの感染が関与した重症な蚊アレルギー(HMB:Hypersensitivity to Mosquito Bites)が生じ、高熱・リンパ節腫脹・壊死を伴う強い局所反応が起こることがあります。この場合は早急な医療機関受診が必要です。

ブユ(ブヨ) 山間部・渓流付近に生息します。蚊と異なり皮膚を噛み切って吸血するため、刺された直後より数時間後から強い腫脹・かゆみが出現します。反応が遷延することが多いです。

チャドクガ・毒蛾の幼虫 チャドクガの幼虫の毒針毛が皮膚に刺さることで、強いかゆみを伴う小丘疹・水疱が多数出現します。ツバキ・サザンカに近づいた後に発症することが多いです。衣類を通して刺さることもあります。

ハチ(蜂) ミツバチ・スズメバチ・アシナガバチによる刺症です。刺傷部位の強い疼痛・腫脹が生じます。アナフィラキシー(全身のアレルギー反応:蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下)が生じた場合は直ちに救急受診が必要です。2回目以降の刺症はアナフィラキシーリスクが高まります。

マダニ 山林・草むらに生息します。皮膚に咬みついて数日間吸血します。マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)・ライム病・日本紅斑熱などの重篤な感染症を媒介することがあります。マダニが皮膚に食い込んでいる場合は自分で取らず、皮膚科を受診してください。

虫刺されの治療

  • ステロイド外用薬: 炎症・かゆみの抑制(基本的な治療)
  • 抗ヒスタミン薬内服: 全身のかゆみ・アレルギー反応の抑制
  • 抗菌薬: 二次感染(とびひ化)が起きた場合
  • チャドクガ: 粘着テープで毒針毛を除去してから流水で洗い流す(こすると毒針毛が広がるため注意)

アナフィラキシーの緊急対応

ハチ刺されなどの後に以下の症状が出現したら直ちに119番通報・救急受診してください。

  • 全身の蕁麻疹・かゆみ
  • 顔・口・喉の腫れ・呼吸困難
  • めまい・血圧低下・意識低下
  • 嘔吐・腹痛

5. 【夏の皮膚症状④】とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひとは

とびひ(伝染性膿痂疹:でんせんせいのうかしん)は、黄色ブドウ球菌または溶血性連鎖球菌が皮膚に感染して生じる細菌感染症です。皮膚の傷・虫刺され・湿疹・かき傷などから感染し、水疱・痂皮が「飛び火するように」急速に広がることからこの名前がついています。

子どもに多く、夏に急増します。感染力が強く、直接接触・タオルの共用などで他の子どもにうつります。

症状の種類

水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん) 主に黄色ブドウ球菌が原因です。薄い壁の水疱・膿疱が破れ、黄色いかさぶたになります。顔・首・体幹・四肢に生じ、かゆみを伴います。夏の子どもに最も多いタイプです。

痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん) 主に溶血性連鎖球菌が原因です。厚い蜂蜜色のかさぶたが特徴で、痛みを伴うことがあります。重症化すると発熱・リンパ節腫脹を伴います。

治療

  • 抗菌薬(内服): セフジニル・セフカペンピボキシルなど(通常7〜10日間)
  • 抗菌薬外用: ナジフロキサシン・ゲンタマイシン軟膏
  • かさぶたの洗浄: 患部を石鹸・流水でやさしく洗う

感染予防・日常生活の注意

  • 治癒するまでプール・集団活動を控える
  • タオル・衣類・寝具の共用を避ける
  • 患部を触った後は手洗いを徹底する
  • 爪を短く切り、かかないようにする

6. 【夏の皮膚症状⑤】水虫(足白癬・爪白癬)

水虫とは

水虫(足白癬:あしはくせん)は、白癬菌(皮膚糸状菌)というカビ(真菌)が足の皮膚に感染して生じる疾患です。夏に多く、高温多湿の環境・プール・公共浴場・素足での生活が感染機会になります。

症状の種類

趾間型(しかんがた):足の指の間の皮がむける・じゅくじゅく・かゆみ。最も多い。 小水疱型(しょうすいほうがた):足底・側縁に小水疱・強いかゆみ。夏に悪化しやすい。 角化型(かくかがた):足底全体の角質肥厚・乾燥・ひび割れ。かゆみは少ない。 爪白癬(つめはくせん):爪が黄色く厚くなり、もろくなる。

水虫と間違えやすい皮膚疾患

疾患特徴違い
掌蹠膿疱症手足の水疱・膿疱左右対称・感染なし
異汗性湿疹手足の小水疱・かゆみ汗と関連・感染なし
接触性皮膚炎靴・靴下の当たる部位の皮疹接触部位に一致

水虫の確定診断には**真菌検査(顕微鏡で白癬菌の確認)**が必要です。「自己判断で市販の水虫薬を使い続けたが治らない」という場合、別の皮膚疾患の可能性があります。

治療

外用抗真菌薬: テルビナフィン(ラミシール)・ルリコナゾール(ルリコン)・ラノコナゾール(アスタット)など。少なくとも4週間以上の継続が必要。

内服抗真菌薬: 爪白癬・難治例にはテルビナフィン(ラミシール)・イトラコナゾール(イトリゾール)の内服が有効。


7. 【夏の皮膚症状⑥】蜂窩織炎(ほうかしきえん)

蜂窩織炎とは

蜂窩織炎は、細菌(主に黄色ブドウ球菌・溶血性連鎖球菌)が皮膚の深部(真皮・皮下組織)に感染して引き起こす急性の皮膚感染症です。虫刺され・傷・水虫・とびひなどからの二次感染として生じることがあります。

症状

  • 感染部位の広範囲にわたる赤み・腫れ・熱感・痛み
  • 触れると温かい
  • 発熱・悪寒・倦怠感を伴うことがある
  • 下腿(すね・ふくらはぎ)に最も多く生じる

治療

  • 抗菌薬内服(セフェム系・ペニシリン系等)
  • 重症の場合は点滴による抗菌薬投与・入院が必要
  • 患部を安静にする・高い位置に挙上する(浮腫の軽減)

受診の目安

皮膚の赤み・腫れが急速に広がる・発熱がある・強い痛みがある——これらがある場合は、早急に皮膚科を受診してください。放置すると壊死性筋膜炎など重篤な状態に進行することがあります。


8. 【夏の皮膚症状⑦】アトピー性皮膚炎の夏の悪化

なぜ夏に悪化するのか

アトピー性皮膚炎は夏に悪化しやすい疾患です。

  • 発汗: 汗(特に汗のタンパク質成分)が皮膚を刺激し、かゆみ・炎症を誘発
  • 高温多湿: ダニ・カビの増殖、皮膚バリア機能の低下
  • 紫外線: 皮膚への刺激
  • プール(塩素): 皮膚への刺激・乾燥
  • 汗による二次感染(とびひ化)

夏のアトピーのケアポイント

  • 汗をかいたらすぐにシャワーで流す(汗を放置しない)
  • 保湿を継続する(夏でも保湿は必要・汗をかいた後も保湿)
  • 通気性の良い衣類・寝具を選ぶ
  • エアコン活用で室温・湿度を調整(ただしエアコンによる乾燥にも注意)
  • プール後はシャワーで塩素を洗い流し、保湿する
  • ステロイド外用薬の適切な使用継続(改善しても急にやめない)
  • 悪化時は早めに皮膚科受診

9. 【夏の皮膚症状⑧】脂漏性皮膚炎の夏の悪化

夏に悪化する理由

脂漏性皮膚炎は皮脂分泌の多い部位(頭皮・顔面・胸部)に紅斑・鱗屑(フケ)が生じる炎症性皮膚疾患です。夏は皮脂分泌が増加し、マラセチア(皮膚常在菌)の増殖が促進されるため悪化しやすいです。

夏のケアポイント

  • 洗浄力の高いシャンプー・フェイスウォッシュで皮脂を適切に除去する
  • **抗真菌外用薬(ニゾラールなど)**の使用
  • 頭皮・顔の触りすぎ・こすりすぎを避ける

10. 【夏の皮膚症状⑨】接触性皮膚炎(かぶれ)

夏に多い接触性皮膚炎の原因

虫除けスプレー(ディート等) 皮膚への刺激・アレルギーを起こすことがあります。特に乳幼児は刺激が強いため、子ども用低濃度製品・顔への塗布回避・粘膜への使用禁止が重要です。

日焼け止め 成分(紫外線吸収剤・防腐剤等)によるアレルギー性・刺激性接触皮膚炎。

植物かぶれ(植物性光接触皮膚炎) 柑橘類の果汁・セリ科植物・イチジク・マンゴーの皮などが皮膚についた状態で日光に当たると、炎症・水疱が生じます(フィトフォトデルマティティス)。

衣類・装飾品(金属アレルギー) 汗により金属(ニッケル・コバルト等)のイオンが溶け出しやすくなり、ピアス・時計・ネックレス等による金属アレルギーが悪化します。

プールの塩素 塩素による刺激性皮膚炎・アトピー性皮膚炎の悪化。

治療

  • 原因物質との接触を断つ(最優先)
  • ステロイド外用薬
  • 抗ヒスタミン薬内服

11. 【夏の皮膚症状⑩】多形性日光疹・日光蕁麻疹

多形性日光疹

日光を浴びた部位に数時間〜1日後にかゆみのある小丘疹・水疱・紅斑が出現する疾患です。毎年春〜夏の初めに悪化し、夏の終わりには軽快する傾向があります(「慣れ」が生じる)。

治療: ステロイド外用・抗ヒスタミン薬・遮光(物理的日光防御)が基本です。重症例ではヒドロキシクロロキン・低用量PUVA療法が行われることがあります。

日光蕁麻疹

日光照射部位に**数分以内に蕁麻疹(膨疹・かゆみ)**が出現し、日陰に移動すると速やかに消退する疾患です。重症では全身反応・アナフィラキシーを起こすことがあります。

治療: 遮光・抗ヒスタミン薬が中心です。重症例では皮膚科専門医による詳細な評価が必要です。


12. 【夏の皮膚症状⑪】毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎とは

毛包(毛根を包む組織)に細菌(主に黄色ブドウ球菌)が感染して生じる炎症です。夏は発汗・皮脂分泌の増加により毛包が閉塞しやすく、細菌が繁殖しやすい環境になります。

症状・好発部位

毛包一致性の赤い丘疹・膿疱が多発します。好発部位は顔・首・背中・臀部・大腿部などです。

プールや浴槽の水が原因となる**グラム陰性菌(緑膿菌)による毛嚢炎(Hot Tub Folliculitis)**も夏に増えます。不適切に管理されたプール・ジャグジーが感染源になることがあります。

治療

  • 抗菌薬外用(ナジフロキサシン・ゲンタマイシン等)
  • 広範囲・重症例には抗菌薬内服
  • 再発予防:過剰な皮脂・汗の除去、清潔維持

13. 【夏の皮膚症状⑫】帯状疱疹の夏の増加

夏に帯状疱疹が増える理由

帯状疱疹は体内に潜伏している水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が、免疫力の低下をきっかけに再活性化して生じる疾患です。夏は紫外線による免疫抑制・熱中症・過労・睡眠不足により免疫力が低下しやすく、帯状疱疹が増加します。

症状

片側性の帯状に広がる強い疼痛と皮疹(水疱)が特徴です。発疹の前に「ビリビリ・ズキズキ」という痛みだけが先行することがあります。

治療の重要性——72時間以内が勝負

帯状疱疹の治療は発疹出現から72時間以内に抗ウイルス薬(バラシクロビル・アシクロビル等)を開始することが最重要です。早期治療が帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行を防ぐ最大の手段です。「夏バテかな」と思っていたら帯状疱疹だったというケースがあります。片側の皮疹・痛みがあればすぐに皮膚科を受診してください。


14. 夏の皮膚症状 早わかり比較表

症状主な原因主な症状感染性受診の目安
あせも汗孔の閉塞かゆい赤い丘疹なし1週間以上続く
日焼け紫外線(UV-B)赤み・熱感・水疱なし水疱・発熱あり
虫刺され蚊・ブユ・ハチ等腫脹・かゆみ・疼痛なし※アナフィラキシー症状
とびひ黄色ブドウ球菌等水疱→かさぶた・急速拡大あり発症したらすぐ
水虫白癬菌(真菌)皮むけ・水疱・かゆみあり市販薬で改善しない
蜂窩織炎細菌感染(深部)広範囲の赤み・腫れ・発熱なし発症したらすぐ
アトピー悪化汗・湿度・ダニかゆみ・湿疹の悪化なし悪化時すぐ
接触皮膚炎虫除け・植物等接触部位の赤み・水疱なし重症・広範囲
毛嚢炎黄色ブドウ球菌毛包一致性の膿疱なし広範囲・重症
帯状疱疹VZVの再活性化片側の帯状疱疹・疼痛※限定的発症したらすぐ

※マダニは感染症媒介の可能性あり


15. 夏の皮膚を守るための日常ケア

紫外線対策

  • 日焼け止めは外出30分前に塗布し、2時間ごとに塗り直す
  • UPF(紫外線防止指数)が高い衣類・帽子・サングラスを着用する
  • 日中(10〜14時)の直射日光を避ける
  • 日傘・長袖の活用

汗のケア

  • こまめなシャワー・汗を拭くことで汗による皮膚刺激を軽減する
  • 通気性の良い素材(綿・リネン・吸汗速乾素材)を選ぶ
  • 下着は清潔なものを毎日着替える

保湿の継続

夏でも保湿は必要です。汗をかいた後はシャワーで流し、清潔な皮膚に保湿剤を塗布することで皮膚バリア機能を維持します。

虫対策

  • 長袖・長ズボン・靴下着用(特に草むら・山林では)
  • 虫除けスプレーの適切な使用(子どもは低刺激のものを)
  • 屋外活動後は全身のマダニチェックを行う

爪のケア

爪を短く切ることで、かいたときの皮膚への傷を最小化し、とびひ・感染症の拡大を防ぎます。


16. 早急に皮膚科を受診すべき症状

以下の症状がある場合は、早急に皮膚科を受診してください。

すぐに受診が必要(緊急)

  • ハチ刺されなどの後に全身の蕁麻疹・呼吸困難・めまい(アナフィラキシー)→119番
  • 片側に帯状に広がる皮疹と強い痛み(帯状疱疹)
  • 皮膚の赤みが急速に広がる・発熱がある(蜂窩織炎)
  • マダニが皮膚に食い込んでいる

早めに受診(数日以内)

  • とびひが急速に広がっている
  • 日焼けで水疱が広範囲にできた
  • 虫刺されの腫れが1週間以上引かない・化膿している
  • 「いつものあせもと違う」と感じる皮疹

17. よくある質問(FAQ)

Q. あせもとアトピー性皮膚炎はどう見分けますか?

A. どちらも夏に首・体幹に赤い丘疹・かゆみとして現れるため見分けが難しいことがあります。あせもは汗をかいた後に出現し、涼しい環境に移動すると改善傾向があります。アトピー性皮膚炎は既往があり、乾燥肌・慢性反復性経過が特徴です。「あせもかな」と思っても治らない場合は皮膚科を受診してください。

Q. とびひはプールに入っていいですか?

A. 治癒するまでプールへの参加は控えてください。とびひは感染力が強く、プールを介して他の子どもにうつす可能性があります。皮膚科医から「治癒した」と判断されるまで待ちましょう。

Q. 水虫は自分で治せますか?

A. 市販の外用抗真菌薬でも改善することがありますが、「水虫かどうか」の確定診断(真菌検査)なしに使い続けることはお勧めしません。水虫と似た別の皮膚疾患(掌蹠膿疱症・接触性皮膚炎など)に誤って水虫薬を使い続けても効果がなく、悪化することもあります。まず皮膚科で正確な診断を受けてください。

Q. 日焼けした後、どうすればいいですか?

A. まず冷たい水・保冷剤でやさしく冷却してください(氷を直接当てると凍傷になるため注意)。炎症が強い場合はステロイド外用薬が有効です。水疱ができた場合は無理に破らず、皮膚科を受診してください。日焼け後の保湿も重要です。

Q. 虫除けスプレーを赤ちゃんに使っていいですか?

A. 生後6ヶ月未満には虫除けスプレーの使用を避けてください。6ヶ月以上の乳幼児には低濃度ディート製品または子ども用イカリジン製品を使用し、顔・手・粘膜への使用は避けてください。衣類に使用するタイプや虫除けシールを活用することも有効です。

Q. 帯状疱疹は人にうつりますか?

A. 帯状疱疹のウイルス(VZV)は、水疱の内容液を介して水痘の免疫がない人(特に乳幼児・妊婦・免疫不全者)に水ぼうそうとしてうつる可能性があります。水疱が完全に痂皮化するまで免疫のない方との密接な接触は避けてください。


18. 名古屋あおいクリニックでの診療について

名古屋市東区にある**名古屋あおいクリニック(皮膚科)**では、あせも・日焼け・虫刺され・とびひ・水虫・蜂窩織炎・帯状疱疹など、夏に多い皮膚トラブルすべてに対応しています。

当院で対応できる主な内容

  • あせも・日焼け・虫刺されの診断・治療
  • とびひ・蜂窩織炎の抗菌薬治療
  • 水虫の真菌検査・外用・内服治療
  • アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎の夏の悪化対応
  • 接触性皮膚炎(かぶれ)の診断・治療
  • 帯状疱疹の早期診断・抗ウイルス薬治療
  • 日光蕁麻疹・多形性日光疹の評価・治療
  • マダニ除去処置

こんな方はぜひご相談ください

  • あせもがひどくて困っている
  • 日焼けで水疱・強いヒリヒリ感がある
  • 虫刺されが腫れて引かない・化膿している
  • 子どものとびひが広がっている
  • 水虫かもしれないが確認したい
  • 皮膚が赤く腫れて発熱がある(蜂窩織炎)
  • 帯状疱疹かもしれない(片側の皮疹と痛み)
  • 夏になるとアトピーやニキビが悪化する

夏の皮膚トラブルは放置するほど悪化することが多いです。「これくらい大丈夫かな」と思わず、気になる皮膚症状はお早めにご相談ください。


まとめ

  • 夏は高温・多湿・紫外線・虫・発汗が重なり、皮膚トラブルが急増する季節です
  • あせも・日焼け・虫刺され・とびひ・水虫・蜂窩織炎・アトピー悪化・帯状疱疹など多彩な皮膚症状が起こります
  • とびひ・水虫・帯状疱疹は特に早めの治療が重要です
  • 帯状疱疹は72時間以内の抗ウイルス薬開始が後遺症予防の鍵です
  • アナフィラキシー・蜂窩織炎・マダニ咬傷は緊急受診が必要です
  • 日焼け止め・汗のケア・保湿・虫対策が夏の皮膚を守る基本です
  • 「いつもと違う」皮膚症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう

名古屋あおいクリニック(名古屋市東区)皮膚科 お問い合わせ・ご予約はお電話またはウェブ予約にて承っております。

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名古屋あおいクリニック
(皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科)

〒461-0005
愛知県名古屋市東区東桜2-4-1 第三コジマビル6階

【TEL】
052-737-7117

【診療時間】
10:30~13:30
14:30~19:00

【休診日】
不定休

【アクセス】
高岳駅より徒歩4分
新栄町駅より徒歩5分

【ホームページ】
https://www.nagoya-aoi-clinic.com/

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皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

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