About Transcranial Magnetic Stimulation:TMS 経頭蓋磁気刺激とは?

TMS(経頭蓋磁気刺激)治療は、脳機能を改善させる可能性がある治療法です。TMSは非侵襲的な脳刺激技術であり、特定の脳領域に磁気パルスを用いて神経細胞の活動を刺激または抑制します。この治療法は、主にうつ病の治療に用いられていますが、さまざまな神経精神疾患や脳機能障害に対する潜在的な治療オプションとして研究されています。

TMS治療では、TMSによる神経刺激が、脳機能の改善や神経回路の再構築に寄与する可能性があります。

経頭蓋磁気刺激とは?

Effect TMSが脳機能に与える影響

①神経プラスチシティ

TMS治療は脳の神経プラスチシティ、つまり脳の細胞間で新しい接続を形成する能力を促進することが示されています。このプロセスは、学習や記憶の改善、脳損傷後の回復など、脳の健康維持に重要です。

②認知機能

一部の研究では、TMS治療が認知機能の一部を改善する可能性が示唆されています。特に、記憶、注意力、実行機能の向上が観察されたケースがあります。

③気分とウェルビーイング

うつ病治療におけるTMSの効果はよく知られており、気分の改善や精神的ウェルビーイングの向上が、間接的に脳の健康に寄与すると考えられます。

TMSは脳の神経伝達に
どのような影響を与えるか?

①神経活動の調節

活動性の増加または減少: TMSは、刺激された脳領域の神経細胞の活動を直接的に増加させるか、または抑制することができます。この活動の変化は、脳のその他の領域に伝わり、広範な神経回路の活動に影響を与えることができます。

②神経プラスチシティの促進

神経回路の再構築: TMSは、神経プラスチシティ、つまり新しい神経接続の形成や既存の接続の強化を促進することが示されています。これは学習、記憶、および脳損傷後の回復プロセスに重要な役割を果たします。

③神経伝達物質のバランス調整

神経伝達物質の放出: TMSによる神経細胞の刺激は、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の放出を促進することがあります。これらの伝達物質は、気分、注意、覚醒状態など多くの精神的プロセスに関与しています。
受容体感受性の変化: 定期的なTMS治療は、特定の神経伝達物質の受容体の感受性を変化させ、その結果として脳の神経化学的バランスに影響を及ぼす可能性があります。

④臨床への応用

これらのメカニズムにより、TMS治療はうつ病、不安障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、強迫性障害および統合失調症などのさまざまな神経精神疾患の治療に応用されています。TMSがこれらの条件に与える影響は、神経回路の機能を改善し、症状の軽減を促すことによります。

TMS治療は脳の機能を改善する可能性があり、それは精神疾患だけの治療ではなく、認知障害へも応用されていることからも分かります。
日本ではうつ病に対してのみ保険適応となっています。

うつ病の治療には、薬物療法、精神療法などがありますが、欧米では経頭蓋磁気刺激(TMS)が認可されています。
TMSは非侵襲的に大脳皮質を刺激する方法であり、規則的な刺激を連続して行うものをrTMS(repetitive Transcranial Magnetic Stimulation: 反復頭蓋磁気刺激法)といいます。
磁気を用いて脳の特定部分を活性化する方法により、薬に認められるような副作用がなく、安全性と有効性のバランスのとれた化学的根拠のある治療です。

Reccomend このような方におすすめします

  • うつがなかなか治らない。
  • 薬には抵抗感がある。
  • 薬や他の治療が効かない、あるいは不十分。
  • 薬で副作用が出やすい。
  • うつのメカニズムに即した治療を望む。
このような方におすすめします

対象症状

  • 抑うつ気分
  • 意欲低下
  • 興味の喪失
  • 不安
  • 不眠
  • 頭痛、腹痛、腰痛など
  • 身体的な原因の分からない体の痛み
  • 倦怠感
  • 集中力低下
  • 日中の眠気、だるさ など

うつ病の背景

うつ病では脳の活動が低下されていることが指摘されており、特に左前頭葉の活動低下が認められております。

①器質的な原因の一つとして考えられていること

・背外側前頭前夜、前部帯状回、前頭葉眼窩野、脳梁膝下部、偏桃体などの領域の異常が指摘されている
・左側優位の背外側前頭前野の機能低下(相対的な右側の機能亢進)

②rTMSの治療として行われていること

→左背外側前頭前野への高頻度刺激
うつ病症状の改善と相関のあった脳血流が増加
→右背外側前頭前野への低頻度刺激
うつ病症状の改善と相関のあった脳血流の減少

うつ病の背景

治療の有効性

左背外側前頭前野への高頻度刺激、右背外側前頭前野への低頻度刺激のどちらの方法も複数の二重盲検ランダム化比較試験によって有効性が認めれておりうつ病治療の選択肢の一つとして考えられる。rTMSは抗うつ薬の治療と比較して安全性や忍容性に優れている。

rTMSとうつ病

rTMSによって脳の刺激された部位での血流量が増え、糖代謝も増大します。うつ病患者は血流量と糖代謝が低下することが研究により示されています。また、左背外側前頭前野皮質に繰り返し刺激を与えることで、大うつ病患者に対して抗うつ作用を及ぼすこと、rTMSによって神経伝達物質のドーパミンとグルタミン酸の中枢神経系中濃度を高めることが研究により示されています。神経伝達物質は脳細胞が信号を相互にやり取りする際に用いる化学的連絡です。

rTMSの治療に用いる場合の
ガイドライン

磁気刺激法を用いた研究

うつ病以外の適応症に対するrTMSを用いた膨大な量の研究が現在行われています。研究領域は、認知症、不安神経症、過食症、片頭痛、疼痛、脳卒中後の失語症および運動障害のリハビリテーション、耳鳴、パーキンソン病、総合失調症などです。

治療効果

反復性経頭蓋磁気刺激が脳の可逆性に影響

刺激頻度

5Hz以上 高頻度rTMS 神経活動を亢進

当院でのrTMSによる治療について

使用する機械 磁気刺激装置 MagPro
詳細:Inter Reha 「磁気刺激装置 マグプロ」
http://www.irc-web.co.jp/mag_venture/

標準的な治療方法
左背外側前頭前野への高頻度刺激/1セッション:約20分
右背外側前頭前野への低頻度刺激
1セッション:約20分

当院でのrTMSによる治療について

有効性が報告されている疾患

  • うつ病
  • 強迫性障害
  • 慢性疼痛
  • 難治性頭痛
  • 脳卒中後片麻痺
  • ジストニア
  • パーキンソン病
  • 失語症
  • 半側空間無視
  • 認知症 など
有効性が報告されている疾患

rTMSを受けられない方

・ペースメーカーや人工内耳(補聴器)、頭蓋内クリップ、インプラント等の金属製医療機器が体内に埋め込まれている方
・てんかん、またはてんかん性発作の既往がある方
・重篤な身体疾患に罹患している方
・妊娠中またはその可能性のある方

Price TMSの料金

1回
11,000円
※全て税込価格です。

脳機能を改善させることは、特定の疾患を治療するということだけでなく、アンチエイジングという観点からも重要です。
細胞を若返らせ、再活性化させるための治療オプションは一つでも多い方がいいはずです。
TMS治療も、脳細胞の再生という意味では、再生医療から生まれてきたNMN点滴、エクソソーム点滴などとうまく組み合わせることで相乗効果を出す可能性があると考えています。

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