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脂漏性皮膚炎——「フケ=乾燥」ではありません。保湿だけでは治らない理由・繰り返さないための維持療法を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説
脂漏性皮膚炎——「フケ=乾燥」ではありません。保湿だけでは治らない理由・繰り返さないための維持療法を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説
「肩に落ちるフケが気になって、黒い服が着られない」「頭皮がかゆくて、無意識に掻いてしまう」「小鼻の脇や眉間が、いつも赤くカサついている」「乾燥だと思って保湿しているのに、良くならない」「シャンプーをいろいろ変えたが、変わらない」「薬をもらうと治るが、やめるとまた戻る」——脂漏性皮膚炎は、非常にありふれていながら、正しく理解されていないために長引いていることの多い疾患です。
そして、この記事で最もお伝えしたいことが3つあります。
第一に、「フケ=乾燥」ではありません。
脂漏性皮膚炎のフケは、乾燥ではなく、皮脂が多い部位に起こります。
だから、保湿だけを続けても治りません。 良かれと思って続けているケアが、的外れになっている可能性があります。
第二に、この疾患には「カビ(真菌)」が関わっています。
マラセチアという皮膚の常在菌が関与するため、抗真菌薬が治療の中心になります。
ステロイドだけを塗っていると、一時的に良くなってもすぐ戻ります。
第三に、これは「治らない病気」ではなく「繰り返す病気」です。
そして、繰り返さないための維持療法があります。
名古屋市東区(高岳駅・新栄町駅)の名古屋あおいクリニック皮膚科が、脂漏性皮膚炎の正体、正しい治療、そして再発を防ぐ方法まで、詳しく解説します。
目次
- 脂漏性皮膚炎とは
- できやすい場所【比較表】
- 症状——「赤み」と「フケ」が二本柱
- 【最重要】「フケ=乾燥」ではありません
- 原因——マラセチアという常在菌
- 悪化させる要因【比較表】
- 乳児と大人では、まったく異なります【比較表】
- 【重要】間違えやすい疾患【比較表】
- 【重要】顔の赤みは、酒さとの区別が必要です
- 診断
- 治療①:抗真菌薬——治療の中心です
- 治療②:ステロイド外用薬【比較表】
- 【最重要】ステロイドだけでは繰り返します
- 治療③:シャンプーの選び方と洗い方
- 【最重要】維持療法——治ってからが本番です
- 内服・その他の治療
- 生活習慣でできること【比較表】
- 難治のとき——他の可能性
- よくある心配事Q&A
- 名古屋あおいクリニックでの診療について
1. 脂漏性皮膚炎とは
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に生じる、慢性の湿疹です。
「脂漏(しろう)」とは
皮脂の分泌が盛んな状態を指します。
つまり、脂っぽい部位に起こる皮膚炎——これが名前の由来です。
とてもありふれた疾患です
成人の数%〜十数%が経験するとされ、皮膚科の日常診療で頻繁に診る疾患のひとつです。
「自分だけ」ではありません。
慢性・再発性です
良くなったり悪くなったりを繰り返します。
- 季節(冬に悪化しやすい)
- 疲労、睡眠不足
- ストレス
——これらに左右されます。
2. できやすい場所【比較表】
皮脂腺が多い部位に一致して生じます。
| 部位 | 症状の出方 |
|---|---|
| 頭皮 | フケ、かゆみ、赤み。最も多い部位 |
| 髪の生え際 | 赤み、鱗屑(うろこ状のフケ) |
| 眉間・眉毛 | 赤み、カサつき、粉をふく |
| 小鼻の脇(鼻唇溝) | 赤み、皮むけ。非常に典型的 |
| 耳の中・耳の後ろ | かゆみ、カサつき、切れる |
| 前胸部・背中の中央 | 赤み、細かい鱗屑 |
| わきの下、鼠径部 | 赤み |
「顔の中心」と「頭皮」が典型です
小鼻の脇、眉間、生え際——この3か所に赤みとカサつきがあれば、脂漏性皮膚炎の可能性が高くなります。
左右対称に出ます
片側だけに出る場合は、別の疾患を考えます。
3. 症状——「赤み」と「フケ」が二本柱
主な症状
- 赤み(紅斑)
- 細かいフケ(鱗屑)——黄色っぽく、脂っぽいことも
- かゆみ(軽度〜中等度。強烈なかゆみは通常ではない)
- カサつき、皮むけ
- 頭皮のべたつき
かゆみは、そこまで強くありません
掻きむしるほどの激しいかゆみがある場合、別の疾患(アトピー性皮膚炎など)を考えます。
頭皮では「フケ症」として現れます
軽症では、赤みが目立たず、フケだけが症状のことがあります。
「フケが多いだけ」と思っている方の中に、脂漏性皮膚炎の方が多くいらっしゃいます。
4. 【最重要】「フケ=乾燥」ではありません
この章が、この記事で最も重要な部分です。
よくある誤解
「フケが出る=頭皮が乾燥している」
そう考えて、
- 保湿系のシャンプーに変える
- 頭皮用の保湿ローションを使う
- 洗う回数を減らす
——という対応をされる方が非常に多くいます。
しかし、脂漏性皮膚炎のフケは違います
脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い部位に起こります。
乾燥が原因ではありません。
むしろ、皮脂とそれを分解する菌が関わっています。
だから、保湿だけでは治りません
保湿は、乾燥によるフケ(皮脂欠乏性湿疹)には有効です。
しかし、脂漏性皮膚炎には、それだけでは不十分です。
見分けのヒント
| 乾燥によるフケ | 脂漏性皮膚炎のフケ | |
|---|---|---|
| フケの見た目 | 白く、細かく、パラパラ | 黄色っぽく、やや脂っぽい、大きめのことも |
| 頭皮の状態 | カサカサ | 赤みがある、べたつくことも |
| 部位 | 頭皮全体 | 生え際、耳の後ろ、頭頂部などに偏る |
| 顔 | 通常なし | 小鼻の脇・眉間にも赤み |
| 季節 | 冬(乾燥期) | 冬に悪化するが、夏も出る |
「顔にも赤みがある」なら、脂漏性皮膚炎の可能性が高くなります。
5. 原因——マラセチアという常在菌
誰の皮膚にもいる菌です
マラセチアは、**皮膚に普通に存在する真菌(カビの一種)**です。
「不潔だからいる」のではありません。誰の皮膚にもいます。
何が起きているのか
- マラセチアは、皮脂を栄養にして増えます
- 皮脂を分解する過程で、刺激性の物質(遊離脂肪酸)が生じます
- この物質が、皮膚に炎症を起こします
- 炎症により、細胞の入れ替わりが速くなり、フケが増えます
だから、抗真菌薬が効きます
マラセチアの量を減らすことで、炎症のもとを断てます。
これが、脂漏性皮膚炎の治療の中心が抗真菌薬である理由です。
「感染症」ではありません
人にうつることはありません。
もともといる菌が、増えすぎている状態です。
6. 悪化させる要因【比較表】
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 皮脂の分泌増加 | ホルモン、体質、季節 |
| 季節 | 冬に悪化しやすい(湿度低下、洗いすぎ) |
| 睡眠不足・疲労 | 非常に影響します |
| ストレス | 皮脂分泌と免疫に影響 |
| 食生活 | 脂質・糖質の摂りすぎ、ビタミンB群の不足 |
| アルコール | 血管拡張、皮脂分泌 |
| 洗いすぎ | バリアを壊し、かえって皮脂分泌が増える |
| 洗い残し | シャンプーやスタイリング剤の残留 |
| 整髪料 | 頭皮に付着する製品 |
| 一部の疾患 | 神経疾患、免疫の低下 |
「洗いすぎ」と「洗い足りない」の両方が問題です
どちらも悪化させます。
適切な頻度と方法で、きちんと洗う——これが正解です。
生活の乱れが、如実に反映されます
「忙しい時期になると必ず悪化する」
——これは、脂漏性皮膚炎の典型的なパターンです。
皮膚の状態が、生活のバロメーターになっているとも言えます。
7. 乳児と大人では、まったく異なります【比較表】
| 乳児脂漏性皮膚炎 | 成人の脂漏性皮膚炎 | |
|---|---|---|
| 時期 | 生後2週〜3か月頃 | 思春期以降、中高年に多い |
| 見た目 | 黄色い厚いかさぶた(頭、眉) | 赤みと細かいフケ |
| 経過 | 数か月で自然に治る | 慢性・再発性 |
| 原因 | 母親由来のホルモンの影響 | マラセチア、皮脂、体質 |
| 治療 | 洗浄が中心、必要に応じて外用 | 抗真菌薬中心+維持療法 |
乳児のものは、自然に治ります
生後まもなく現れる黄色いかさぶたは、多くが数か月で自然に消えます。
無理にはがさず、ベビーオイルなどでふやかしてから、やさしく洗い流します。
大人のものは、繰り返します
同じ名前でも、経過はまったく異なります。
「子どものときのは治ったのに」——大人のものは、付き合い方を考える疾患です。
8. 【重要】間違えやすい疾患【比較表】
「何年も治らない」という場合、診断の見直しが必要なことがあります。
| 疾患 | 見分けのポイント |
|---|---|
| アトピー性皮膚炎 | かゆみが非常に強い、肘・膝の裏にも症状 |
| 頭部乾癬 | 厚く銀白色の鱗屑、境界が明瞭、爪の変化を伴うことも |
| 接触皮膚炎(かぶれ) | 使用した製品との関連、左右非対称なことも |
| 酒さ | 顔の中央の持続的な赤み、ほてり(次章) |
| 頭部白癬(しらくも) | 円形の脱毛を伴う、真菌検査で判明 |
| 口囲皮膚炎 | 口の周りに限局、ステロイド使用歴 |
| 膠原病(顔の皮疹) | 全身症状、日光過敏、関節症状 |
乾癬との区別
頭皮に厚いかさぶたが固着している場合、乾癬の可能性があります。
治療が異なるため、鑑別が重要です。
真菌検査を行うことがあります
頭部白癬(しらくも)は、脂漏性皮膚炎と紛らわしいことがあります。
ステロイドを塗ると悪化するため、疑わしい場合は顕微鏡で確認します。
9. 【重要】顔の赤みは、酒さとの区別が必要です
特に、顔の中心が赤い場合に重要な鑑別です。
| 脂漏性皮膚炎 | 酒さ | |
|---|---|---|
| 赤みの部位 | 小鼻の脇、眉間、生え際 | 頬、鼻、顔の中央全体 |
| 鱗屑(フケ) | あり | なし |
| ほてり | 少ない | 強い(カーッと熱くなる) |
| 毛細血管 | 目立たない | 透けて見えることがある |
| 誘因 | 疲労、季節 | 温度差、アルコール、辛い食べ物、日光 |
| ステロイド | 短期なら有効 | 悪化します |
両方の要素があることも
実際には、両方が混在していることもあります。
この場合、ステロイドの使い方に注意が必要です。
「赤ら顔でステロイドを長く使っている」方へ
酒さであれば、ステロイドは症状を悪化させます。
一時的に良くなって見えるため、続けてしまいがちです。
一度、診断の確認をおすすめします。
酒さについては、当院ブログ「大人ニキビ」の記事内でも解説しています。
10. 診断
視診が基本です
症状の出ている部位と、皮疹の性状から判断します。
- 皮脂の多い部位に一致しているか
- 左右対称か
- 鱗屑の性状
必要に応じた検査
- 真菌検査(頭部白癬との鑑別)
- ダーモスコピー(拡大鏡での観察)
- 血液検査(他疾患が疑われる場合)
経過も重要な情報です
- いつから
- 季節による変動があるか
- 使用した製品、薬
- これまでの治療と、その反応
「ステロイドは効くが、やめると戻る」——この経過は、脂漏性皮膚炎に典型的です。
11. 治療①:抗真菌薬——治療の中心です
脂漏性皮膚炎の治療において、最も重要な薬です。
なぜ抗真菌薬なのか
炎症の原因となっているマラセチアの量を減らすためです。
「原因に対する治療」がこれにあたります。
剤形
| 部位 | 使いやすい剤形 |
|---|---|
| 顔 | クリーム、ローション |
| 頭皮 | ローション(髪があってもつけやすい) |
| 体幹 | クリーム |
使い方
- 1日1〜2回、症状のある部位に
- 炎症が治まった後も、続けることが重要(第15章)
効果の出方
ステロイドほど劇的ではありませんが、着実に効きます。
そして、ステロイドと違い、長期間使いやすいという大きな利点があります。
12. 治療②:ステロイド外用薬【比較表】
| 場面 | 使い方 |
|---|---|
| 炎症・赤みが強い時期 | 短期間、集中して使用 |
| 顔 | 弱めのランク(顔の副作用に注意) |
| 頭皮 | ローションタイプ |
| 落ち着いた後 | 抗真菌薬へ移行する |
位置づけは「炎症を鎮める」ことです
ステロイドは、赤みとかゆみを速やかに抑えます。
つらい時期を短くするために、非常に有用です。
ただし、原因には作用しません
マラセチアを減らす作用はありません。
だから、やめると戻ります。
13. 【最重要】ステロイドだけでは繰り返します
この章を、特にお読みください。
よくあるパターン
- 赤くかゆいので、ステロイドをもらう
- 数日で良くなる
- やめる
- 1〜2週間で戻る
- またステロイドを塗る
- これを何年も繰り返す
なぜこうなるのか
ステロイドは炎症を抑えますが、原因であるマラセチアは減っていません。
火は消せても、火種が残っている状態です。
そして、顔では副作用のリスクも
顔にステロイドを長期間使い続けると、
- 皮膚が薄くなる
- 毛細血管が目立つ
- 酒さ様皮膚炎
——といった問題が生じ得ます。
正しい流れ
① 炎症が強い時期:ステロイドで速やかに鎮める(短期) ② 落ち着いたら:抗真菌薬に切り替える ③ その後:抗真菌薬で維持する(第15章)
この順序が、繰り返しを減らします。
14. 治療③:シャンプーの選び方と洗い方
抗真菌成分を含むシャンプー
マラセチアに作用する成分を含むシャンプーを用いることがあります。
- 医療機関で処方されるもの
- 市販の頭皮ケア製品にも、類似の成分を含むものがあります
週に数回、通常のシャンプーと併用するという使い方が一般的です。
正しい洗い方
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 頻度 | 原則、毎日。皮脂を溜めない |
| お湯の温度 | ぬるめ(熱いお湯は刺激と乾燥を招きます) |
| 洗い方 | 指の腹で、頭皮をやさしくマッサージするように |
| 爪を立てない | 傷から悪化します |
| すすぎ | 十分に。洗い残しが最も多い失敗 |
| 乾かす | しっかり乾かす。濡れたままは菌が増えます |
「洗わない」は逆効果です
「フケが出るから洗いすぎかも」と、洗う回数を減らす方がいます。
しかし、皮脂が溜まればマラセチアが増えます。
きちんと洗うことが、治療の一部です。
すすぎ残しに注意
生え際、耳の後ろ、うなじ——ここに洗い残しが集中します。
そして、これらは脂漏性皮膚炎の好発部位でもあります。
15. 【最重要】維持療法——治ってからが本番です
これを知っているかどうかで、その後が大きく変わります。
なぜ繰り返すのか
マラセチアは常在菌です。
ゼロにはできません。
治療をやめれば、また増えます。
だから、「治す」より「抑え続ける」
症状が消えた後も、
抗真菌薬を、週に1〜2回程度、継続して使用する
——これが維持療法です。
効果
- 再発の間隔が大きく延びる
- 悪化しても軽く済む
- ステロイドを使う回数が減る
「治ったのに、なぜ塗るのか」
この疑問は当然です。
しかし、脂漏性皮膚炎は「完治」を目指す疾患ではなく、「コントロール」する疾患です。
花粉症や高血圧と同じように、「良い状態を保つ」という考え方をしていただくと、理解しやすいと思います。
減らし方は相談しながら
状態が安定すれば、頻度を減らしていくことも可能です。
季節によって調整することもあります(冬は多め、夏は少なめなど)。
16. 内服・その他の治療
ビタミンB群
ビタミンB2・B6は、皮脂の代謝に関わります。
補助的に処方されることがあります。
抗ヒスタミン薬
かゆみが強い場合、補助的に用いることがあります。
内服抗真菌薬
通常は使用しません。 極めて難治で広範囲な場合に、限定的に検討されることがあります。
漢方薬
体質や、皮脂分泌・炎症の状態に応じて用いることがあります。
17. 生活習慣でできること【比較表】
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 睡眠 | 最も効果を実感しやすい。 睡眠不足で確実に悪化します |
| ストレスへの対処 | 忙しい時期に悪化する方が多くいます |
| 食事 | 脂質・糖質の摂りすぎを控える。ビタミンB群を意識 |
| アルコール | 控えめに |
| 洗髪 | 毎日、正しく洗う。すすぎを丁寧に |
| しっかり乾かす | 濡れたまま寝ない |
| 整髪料 | 頭皮につかないように |
| 紫外線 | 適度な日光は良いとされますが、浴びすぎは炎症のもと |
| 保湿 | 顔の乾燥部位には有用(ただし油分の多いものは避ける) |
睡眠の影響が最も大きい
「寝不足が続くと、必ず出る」
——これは、多くの患者さんが実感されています。
薬だけでは限界があり、生活の立て直しが必要な場面があります。
18. 難治のとき——他の可能性
標準的な治療で改善しない場合、次を考えます。
診断の再確認
- 乾癬ではないか
- 頭部白癬ではないか
- 酒さが混在していないか
- 接触皮膚炎(使用製品によるかぶれ)はないか
使い方の問題
- 塗る量が少ない
- 塗る範囲が狭い(見えている部分だけ)
- 維持療法をしていない
- すすぎ残しが続いている
全身的な背景
極めて重症・難治な脂漏性皮膚炎では、
- 免疫の状態
- 神経疾患
——などが背景にあることがあります。
当院は内科を併設しているため、必要に応じて全身的な評価を行うことができます。
19. よくある心配事Q&A
Q. フケが出るのは、乾燥のせいではないのですか?
A. 脂漏性皮膚炎のフケは、乾燥ではありません。 皮脂の多い部位に、皮脂を分解する菌が関わって生じます。保湿だけでは治りません。 顔の小鼻の脇や眉間にも赤みがあれば、脂漏性皮膚炎の可能性が高くなります。
Q. ステロイドをもらうと治りますが、やめると戻ります。
A. ステロイドは炎症を抑えますが、原因であるマラセチアには作用しません。 火は消えても、火種が残っている状態です。抗真菌薬による治療と維持療法が必要です。
Q. 人にうつりますか?
A. うつりません。 マラセチアは誰の皮膚にもいる常在菌で、感染症ではありません。
Q. 洗いすぎがよくないと聞きました。洗う回数を減らすべきですか?
A. 逆です。 皮脂が溜まれば菌が増えます。原則、毎日、正しく洗ってください。 大切なのは、ぬるめのお湯で、指の腹でやさしく、そして十分にすすぐことです。
Q. シャンプーを変えれば治りますか?
A. 抗真菌成分を含むシャンプーは有用ですが、それだけでは不十分なことが多いです。炎症がある場合は、外用薬による治療が必要です。
Q. 治ったら、薬をやめてよいですか?
A. すぐにやめると繰り返します。 マラセチアは常在菌でゼロにはできないため、**週1〜2回程度の抗真菌薬を継続する「維持療法」**が有効です。減らし方は、状態を見ながら決めましょう。
Q. 顔が赤いのですが、脂漏性皮膚炎でしょうか?
A. 酒さとの区別が必要です。 ほてりが強い、フケがない、温度差やアルコールで悪化する——こうした場合は酒さを考えます。酒さにステロイドを使うと悪化します。 一度、診断の確認をおすすめします。
Q. 何年も治りません。
A. 診断の見直しと、治療の使い方の確認をおすすめします。 乾癬、頭部白癬、酒さの可能性、また維持療法をしていないことが原因のこともあります。
Q. 食べ物は関係ありますか?
A. 脂質・糖質の摂りすぎ、ビタミンB群の不足、アルコールは影響し得ます。ただし、最も影響が大きいのは睡眠という印象があります。
Q. 赤ちゃんのものと同じですか?
A. 名前は同じですが、経過が異なります。 乳児のものは数か月で自然に治りますが、大人のものは慢性・再発性です。
20. 名古屋あおいクリニックでの診療について
名古屋市東区・高岳駅から徒歩4分の**名古屋あおいクリニック(皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科)**では、脂漏性皮膚炎の診療に対応しています。
当院での対応内容
- 脂漏性皮膚炎の診断
- 乾癬・頭部白癬・酒さ・アトピー性皮膚炎などとの鑑別
- 必要に応じた真菌検査
- 抗真菌薬外用による治療
- ステロイド外用薬の適切な使い方の指導
- 維持療法の設計(再発予防)
- 抗真菌成分を含むシャンプーのご案内
- 正しい洗い方の指導
- ビタミン剤・漢方薬による治療
- 生活習慣に関する具体的な助言
- 顔の赤みについて、酒さとの鑑別
- 難治例における全身的な評価(内科と連携)
こんな方はぜひご相談ください
- フケが多く、黒い服が着られない
- 頭皮がかゆく、掻いてしまう
- 小鼻の脇や眉間が、いつも赤くカサついている
- 乾燥だと思って保湿しているが、良くならない
- シャンプーをいろいろ変えたが、変わらない
- 薬をもらうと治るが、やめると戻る
- 何年も繰り返している
- 耳の後ろが切れる、カサつく
- 顔の赤みが続き、ステロイドを長く使っている
- 忙しい時期になると必ず悪化する
「脂漏性皮膚炎で最も多い誤解が、『フケ=乾燥』というものです。乾燥だと思って保湿を続け、シャンプーを次々に変え、それでも良くならない——そうしてお越しになる方が本当に多くいらっしゃいます。この疾患は、皮脂の多い部位に、皮脂を分解する菌が関わって起こります。だから、抗真菌薬が中心になります。そしてもうひとつ。ステロイドだけを繰り返し使っている方も多いのですが、それでは火種が残ったままです。治ってからも週1〜2回続ける——この維持療法を知っていただくだけで、繰り返す回数は大きく減ります。長く付き合ってこられた方こそ、一度整理させてください。」
名古屋あおいクリニックのご案内
名古屋あおいクリニック 皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2-4-1 第三コジマビル6階
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