夜間頻尿——「年のせい」ではありません。原因の多くは膀胱ではなく「夜間多尿」です。転倒リスク・検査・治療を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・泌尿器科)が詳しく解説

夜間頻尿——「年のせい」ではありません。原因の多くは膀胱ではなく「夜間多尿」です。転倒リスク・検査・治療を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・泌尿器科)が詳しく解説

「夜中に2回も3回もトイレで目が覚める」「そのたびに眠りが浅くなり、朝すっきり起きられない」「日中は普通なのに、夜だけトイレが近い」「水分を控えているのに、まったく減らない」「膀胱の薬をもらったが、あまり効かなかった」「年のせいだと言われて、諦めている」——夜間頻尿は、中高年の方が抱える排尿の悩みの中で、最も多く、そして最も生活の質を損なう症状です。

日本の調査では、40歳以上のおよそ4,500万人が夜間に1回以上、約2,000万人が2回以上排尿のために起きているとされます。

そして、この記事で最もお伝えしたいことがあります。

夜間頻尿の原因の多くは、膀胱にはありません。

最も多い原因は**「夜間多尿」**——つまり、夜間につくられる尿の量そのものが多い状態です。

膀胱の薬を飲んでも改善しない方が多いのは、そもそも原因が膀胱ではないからです。尿を溜める場所ではなく、尿がつくられる仕組みに問題があるのです。

さらに、夜間頻尿は単なる「不便」では済みません。夜間の転倒・骨折のリスクと深く関わっています。

名古屋市東区(高岳駅・新栄町駅)の名古屋あおいクリニック泌尿器科が、夜間頻尿の3つの原因、排尿日誌の付け方、そして今日から始められる対策まで、詳しく解説します。


目次

  1. 夜間頻尿とは——1回でも該当します
  2. どのくらいの人が悩んでいるのか
  3. 【最重要】夜間頻尿は「転倒・骨折」につながります
  4. 夜間頻尿の3つの原因【比較表】
  5. 【重要】最も多いのは「夜間多尿」です
  6. 夜間多尿の原因【比較表】
  7. 【重要】足のむくみと夜間頻尿の深い関係
  8. 睡眠の問題が原因のことも——いびきをかいていませんか
  9. 鑑別すべき病気【比較表】
  10. 検査——「排尿日誌」が決め手になります
  11. 排尿日誌の付け方
  12. 治療①:生活改善【比較表】
  13. 【今日からできる】夕方の足上げと弾性ストッキング
  14. 減塩の効果——エビデンスがあります
  15. 水分は「控えすぎ」も逆効果です
  16. 治療②:薬物療法【比較表】
  17. 【重要】夜間多尿の薬と、低ナトリウム血症
  18. 服用中の薬を見直すことも
  19. よくある心配事Q&A
  20. 名古屋あおいクリニックでの診療について

1. 夜間頻尿とは——1回でも該当します

夜間頻尿とは、「夜間、排尿のために1回以上起きなければならない」状態を指します。

「1回でも」該当します

多くの方が「2〜3回起きるようになってから」相談されますが、定義上は1回から該当します。

ただし、治療が必要かどうかは、回数ではなく「困っているかどうか」で判断します。

  • 1回起きるが、すぐ眠れて困っていない → 経過観察でよいことも
  • 2回以上起きて、睡眠が妨げられている → 治療の対象

夜間頻尿の本当の問題は「睡眠」です

尿が出ること自体が問題なのではありません。

  • 眠りが分断される
  • 深い睡眠が得られない
  • 日中の眠気、集中力低下
  • 疲労感が取れない
  • 気分の落ち込み

「夜のトイレ」の問題は、実際には「睡眠の質」の問題です。


2. どのくらいの人が悩んでいるのか

日本の疫学調査では、次のように推計されています。

  • 40歳以上で夜間1回以上:約4,500万人
  • 40歳以上で夜間2回以上:約2,000万人

年齢とともに増加し、60代以降では多くの方が経験します。

男女ともに多い症状です

前立腺肥大症のイメージから「男性の問題」と思われがちですが、夜間頻尿は男女ともに多くみられます。

女性でも、閉経後、あるいは高血圧や心疾患のある方では頻度が高くなります。


3. 【最重要】夜間頻尿は「転倒・骨折」につながります

この章を、特にご高齢のご家族がいる方に読んでいただきたいと思います。

夜間の移動は危険です

  • 暗い
  • 寝起きで、ふらつく
  • 起立性の血圧低下(急に立ち上がると血圧が下がる)
  • 睡眠薬を飲んでいれば、さらにふらつく
  • 廊下や段差、敷居

この条件で、夜中に2回も3回も移動していれば、転倒のリスクは当然高まります。

大腿骨骨折は、生活を一変させます

高齢者の転倒による大腿骨近位部骨折は、

  • 手術と長期のリハビリが必要
  • 寝たきりのきっかけになる
  • 認知機能の低下につながることがある

生命予後との関連も報告されています

夜間に2回以上起きる方では、そうでない方に比べて生命予後が不良であるという報告があります。

これは夜間頻尿そのものが原因というより、背景にある心疾患、腎機能低下、睡眠時無呼吸などが影響していると考えられています。

つまり、夜間頻尿は「身体からのサイン」でもあるのです。

だから、「年のせい」で済ませないでください

単なる不便ではなく、転倒・骨折・背景疾患という観点から、対応すべき症状です。


4. 夜間頻尿の3つの原因【比較表】

夜間頻尿の原因は、大きく3つに分けられます。

原因何が起きているか特徴
① 夜間多尿夜につくられる尿の量が多い1回の尿量が多い。 最も多い原因
② 膀胱蓄尿障害膀胱に溜められる量が少ない1回の尿量が少ない。 日中も頻尿
③ 睡眠障害眠りが浅く、目が覚めたついでにトイレへ尿意で起きるのではない

多くの方は、複数が重なっています

「夜間多尿+前立腺肥大症」「夜間多尿+睡眠時無呼吸」——このように複合しているケースが実際には最も多くみられます。

だから、一つの薬だけでは改善しないのです。

見分けるポイント

夜間多尿膀胱蓄尿障害睡眠障害
1回の尿量多い(200mL以上)少ない(100mL前後)さまざま
日中の頻尿ないあるない
尿意の強さ普通強い、我慢できない弱い、ついでに行く
起きるきっかけ尿意尿意目が覚めてしまう

この違いを明らかにするのが、後述する「排尿日誌」です。


5. 【重要】最も多いのは「夜間多尿」です

夜間多尿とは、夜間につくられる尿の量が、1日の尿量に占める割合が多すぎる状態です。

目安

  • 65歳以上:夜間の尿量が、1日の尿量の3分の1(33%)以上
  • 若年〜中年20%以上

なぜ夜に尿が増えるのか

本来、夜間は抗利尿ホルモンの働きによって、尿の量が減る仕組みになっています。

だから、健康な状態では朝まで眠れるのです。

しかし加齢とともに、このホルモンの分泌リズムが変化し、夜間の尿量が減らなくなります。

膀胱の薬が効かない理由

夜間多尿の方に、膀胱を広げる薬を出しても、あまり効きません。

膀胱の容量が問題なのではなく、そもそも溜まる尿の量が多いからです。

「前立腺の薬も、膀胱の薬も試したが効かなかった」——そうおっしゃる方の多くが、このパターンです。

原因を特定してから治療する。 これが、夜間頻尿の診療で最も重要な原則です。


6. 夜間多尿の原因【比較表】

原因内容
加齢によるホルモン分泌の変化抗利尿ホルモンの日内リズムの変化
塩分の摂りすぎ塩分を排泄するために尿量が増える。改善可能な要因
水分の摂りすぎ(特に夕方以降)「健康のため」に飲みすぎているケース
アルコール・カフェイン利尿作用。夕方以降は特に影響
下肢のむくみ日中に足に溜まった水分が、夜間に血液へ戻る(第7章)
心不全心機能の低下により、日中に水分が滞留
腎機能の低下尿の濃縮力が低下
睡眠時無呼吸症候群呼吸の停止により、尿を増やすホルモンが分泌される
糖尿病血糖が高いと尿量が増える
高血圧塩分感受性、内服薬の影響
利尿薬の服用時間夕方に飲んでいると夜間の尿量が増える

改善できる要因が、多く含まれています

「加齢だから仕方ない」と言われがちですが、上の表を見ていただくと分かるように、対応できる要因が数多くあります。

  • 塩分
  • 水分の摂り方
  • 足のむくみ
  • 睡眠時無呼吸
  • 薬の飲む時間

これらを整えるだけで、夜間の回数が減る方は少なくありません。


7. 【重要】足のむくみと夜間頻尿の深い関係

この仕組みを知っている方は、あまり多くありません。

何が起きているのか

  1. 日中、立っている・座っている時間が長い
  2. 重力によって、水分が足(下肢)に溜まる
  3. 夕方には足がむくむ
  4. 夜、横になる
  5. 足に溜まっていた水分が、血液中に戻る
  6. 腎臓に大量の水分が送られる
  7. 夜間に尿が大量につくられる

つまり

**「日中に足に溜め込んだ水分を、夜間に排泄している」**という状態です。

こんな方に多くみられます

  • デスクワークで座りっぱなし
  • 立ち仕事
  • 夕方になると靴下の跡がつく
  • 夕方に足がむくむ、だるい
  • 運動不足
  • 心臓や腎臓の機能が低下している

対策は、第13章でご説明します

足のむくみを日中〜夕方のうちに解消しておけば、夜間の尿量を減らせます。

これは、薬を使わずにできる対策として、非常に有効です。


8. 睡眠の問題が原因のことも——いびきをかいていませんか

「尿意で起きる」のか「起きたついでにトイレへ行く」のか

この区別は、極めて重要です。

  • 尿意で目が覚める → 泌尿器科的な問題
  • 目が覚めてしまい、ついでにトイレへ行く睡眠の問題

後者の場合、膀胱の薬をいくら飲んでも改善しません。

睡眠時無呼吸症候群にご注意ください

いびきをかく方は、特に注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群では、

  • 呼吸が止まることで胸腔内の圧力が変化する
  • 尿を増やす作用のあるホルモンが分泌される
  • 夜間の尿量が増える
  • 加えて、眠りが浅く目が覚めやすい

つまり、二重の意味で夜間頻尿を引き起こします。

治療によって改善します

睡眠時無呼吸症候群の治療によって、夜間頻尿が大きく改善することが知られています。

次に当てはまる方は、お伝えください。

  • 習慣的にいびきをかく
  • 家族に「呼吸が止まっている」と言われた
  • 日中の強い眠気
  • 朝の頭痛、口の渇き
  • 肥満がある

9. 鑑別すべき病気【比較表】

疾患見分けるポイント
前立腺肥大症(男性)尿の勢いの低下、残尿感、排尿に時間がかかる
過活動膀胱日中も頻尿、急に我慢できない尿意
心不全足のむくみ、息切れ、体重増加、横になると苦しい
腎機能障害健診での指摘、むくみ
糖尿病口渇、多飲、体重減少
睡眠時無呼吸症候群いびき、日中の眠気
不眠症寝つけない、途中で目が覚める
尿路感染症排尿時痛、濁った尿、発熱
薬剤性利尿薬、一部の降圧薬
多尿(尿崩症など)1日の尿量そのものが極端に多い

内科的な背景が隠れていることがあります

特に「心不全」は見逃せません。

足のむくみ、息切れ、横になると苦しい——これらを伴う夜間頻尿は、心臓の評価が必要です。

当院は内科を併設しているため、心機能・腎機能・血糖値などの評価を同じクリニック内で行うことができます。


10. 検査——「排尿日誌」が決め手になります

夜間頻尿の診療において、最も重要な検査は、実は特別な機器を使うものではありません。

排尿日誌がすべてを明らかにします

排尿した時刻と量を記録するだけの、ご自宅でできる記録です。

これによって、次のことが一目で分かります。

  • 1日の総尿量
  • 夜間の尿量とその割合(=夜間多尿かどうか)
  • 1回あたりの尿量(=膀胱の容量)
  • 排尿のパターン
  • 水分摂取との関係

この記録がなければ、3つの原因のどれなのかを判断できません。

逆に、これがあれば治療方針がほぼ決まります。

その他の検査

  • 問診(症状、生活、既往歴、服用中の薬)
  • 検尿(感染、血尿、糖の有無)
  • 超音波検査(残尿量、前立腺、腎臓)
  • 血液検査(腎機能、血糖、電解質、必要に応じてBNPなど)
  • 血圧測定

11. 排尿日誌の付け方

難しくありません。 以下を記録するだけです。

記録する内容

項目書き方
排尿した時刻24時間すべて(日中も夜間も)
尿量計量カップで測ります(mL)
就寝時刻・起床時刻「夜間」を区切るために必要です
(可能なら)水分摂取時刻と量、種類

期間

3日程度(連続でなくても構いません)。

平日と休日の両方があると、生活パターンの影響が分かります。

コツ

  • 100円ショップの計量カップで十分です
  • トイレに置いておくと忘れません
  • 完璧でなくて構いません。 分かる範囲で
  • 「夜間」は、就寝後から起床時の1回目まで(起床後の最初の1回も夜間尿量に含めます)

この記録が、診療を大きく変えます

「夜3回起きます」という情報だけでは、原因は分かりません。

しかし排尿日誌があれば、初回の診察で方向性が決まります。

お手数ですが、可能であればご記入のうえお持ちください。用紙は当院でもお渡しできます。


12. 治療①:生活改善【比較表】

薬よりも先に、これらを試す価値があります。

対策具体的な内容対象となる原因
夕方の足上げ就寝の数時間前に、30分程度足を高くして横になる夜間多尿(下肢のむくみ)
弾性ストッキング日中に着用し、足に水分が溜まるのを防ぐ夜間多尿(下肢のむくみ)
減塩1日6g程度を目標に夜間多尿
夕方以降の水分調整就寝前2〜3時間は控えめに夜間多尿
アルコール・カフェインを控える特に夕方以降夜間多尿
適度な運動夕方のウォーキングなどむくみ・睡眠の質
就寝前の排尿習慣にするすべて
睡眠環境の改善室温、光、就寝前のスマートフォン睡眠障害
体重管理肥満は睡眠時無呼吸と関連睡眠障害
利尿薬の服用時間の見直し医師に相談のうえ夜間多尿

13. 【今日からできる】夕方の足上げと弾性ストッキング

第7章で説明した「足のむくみ」への対策です。 薬を使わずにできる、効果的な方法です。

夕方の足上げ

方法

  1. 就寝の3〜4時間前(夕方〜夕食後)
  2. 横になる
  3. 足の下にクッションや座布団を置き、心臓より高く上げる
  4. 30分程度そのままで

何が起きるか

足に溜まっていた水分が、この時間帯に血液へ戻り、就寝前に排尿されます。

つまり、夜間に起こるはずだった排尿を、寝る前に前倒しするわけです。

「夕方に一度、多めに尿が出る」という反応があれば、うまくいっている証拠です。

弾性ストッキング

日中に着用することで、そもそも足に水分が溜まるのを防ぎます。

  • 日中〜夕方に着用
  • 就寝時は外します
  • 医療用のものが効果的です

下肢の動脈の血流が悪い方は使用できないことがあります。 開始前にご相談ください。

夕方の軽い運動

ふくらはぎの筋肉を使うことで、水分が心臓へ戻りやすくなります。

  • 夕方のウォーキング
  • 足首の上下運動
  • かかとの上げ下ろし

デスクワークの方は、1時間に一度立ち上がるだけでも違います。


14. 減塩の効果——エビデンスがあります

塩分を減らすことで、夜間頻尿が改善することが、研究で示されています。

仕組み

塩分を多く摂ると、それを排泄するために尿量が増えます。

特に、夕食で塩分を多く摂ると、その分が夜間の尿量として現れます。

目標

1日6g程度が推奨されます。日本人の平均摂取量は、これを大きく上回っています。

現実的な工夫

  • 麺類の汁を残す(ラーメン、うどん、そばの汁には多量の塩分が含まれます)
  • 醤油・ソースはかけずに、つける
  • 加工食品(練り物、ハム、漬物、干物)を減らす
  • 出汁、酸味、香辛料で味に変化をつける
  • 夕食の塩分を特に意識する

「夕食の塩分」が鍵です

朝や昼の塩分より、夕食の塩分のほうが夜間頻尿に直結します。

外食やお酒の席が夜に多い方は、特に影響を受けます。


15. 水分は「控えすぎ」も逆効果です

夜間頻尿があると、多くの方が水分を極端に控えます。

しかし、これには問題があります。

控えすぎのリスク

  • 脱水(特に高齢者、夏場)
  • 尿が濃縮され、膀胱を刺激する
  • 尿路結石のリスク
  • 血液が濃くなり、脳梗塞・心筋梗塞のリスク
  • 便秘

正しい考え方

**「1日の総量を減らす」のではなく、「飲む時間帯を調整する」**のが原則です。

  • 日中はしっかり摂る
  • 夕方以降を控えめに
  • 就寝前2〜3時間は少なめに
  • 夜中に起きたときの水分補給は、少量にとどめる

「健康のために」飲みすぎていませんか

「血液サラサラのために毎日2L」——こうした習慣が、夜間頻尿の原因になっていることがあります。

排尿日誌で1日の総尿量が明らかに多い場合、水分摂取量そのものを見直します。

ただし、自己判断で極端に減らさず、医師と相談しながら調整してください。


16. 治療②:薬物療法【比較表】

原因に応じて、使う薬がまったく異なります。

原因主な薬剤作用
膀胱蓄尿障害(過活動膀胱)β3作動薬、抗コリン薬膀胱を広げる、収縮を抑える
前立腺肥大症(男性)α1遮断薬、PDE5阻害薬、5α還元酵素阻害薬尿の通りを改善する
夜間多尿(男性)デスモプレシン夜間の尿の産生を抑える
睡眠障害睡眠に関する治療睡眠の質を改善
睡眠時無呼吸CPAPなど(専門施設)呼吸の改善
心不全・腎疾患原疾患の治療
漢方薬八味地黄丸、牛車腎気丸など体質に応じて

原因を特定してから薬を選びます

「夜間頻尿だから、膀胱の薬」ではありません。

排尿日誌で夜間多尿と分かれば、膀胱の薬ではなく、別のアプローチが必要になります。

過活動膀胱・前立腺肥大症については、当院ブログの各記事もあわせてご覧ください。


17. 【重要】夜間多尿の薬と、低ナトリウム血症

夜間多尿に対する薬(デスモプレシン)について、必ず知っておいていただきたいことがあります。

どんな薬か

夜間の尿の産生そのものを抑える薬です。抗利尿ホルモンと同様の作用を持ちます。

日本では、男性の夜間多尿による夜間頻尿に対して保険適用があります。

【最重要】低ナトリウム血症のリスク

尿を減らす作用があるため、体内に水分が溜まり、血液中のナトリウム濃度が下がることがあります。

低ナトリウム血症の症状

  • 頭痛、吐き気
  • 倦怠感、脱力
  • 意識障害、けいれん(重症の場合)

特に、高齢の方でリスクが高くなります。

だから、定期的な血液検査が必須です

  • 服用開始前にナトリウム値を確認
  • 開始後、定期的に再検査
  • 体調の変化があれば速やかに受診

水分摂取の制限が前提です

この薬を使う場合、就寝前の水分摂取を制限する必要があります。

「薬を飲んで、水も普通に飲む」ということはできません。

使えない方もいます

心不全、腎機能障害、低ナトリウム血症のある方などでは使用できません。

この薬は、適切な管理のもとで使えば有効ですが、自己判断で希望される薬ではありません。 診察のうえ、適応を慎重に判断します。


18. 服用中の薬を見直すことも

夜間頻尿の原因が、飲んでいる薬にあることがあります。

見直しの対象になり得るもの

  • 利尿薬(高血圧・心不全の治療薬)——服用時間を朝〜昼に調整することで改善することがあります
  • 一部の降圧薬
  • 一部の向精神薬

【重要】自己判断で中止しないでください

これらは、必要があって処方されている薬です。

自己判断で中止・変更すると、血圧の上昇や心不全の悪化を招く危険があります。

「夜間頻尿で困っている」ことを、処方している医師にお伝えください。 服用時間の調整など、対応できることがあります。

当院では、お薬手帳を拝見したうえで、必要に応じて処方元の医療機関と連携します。


19. よくある心配事Q&A

Q. 年のせいだから、仕方ないのでは?

A. 加齢は要因の一つですが、対応できる要因が数多くあります。 塩分、水分の摂り方、足のむくみ、睡眠時無呼吸、薬の服用時間——これらを整えるだけで改善する方は少なくありません。「仕方ない」と諦める前に、原因を確かめてみてください。

Q. 水分を控えているのに、減りません。

A. 原因が水分摂取ではない可能性が高いです。夜間多尿の背景には、下肢のむくみ、塩分、睡眠時無呼吸、心機能などがあります。また、控えすぎは脱水や血栓のリスクを高めます。 排尿日誌で実態を確認しましょう。

Q. 膀胱の薬をもらったが、効きませんでした。

A. 原因が膀胱ではなかった可能性があります。 夜間多尿であれば、膀胱を広げる薬では改善しません。排尿日誌で1回の尿量を確認することで、方向性がはっきりします。

Q. 排尿日誌を書くのが面倒です。

A. お気持ちは分かります。ただ、この記録があるかないかで、診療の精度がまったく変わります。 3日分、分かる範囲で構いません。完璧である必要はありません。

Q. 1回だけなら、放っておいてよいですか?

A. 困っていなければ、経過観察で構いません。ただし、足のむくみ、いびき、息切れを伴う場合は、背景に別の問題がある可能性があるためご相談ください。

Q. 夜中にトイレに行くとき、ふらつきます。

A. 転倒のリスクが高い状態です。 足元灯を設置する、動線に物を置かない、手すりをつけるなどの環境整備をおすすめします。そして、夜間頻尿そのものの治療で回数を減らすことが、最も確実な転倒予防になります。

Q. 女性でも夜間頻尿になりますか?

A. なります。 前立腺の問題は関係ないため、夜間多尿、過活動膀胱、睡眠の問題などが背景になります。閉経後や、高血圧・心疾患のある方に多くみられます。

Q. 睡眠薬を飲めば解決しますか?

A. おすすめできません。 夜間の尿量が多い状態は変わらず、さらに睡眠薬によるふらつきで転倒リスクが上がります。 原因に応じた治療が必要です。

Q. 何科に行けばよいですか?

A. 泌尿器科が入り口として適しています。ただし、心不全・睡眠時無呼吸・糖尿病などが背景にある場合は内科的な評価も必要です。当院では両方を標榜しているため、受診してから振り分けることができます。


20. 名古屋あおいクリニックでの診療について

名古屋市東区・高岳駅から徒歩4分の**名古屋あおいクリニック(皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科)**では、夜間頻尿の診療に対応しています。

当院での対応内容

  • 排尿日誌による原因の分類(夜間多尿・膀胱蓄尿障害・睡眠障害)
  • 問診・検尿・血液検査
  • 超音波検査(残尿量、前立腺、腎臓の評価)
  • 前立腺肥大症・過活動膀胱の評価と治療
  • 生活指導(減塩、水分の摂り方、足上げ、弾性ストッキング)
  • 原因に応じた薬物療法
  • 夜間多尿に対する薬物療法と、ナトリウム値のモニタリング
  • 漢方薬による治療
  • 内科との連携(心機能・腎機能・血糖・電解質の評価)
  • 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合の評価・ご紹介
  • 服用中の薬の見直しに関するご相談(処方元との連携を含む)
  • 転倒予防に関する助言

こんな方はぜひご相談ください

  • 夜中に2回以上、トイレで目が覚める
  • そのせいで眠りが浅く、日中つらい
  • 水分を控えているのに、まったく減らない
  • 膀胱や前立腺の薬を試したが、効かなかった
  • 夕方になると足がむくむ
  • いびきをかく、家族に呼吸が止まっていると言われた
  • 夜中にトイレへ行くとき、ふらつく
  • 高血圧や心臓の薬を飲んでいる
  • 「年のせい」と言われて諦めていた
  • ご家族の夜間の転倒が心配

「夜間頻尿の診療で、私たちが最初にお願いするのは排尿日誌です。地味な記録ですが、これが原因の8割方を教えてくれます。夜に3回起きるという同じ訴えでも、1回の尿量が300mLなのか80mLなのかで、必要な治療はまったく別物になります。そして多くの方が、原因は膀胱にはありません。夕方の足のむくみ、夕食の塩分、いびき——手をつけられる場所は、思っているより多くあります。眠れる夜を取り戻すことは、日中の体調や転倒の予防にも直結します。まずは3日間、記録してみませんか。」


名古屋あおいクリニックのご案内

名古屋あおいクリニック 皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科

〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2-4-1 第三コジマビル6階

【TEL】052-737-7117

【診療時間】 10:30~13:30 14:30~19:00

【休診日】不定休

【アクセス】 高岳駅より徒歩4分 新栄町駅より徒歩5分

【ホームページ】https://www.nagoya-aoi-clinic.com/ 【Instagram】https://www.instagram.com/nagoya.aoi.clinic

オンライン予約はホームページより24時間受け付けております。 皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

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