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男性更年期障害(LOH症候群)——「うつ」と診断される前に。症状・検査・治療の選択肢を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・泌尿器科)が詳しく解説
男性更年期障害(LOH症候群)——「うつ」と診断される前に。症状・検査・治療の選択肢を名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・泌尿器科)が詳しく解説
「以前のように意欲が湧かない」「疲れが抜けず、朝からだるい」「理由もなくイライラして、家族に当たってしまう」「何をしても楽しくない」「よく眠れず、夜中に目が覚める」「性欲が落ち、朝の勃起もなくなった」「心療内科で抗うつ薬を処方されたが、あまり改善しない」——40代以降の男性に生じるこうした不調の背景に、男性ホルモン(テストステロン)の低下があることがあります。
これをLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)、いわゆる男性更年期障害と呼びます。
この記事で最もお伝えしたいのは、次の一点です。
LOH症候群は、うつ病と非常によく似ています。 意欲低下、抑うつ気分、不眠、疲労感——症状の多くが重なるため、うつ病として治療されながら改善しないケースが実際に存在します。
そして両者を分ける鍵のひとつが、性機能に関する症状と、血液中のホルモン値です。
名古屋市東区(高岳駅・新栄町駅)の名古屋あおいクリニック泌尿器科が、LOH症候群の症状、セルフチェック、うつ病との見分け方、検査、そして治療の選択肢まで、詳しく解説します。
目次
- LOH症候群(男性更年期障害)とは
- 女性の更年期障害との違い【比較表】
- 症状は3つに分けて理解する【比較表】
- 【最重要】うつ病と間違えられやすい理由
- セルフチェック——AMSスコア
- テストステロンの働き
- テストステロンが低下する要因【比較表】
- 診断の流れ——受診したら何をするのか
- 【重要】採血は「午前中」に行います
- 鑑別すべき他の疾患【比較表】
- 治療①:生活習慣の改善【比較表】
- 治療②:漢方薬
- 治療③:テストステロン補充療法(ART)
- 【重要】補充療法を行う前に知っておくこと
- 【当院ならでは】精神科との連携について
- 放置するとどうなるか
- よくある心配事Q&A
- 名古屋あおいクリニックでの診療について
1. LOH症候群(男性更年期障害)とは
LOH症候群とは、加齢に伴って男性ホルモン(テストステロン)が低下することにより、さまざまな心身の不調が生じる状態を指します。
正式には**「加齢男性性腺機能低下症候群」**(Late-Onset Hypogonadism)といいます。
発症しやすい年代
40代後半〜60代に多くみられますが、30代でも発症することがあります。
近年は、強いストレスや生活習慣の乱れによって、比較的若い年代でテストステロンが低下するケースも報告されています。
個人差が非常に大きい
テストステロンは20代をピークに、加齢とともに緩やかに低下していきます。
しかし、低下の速度と程度には大きな個人差があります。
- 70代でも高い値を保っている方
- 40代で著しく低下している方
年齢だけでは判断できません。 だからこそ、血液検査による確認が意味を持ちます。
2. 女性の更年期障害との違い【比較表】
| 観点 | 女性の更年期障害 | 男性更年期障害(LOH症候群) |
|---|---|---|
| ホルモンの変化 | 閉経により急激に低下 | 加齢とともに緩やかに低下 |
| 発症時期 | 50歳前後に集中 | 40代〜70代と幅広い |
| 区切り | 閉経という明確な節目がある | 明確な節目がない |
| 期間 | 数年で落ち着くことが多い | 長期にわたることがある |
| 認知度 | 広く知られている | 知られておらず、見逃されやすい |
| 受診 | 婦人科という受け皿が明確 | どこに行けばよいか分かりにくい |
「気づかれにくさ」が最大の問題です
女性の更年期障害には、閉経という分かりやすい節目があり、社会的な認知も進んでいます。
一方、男性の場合は、
- 変化が緩やかで、自分でも気づきにくい
- 「年のせい」「疲れているだけ」と片づけられる
- 男性が不調を訴えにくい社会的な風潮
- 何科を受診すればよいか分からない
——これらの理由から、何年も放置されるケースが多いのです。
3. 症状は3つに分けて理解する【比較表】
LOH症候群の症状は、大きく3つに分類されます。
| 分類 | 主な症状 |
|---|---|
| ① 身体症状 | 疲労感、倦怠感、筋力低下、関節痛・筋肉痛、ほてり・発汗、体重増加(特に腹部)、頻尿、骨密度の低下 |
| ② 精神症状 | 意欲低下、抑うつ気分、イライラ、不安、集中力低下、記憶力の低下、不眠、興味の喪失 |
| ③ 性機能症状 | 性欲の低下、勃起機能の低下、朝の勃起の減少・消失 |
3つのうち、どれが目立つかは人それぞれです
性機能症状が前面に出る方もいれば、精神症状が中心の方もいます。
そして、精神症状が中心の場合——うつ病と区別がつきにくくなります。
「朝の勃起」は重要な指標です
朝勃ち(早朝勃起)の減少・消失は、テストステロン低下を示唆する所見のひとつです。
医師に伝えにくい内容かもしれませんが、診断において意味のある情報です。診察の際は、遠慮なくお話しください。
4. 【最重要】うつ病と間違えられやすい理由
この章が、この記事の核心です。
症状が重なります
| 症状 | うつ病 | LOH症候群 |
|---|---|---|
| 意欲低下 | ○ | ○ |
| 抑うつ気分 | ○ | ○ |
| 不眠 | ○ | ○ |
| 疲労感 | ○ | ○ |
| 集中力低下 | ○ | ○ |
| 食欲の変化 | ○ | ○ |
| 性欲低下 | ○(生じうる) | ○(中心的な症状) |
| 朝の勃起の消失 | 通常は保たれる | 特徴的 |
| 筋力低下・体組成の変化 | 目立たない | 特徴的 |
| ほてり・発汗 | 通常はない | みられることがある |
実際に起きていること
「うつ病」として抗うつ薬による治療を受けているが、思うように改善しない——このようなケースの一部に、LOH症候群が含まれています。
抗うつ薬はテストステロンを上げる薬ではないため、背景にホルモンの低下があれば、効果は限定的になります。
逆もあります
一方で、うつ病そのものによってテストステロンが低下することもあります。また、両者が併存しているケースも珍しくありません。
「どちらか一方」と決めつけないことが重要です。
だから、血液検査に意味があります
症状だけでは区別できません。
しかし、血液中のテストステロン値を測れば、少なくとも「ホルモンが低下しているかどうか」は分かります。
この一つの検査が、何年も続いた不調の説明になることがあります。
5. セルフチェック——AMSスコア
LOH症候群の症状評価に、国際的に用いられている質問票が**AMSスコア(Aging Males’ Symptoms scale)**です。
17項目の質問に、それぞれ5段階(なし=1点〜非常に重い=5点)で回答します。
質問項目の例
- 総合的に調子が悪い
- 関節や筋肉の痛み
- ひどい発汗
- 睡眠の悩み
- よく眠くなる、しばしば疲れを感じる
- いらいらする
- 神経質になった
- 不安感
- 体力の低下、活動力の減少
- 筋力の低下
- 憂うつな気分
- 「絶頂期は過ぎた」と感じる
- 力尽きた、どん底にいると感じる
- ひげの伸びが遅くなった
- 性的能力の衰え
- 早朝勃起の回数の減少
- 性欲の低下
判定の目安
| 合計点 | 判定 |
|---|---|
| 17〜26点 | 症状なし |
| 27〜36点 | 軽度 |
| 37〜49点 | 中等度 |
| 50点以上 | 重度 |
中等度以上(37点以上)であれば、一度ご相談いただく価値があります。
ただし、これはあくまでスクリーニングです。 診断には血液検査が必要です。
6. テストステロンの働き
テストステロンは「男性ホルモン」として知られていますが、その働きは性機能だけにとどまりません。
主な働き
- 筋肉の維持・増強
- 骨密度の維持
- 造血作用(赤血球をつくる)
- 内臓脂肪の抑制
- 意欲・判断力・集中力
- 闘争心、リスクを取る行動
- 性欲、勃起機能
- 精子の産生
つまり、全身に関わるホルモンです
テストステロンが低下すると、
- 筋肉が落ちて、脂肪が増える
- 疲れやすくなる
- 意欲や集中力が低下する
- 気分が落ち込みやすくなる
- 骨がもろくなる
「男性らしさ」という言葉で語られがちですが、実際には健康全般を支えるホルモンです。
7. テストステロンが低下する要因【比較表】
加齢だけが原因ではありません。 改善できる要因も多くあります。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 加齢 | 20代をピークに緩やかに低下 |
| ストレス | 強い影響。 ストレスホルモンがテストステロンの分泌を抑制する |
| 肥満・内臓脂肪 | 脂肪組織でテストステロンが女性ホルモンに変換される。 悪循環を生む |
| 睡眠不足 | テストステロンは主に睡眠中に分泌される |
| 運動不足 | 特に筋肉量の減少が影響 |
| 過度の飲酒 | 肝機能とホルモン代謝に影響 |
| 喫煙 | 血管機能を通じて影響 |
| 糖尿病・メタボリックシンドローム | 密接に関連 |
| 睡眠時無呼吸症候群 | 睡眠の質の低下を通じて影響 |
| 一部の薬剤 | ホルモンに影響する薬 |
肥満と低テストステロンは悪循環をつくります
これは重要な点です。
- 内臓脂肪が増える
- 脂肪組織の酵素により、テストステロンが女性ホルモンに変換される
- テストステロンが減る
- 筋肉が減り、脂肪が増えやすくなる
- さらに内臓脂肪が増える
この循環は、体重を減らすことで断ち切れます。 そして実際、減量によってテストステロン値が改善することが知られています。
睡眠の重要性
テストステロンは主に睡眠中に分泌されます。
慢性的な睡眠不足は、テストステロン値を確実に下げます。 「忙しくて眠れない」ことが、そのまま不調につながっているケースは少なくありません。
8. 診断の流れ——受診したら何をするのか
① 問診・AMSスコア
現在の症状、いつからか、生活習慣、既往歴、服用中の薬を確認します。AMSスコアで症状を数値化します。
② 血液検査(テストステロン値)
診断の中心となる検査です。
日本では、**「遊離テストステロン」**という値を重視します。
血液中のテストステロンの多くはタンパク質と結合しており、実際に働くのはごく一部の「遊離型」です。加齢とともに結合タンパクが増えるため、総量が正常でも遊離型が低下していることがあります。
③ 他疾患の除外
- 甲状腺機能(甲状腺機能低下症は症状が似ています)
- 血糖値・HbA1c(糖尿病)
- 貧血の有無
- 肝機能・腎機能
- PSA(前立腺の腫瘍マーカー)
④ 前立腺の評価
治療を検討する場合、前立腺の状態の確認が必須です。PSA検査と、必要に応じて超音波検査を行います。
⑤ 総合的な判断
症状と検査値の両方を踏まえて診断します。
「値が低いだけ」「症状があるだけ」では診断しません。 両者がそろって初めて、治療の対象と考えます。
9. 【重要】採血は「午前中」に行います
これは、意外と知られていない重要なポイントです。
テストステロンには日内変動があり、朝に最も高く、夕方にかけて低下します。
そのため、午後に採血すると、実際より低い値が出てしまう可能性があります。
当院での対応
LOH症候群を疑う場合の採血は、原則として午前中に行います。
「男性更年期の検査を希望」とお伝えいただければ、適切な時間帯でご案内します。
午後に受診された場合、後日あらためて午前中に採血をお願いすることがあります。 ご不便をおかけしますが、正確な診断のために必要な手順です。
10. 鑑別すべき他の疾患【比較表】
| 疾患 | 見分けるポイント |
|---|---|
| うつ病 | 抑うつ気分、興味の喪失が中心。朝の勃起は保たれることが多い |
| 甲状腺機能低下症 | 倦怠感、体重増加、寒がり、むくみ、便秘。血液検査で判明 |
| 睡眠時無呼吸症候群 | いびき、日中の眠気。治療でテストステロンが改善することも |
| 貧血 | 倦怠感、息切れ、動悸 |
| 糖尿病 | 口渇、多尿、体重減少。LOHと高率に併存 |
| 慢性腎臓病・肝疾患 | 全身倦怠感 |
| 下垂体の疾患 | まれだが、テストステロンが著しく低い場合は精査が必要 |
| 前立腺肥大症による夜間頻尿 | 夜間の睡眠分断が疲労感の原因になっている |
| 薬剤の影響 | 一部の降圧薬、向精神薬など |
「疲れ」の原因は一つとは限りません
実際には、複数が重なっていることが少なくありません。
たとえば——睡眠時無呼吸で眠りが浅い → テストステロンが下がる → 意欲が落ちる → 運動しなくなる → 肥満が進む → さらにテストステロンが下がる
この連鎖のどこに介入するかを見極めることが、治療の出発点です。
当院は内科を併設しているため、糖尿病・甲状腺・貧血などの評価を同じクリニック内で行えます。
11. 治療①:生活習慣の改善【比較表】
まず取り組むべきは、生活習慣です。 これによってテストステロン値が改善する方は少なくありません。
| 対策 | 具体的な内容 | 期待できること |
|---|---|---|
| 筋力トレーニング | スクワットなど大きな筋肉を使う運動。週2〜3回 | テストステロン分泌の促進。最も効果的とされます |
| 有酸素運動 | 早歩き、ジョギングなど | 内臓脂肪の減少 |
| 減量 | 特に内臓脂肪 | 脂肪によるホルモン変換を減らす |
| 睡眠の確保 | 7時間前後を目標に | テストステロンは主に睡眠中に分泌される |
| 節酒 | 過度の飲酒を避ける | 肝機能とホルモン代謝の保護 |
| 禁煙 | — | 血管機能の改善 |
| ストレスへの対処 | 休息、気分転換、必要なら専門的な対応 | ストレスホルモンの抑制 |
| バランスのよい食事 | 亜鉛、ビタミンD、良質なタンパク質 | ホルモン合成の材料 |
特に効果が期待できるのは「筋トレ」です
大きな筋肉(脚、背中、胸)を使うレジスタンストレーニングが、テストステロンの分泌を促すことが知られています。
ジムに通う必要はありません。 スクワットや腕立て伏せなど、自宅でできる運動を継続することに意味があります。
「疲れているのに運動」は矛盾に感じられますが
倦怠感があるからこそ、運動が必要になる——この逆説が、LOH症候群の難しいところです。
いきなり高い目標を立てず、**「週2回、15分から」**といった無理のない範囲で始めることをおすすめします。
12. 治療②:漢方薬
体質や症状に応じて、漢方薬を用いることがあります。
| 漢方薬 | 主に向いている状態 |
|---|---|
| 補中益気湯 | 全身倦怠感が強い、食欲がない、疲れやすい |
| 八味地黄丸 | 下半身の衰え、腰の重だるさ、冷え、頻尿 |
| 牛車腎気丸 | 八味地黄丸に加え、下肢のしびれ・むくみがある |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | イライラ、不安、不眠が強い |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯 | 神経過敏、疲れやすい、虚弱 |
ホルモン補充を行わない場合や、それに先立つ選択肢として用いられます。効果は緩やかですが、継続しやすいという利点があります。
13. 治療③:テストステロン補充療法(ART)
不足しているテストステロンを補う治療です。
主な方法
- 注射(筋肉注射)——日本で最も一般的。数週間ごとに実施
- 外用薬——塗布するタイプ
期待できる効果
- 意欲・気分の改善
- 疲労感の軽減
- 筋肉量の増加、体脂肪の減少
- 性機能の改善
- 骨密度の維持
効果の実感まで
症状によって異なります。 気分や意欲の変化は比較的早く、体組成の変化には数か月を要します。
「1回で劇的に変わる」ものではありません。 一定期間続けたうえで、効果を判定します。
保険診療について
テストステロン補充療法の保険適用には、一定の基準があります。
具体的には、遊離テストステロン値が基準を下回っているかどうかが判断の目安となります。基準に該当しない場合、保険診療の対象とならないことがあります。
当院での対応内容や適応の判断については、診察の際にご説明します。
14. 【重要】補充療法を行う前に知っておくこと
この章は、必ずお読みください。
テストステロン補充療法は有効な治療ですが、注意すべき点があります。
使用できない方(禁忌)
- 前立腺がんのある方(テストステロンががんを増悪させる可能性があります)
- 乳がんのある方
- 重度の多血症
- 未治療の重症の睡眠時無呼吸症候群
このため、治療前に必ずPSA検査と前立腺の評価を行います。
主な副作用・注意点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 多血症 | 赤血球が増えすぎることがある。定期的な血液検査が必須 |
| 前立腺 | PSAの定期的な監視が必要 |
| 睡眠時無呼吸の悪化 | いびきが強い方は事前に確認 |
| ニキビ、皮脂の増加 | — |
| 女性化乳房 | まれ |
| むくみ | — |
【最重要】挙児希望のある方へ
テストステロンを外から補充すると、脳からの指令が抑制され、精子をつくる働きが低下します。
つまり、将来お子さまを希望される方には、原則としてこの治療は適していません。
「これから子どもを持ちたい」という方は、必ず事前にお伝えください。 別の方法を検討します。
定期的な検査が前提の治療です
補充療法は、開始したら終わりではありません。
PSA、ヘマトクリット(血液の濃さ)、肝機能などを定期的に確認しながら継続する必要があります。
この管理体制があってこそ、安全に続けられる治療です。
15. 【当院ならでは】精神科との連携について
この章は、当院の特徴に関わる内容です。
LOH症候群とうつ病は、切り分けが難しい
第4章で述べたとおり、両者は症状が重なり、併存することもあります。
そのため、実際の診療では次のような状況が生じます。
- ホルモンを補充したが、抑うつ症状が残る → 精神科的な評価が必要
- 抗うつ薬を使っているが改善しない → ホルモンの評価が必要
- 両方の要素がある → 並行して対応する必要がある
当院は泌尿器科と精神科を併設しています
同じクリニック内で、両方の視点から評価できることが、当院の役割だと考えています。
- 泌尿器科でホルモンと前立腺を評価
- 精神科で抑うつ・不安・睡眠を評価
- 内科で糖尿病・甲状腺・貧血を評価
「何科に行けばよいか分からない」という状態を、ここで終わらせられます。
精神科の受診に抵抗がある方へ
「心療内科や精神科に行くのは抵抗がある」——そう感じられる方は少なくありません。
当院は複数の診療科を標榜しているため、外から見て何科の受診かが分かりにくい環境です。 この点で受診しやすいとおっしゃっていただくことがあります。
まずは泌尿器科として、身体面の評価から始めることもできます。
16. 放置するとどうなるか
LOH症候群は、命に直接関わる疾患ではありません。しかし、放置による影響は小さくありません。
生活の質への影響
- 仕事の能率低下、判断力の低下
- 意欲の低下による活動範囲の縮小
- 家族関係の悪化(イライラ、無関心)
- 趣味や交友関係からの遠ざかり
身体への影響
低テストステロン状態が続くことは、次のような状態と関連することが報告されています。
- 内臓脂肪の増加、メタボリックシンドローム
- 糖尿病
- 骨密度の低下
- 筋肉量の減少(サルコペニア)
- 心血管疾患のリスク
「年のせい」で片づけないでください
40代・50代は、まだ長い人生の途中です。
「もう歳だから」と諦めていた不調が、検査と治療によって改善する可能性がある——このことを知っていただきたいと思います。
17. よくある心配事Q&A
Q. ただの疲れや年齢のせいではないでしょうか?
A. その可能性もあります。ただし、血液検査をすれば、ホルモンが低下しているかどうかは分かります。 「年のせい」と決めつける前に、一度確認する価値はあります。
Q. 心療内科で抗うつ薬を処方されていますが、改善しません。
A. 背景にテストステロンの低下がある可能性があります。 抗うつ薬はホルモンを上げる薬ではないため、その場合は効果が限定的になります。ホルモンの評価をおすすめします。現在の治療を自己判断で中止せず、まずはご相談ください。
Q. 検査は何をしますか?痛いですか?
A. 採血のみです。 特別な検査は必要ありません。ただし、テストステロンには日内変動があるため、午前中の採血をお願いしています。
Q. サプリメントで改善しますか?
A. 亜鉛やビタミンDなど、ホルモン合成に関わる栄養素はあります。ただし、サプリメントで大幅にテストステロンが上がるという確かな根拠は乏しいのが現状です。まず現在の値を測ることをおすすめします。 何も測らずにサプリメントを続けることは、時間と費用の面でも効率的ではありません。
Q. 治療を始めたら、一生続けるのですか?
A. 必ずしもそうではありません。生活習慣の改善によってご自身の分泌が回復し、治療を減量・中止できる方もいらっしゃいます。定期的に評価しながら判断します。
Q. 前立腺がんになりませんか?
A. テストステロン補充が前立腺がんを新たに発生させるという明確な証拠はないとされています。ただし、すでにある前立腺がんを増悪させる可能性があるため、治療前のPSA検査と、治療中の定期的な監視が必須です。
Q. 子どもがまだ欲しいのですが。
A. その場合、テストステロン補充療法は原則として適していません。 精子をつくる働きが低下するためです。必ず事前にお伝えください。生活習慣の改善や漢方薬、あるいは別の方法を検討します。
Q. 何科に行けばよいですか?
A. 泌尿器科が専門です。 ただし、抑うつ症状が強い場合は精神科的な評価も必要になります。当院では両方を標榜しているため、受診してから振り分けることができます。
Q. 妻に相談しづらいのですが。
A. お一人で受診いただいて構いません。ただ、ご家族が「性格が変わった」「怒りっぽくなった」と感じているケースは多く、背景に医学的な理由があると分かることで、関係が改善することもあります。伝え方についても、ご相談いただけます。
18. 名古屋あおいクリニックでの診療について
名古屋市東区・高岳駅から徒歩4分の**名古屋あおいクリニック(皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科)**では、男性更年期障害(LOH症候群)のご相談に対応しています。
当院での対応内容
- 問診・AMSスコアによる症状評価
- 午前中の採血によるテストステロン値の測定
- PSA検査・前立腺の評価
- 他疾患の鑑別(甲状腺機能、糖尿病、貧血、肝腎機能/内科と連携)
- 前立腺肥大症・夜間頻尿など、泌尿器科疾患の評価
- 生活習慣の改善に関する具体的な指導
- 漢方薬による治療
- テストステロン補充療法に関するご相談(適応の判断を含む)
- 治療中の定期的なモニタリング
- 精神科との連携(うつ状態・不安・不眠の評価)
- 挙児希望がある場合の治療選択に関するご相談
- 必要に応じた専門医療機関へのご紹介
こんな方はぜひご相談ください
- 40代以降で、以前のような意欲が湧かない
- 疲れが抜けず、朝からだるい
- 理由もなくイライラし、家族に当たってしまう
- 眠りが浅く、夜中に目が覚める
- 集中力・記憶力が落ちたと感じる
- 性欲の低下、朝の勃起の減少がある
- 心療内科で治療を受けているが、改善しない
- 健診でメタボや血糖値を指摘されている
- 筋肉が落ち、お腹周りが太ってきた
- 「年のせい」と言われ続けてきた
- 何科に行けばよいか分からない
「男性更年期障害は、女性の更年期障害と違って明確な節目がなく、変化が緩やかなために『年のせい』『疲れているだけ』で何年も過ぎてしまいます。そして症状がうつ病とよく似ているため、抗うつ薬による治療を受けながら改善しない方もいらっしゃいます。両者を分ける手がかりのひとつは、朝の採血一回で得られます。当院は泌尿器科と精神科、内科を併設していますので、身体とこころの両面から見極めることができます。長く続く不調に、名前がつくかもしれません。まずはご相談ください。」
名古屋あおいクリニックのご案内
名古屋あおいクリニック 皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2-4-1 第三コジマビル6階
【TEL】052-737-7117
【診療時間】 10:30~13:30 14:30~19:00
【休診日】不定休
【アクセス】 高岳駅より徒歩4分 新栄町駅より徒歩5分
【ホームページ】https://www.nagoya-aoi-clinic.com/ 【Instagram】https://www.instagram.com/nagoya.aoi.clinic
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