帯状疱疹(たいじょうほうしん)——「72時間以内」が分かれ目。前兆の見分け方・治療薬の違い・跡を残さないケアを名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説

帯状疱疹(たいじょうほうしん)——「72時間以内」が分かれ目。前兆の見分け方・治療薬の違い・跡を残さないケアを名古屋あおいクリニック(名古屋市東区・皮膚科)が詳しく解説

「体の片側だけがピリピリ、チクチク痛む」「痛みのあった場所に赤い発疹と水ぶくれが出てきた」「肋間神経痛かと思って様子を見ていたら、皮疹が広がった」「帯状疱疹と診断されたが、治った後も痛みが残ると聞いて不安」「発疹の跡が茶色く残ってしまった」——帯状疱疹は皮膚科で日常的に診る疾患でありながら、受診のタイミングによって、その後の経過が大きく変わる病気です。

日本では、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹にかかるといわれています。また、皮膚症状が治った後も、50歳以上の約2割の方に長く痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。

そして最も重要なのが、皮疹が出てから72時間以内に抗ウイルス薬を開始できるかどうかという点です。この数日の差が、その後数か月から数年の痛みを左右します。

名古屋市東区(高岳駅・新栄町駅)の名古屋あおいクリニック皮膚科が、帯状疱疹の前兆の見分け方、治療薬4種の違い、後遺症を防ぐポイント、そして治った後の皮膚のケアまで、詳しく解説します。


目次

  1. 帯状疱疹とは——水ぼうそうのウイルスが原因です
  2. 症状の経過——時期別に理解する【比較表】
  3. 前兆・初期症状——他の病気と間違えやすい【比較表】
  4. どんな人が発症しやすいのか【比較表】
  5. 【最重要】なぜ「72時間以内」なのか
  6. 受診の目安——すぐに受診すべきサイン
  7. 治療薬①:抗ウイルス薬4種の違い【比較表】
  8. 治療薬②:痛みに対する治療【比較表】
  9. 帯状疱疹後神経痛(PHN)——最も避けたい後遺症
  10. 注意すべき合併症——顔面・眼・耳の帯状疱疹
  11. 人にうつるのか——正しい理解【比較表】
  12. 治った後の皮膚——色素沈着と瘢痕のケア
  13. 再発と、背景にある病気のチェック
  14. 日常生活で気をつけたいこと
  15. 予防について——ワクチンという選択肢
  16. よくある心配事Q&A
  17. 名古屋あおいクリニックでの診療について

1. 帯状疱疹とは——水ぼうそうのウイルスが原因です

帯状疱疹は、**水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)**によって起こる皮膚の疾患です。

子どもの頃にかかった水痘(みずぼうそう)のウイルスは、治った後も体内から消えません。**背骨に沿った神経節(脊髄後根神経節)**に長期間潜伏し、免疫が低下した際などに再活性化して「帯状疱疹」として発症します。

なぜ「帯状」なのか

再活性化したウイルスは、神経に沿って皮膚へと移動します。神経は身体の左右いずれかを帯のように走行しているため、症状も体の片側に、帯状に現れるのです。

「左右どちらか一方だけ」「正中線(体の真ん中の線)を越えない」——この2点が、帯状疱疹を見分ける最大の特徴です。

水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に出て、強い痛みを伴うことが多く、症状は3週間から4週間ほど続きます。

出やすい部位

  • 胸部・背部(肋間神経領域)——最も多い
  • 腹部
  • 顔面(三叉神経領域)——特に注意が必要
  • 腕・脚
  • 頭部

2. 症状の経過——時期別に理解する【比較表】

帯状疱疹は、典型的には次のような経過をたどります。

時期期間の目安症状
前駆期皮疹の数日〜1週間前片側にピリピリ・チクチクした痛み、違和感、かゆみ、しびれ。この時点では皮疹がない
急性期(発疹出現)発症〜3日赤い斑点が帯状に出現。その上に小さな水ぶくれが多発
水疱期3〜7日水ぶくれが大きくなり、集まる。痛みが最も強い時期
痂皮(かさぶた)期7〜14日水ぶくれが破れ、膿を持ち、かさぶたになる
治癒期3〜4週かさぶたが取れる。色素沈着や瘢痕が残ることがある
帯状疱疹後神経痛(PHN)皮疹治癒後も持続皮膚は治っているのに、痛みだけが残る

痛みの性質

「ピリピリ」「チクチク」「ズキズキ」「焼けるような」「電気が走るような」——神経そのものの痛みであるため、擦り傷や打撲の痛みとは質が異なります。

**衣類が触れるだけで激しく痛む(アロディニア)**という症状が出ることもあります。「服が擦れるだけで飛び上がるほど痛い」という訴えは、帯状疱疹に特徴的です。


3. 前兆・初期症状——他の病気と間違えやすい【比較表】

帯状疱疹で受診が遅れる最大の理由は、皮疹が出る前に痛みだけが先行することです。この段階では、部位によって他の病気と間違われます。

痛みの部位間違われやすい病気
胸・背中肋間神経痛、狭心症、心筋梗塞、胸膜炎
腹部胆石、尿路結石、虫垂炎、腸炎
腰痛症、椎間板ヘルニア、尿路結石
頭部・顔片頭痛、三叉神経痛、副鼻腔炎、歯の痛み
首・肩頸椎症、肩こり、五十肩

「整形外科で痛み止めをもらって様子を見ていたら、数日後に発疹が出た」「歯が痛くて歯科に行ったが原因が見つからず、翌週に顔に皮疹が出た」——いずれも実際によくある経過です。

帯状疱疹を疑うポイント

以下に当てはまる場合、帯状疱疹の可能性を考えてください。

  • 痛みが体の片側だけにある(正中線を越えない)
  • 痛む範囲が帯状・線状に広がっている
  • 皮膚に触れると痛い、衣類が擦れると痛む
  • 疲労やストレス、睡眠不足が続いていた
  • 50歳以上である
  • 同じ場所に赤み・小さな水ぶくれが出てきた

片側だけの原因不明の痛みが続く場合は、数日以内に皮疹が出ないか注意して観察してください。 そして皮疹が出た時点で、その日のうちに皮膚科を受診することが重要です。


4. どんな人が発症しやすいのか【比較表】

帯状疱疹の発症には、免疫機能の低下が関わっています。

要因内容
加齢50歳を過ぎると発症率が上昇。60代以降で急増
疲労・睡眠不足免疫機能の一時的な低下
強いストレス心理的負荷が免疫に影響
手術・外傷後身体的ストレス
悪性腫瘍・治療中抗がん剤、放射線治療
免疫抑制薬・ステロイド膠原病、臓器移植後など
糖尿病免疫機能の低下
HIV感染免疫不全

近年、若年層でも増えています

かつて帯状疱疹は「高齢者の病気」でしたが、近年は20〜40代の発症も増加しています。

背景として、水痘ワクチンの定期接種化(2014年)により子どもの水ぼうそうが減ったことが指摘されています。これまで大人は、周囲の子どもの水ぼうそうに接触することで免疫が繰り返し刺激(ブースター効果)されていましたが、その機会が減ったためと考えられています。

「若いから大丈夫」ではありません。 繁忙期や睡眠不足が続いている時期は、年齢に関わらず注意が必要です。


5. 【最重要】なぜ「72時間以内」なのか

帯状疱疹の治療において、最も重要なのがこの点です。

抗ウイルス薬は「増殖を止める」薬です

抗ウイルス薬は、ウイルスが増えるのを止める薬であり、すでに傷ついた神経を修復する薬ではありません。

ウイルスの増殖は発症の初期にピークを迎えます。そのため、皮疹が出てから72時間以内に薬を開始することが推奨されています。

遅れるとどうなるか

  • ウイルスによる神経のダメージが進行する
  • 皮疹の治りが遅くなる
  • 急性期の痛みが強くなる
  • 帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行するリスクが高まる

一度傷ついた神経は、元に戻りにくいのです。

だから「様子を見ない」でください

「そのうち治るだろう」「市販の痛み止めで様子を見よう」——この数日が、その後数か月から数年の痛みを左右することがあります。

なお、72時間を過ぎていても治療の意味がなくなるわけではありません。 新しい水疱が出続けている場合や、重症例、免疫が低下している方では、時間が経過していても抗ウイルス薬を開始します。「もう遅いから」と受診をためらわないでください。


6. 受診の目安——すぐに受診すべきサイン

以下に該当する場合は、当日中の受診をおすすめします。

早急な受診が必要なサイン

  • 顔面、特に額から鼻・目のまわりに皮疹がある(眼合併症のリスク)
  • 耳のまわりに皮疹がある、耳が痛い
  • 顔が動かしにくい、口から水がこぼれる、目が閉じられない
  • 難聴、耳鳴り、めまいを伴う
  • 皮疹が広範囲に及んでいる、両側に出ている
  • 高熱、強い頭痛、吐き気を伴う
  • 手足に力が入らない
  • 排尿・排便がしにくい
  • 免疫抑制薬を使用中、がん治療中、糖尿病がある
  • 痛みが非常に強く、眠れない

これらは合併症のリスクが高い、あるいはすでに合併症が生じている可能性を示すサインです。

通常の帯状疱疹でも、できるだけ早く

上記に該当しない典型的な帯状疱疹であっても、72時間ルールがあります。「様子を見る」という選択肢は、この病気には適していません。


7. 治療薬①:抗ウイルス薬4種の違い【比較表】

日本で帯状疱疹に使用される内服の抗ウイルス薬は、主に4種類です。

一般名主な商品名服用方法腎機能による調整特徴
アメナメビルアメナリーフ®1日1回(食後)7日間原則不要作用機序が異なる新しい薬。腎機能低下例・高齢者に使いやすい
バラシクロビルバルトレックス®1日3回 7日間必要長年の使用実績。後発品があり費用を抑えられる
ファムシクロビルファムビル®1日3回 7日間必要実績豊富。後発品あり
アシクロビルゾビラックス®1日5回 7日間必要服用回数が多く、飲み忘れが起こりやすい

薬選びの3つのポイント

① 腎機能

アメナメビル以外の薬は主に腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している方では減量が必要です。調整せずに使用すると、意識障害や幻覚などの精神神経症状を起こすことがあります。

ご高齢の方、腎機能が気になる方では、腎機能による調整が原則不要なアメナメビルが選択されることが増えています。 当院は内科を併設しており、腎機能の確認を含めた判断が可能です。

② 服用回数

1日5回の服用は現実的に守るのが難しく、飲み忘れが治療効果を直接下げます。確実に7日間飲みきれるかは、薬を選ぶうえで重要な要素です。お仕事の状況に応じて、1日1回の薬を選択することもあります。

③ 費用

後発品のある薬剤では費用を抑えられます。ご希望があれば遠慮なくお伝えください。

治療で大切なこと

  • 必ず7日間飲みきること(症状が軽くなっても自己判断でやめない)
  • 十分な休養をとること(仕事を休むことも治療の一部です
  • 患部を清潔に保ち、こすらないこと
  • 重症例や免疫不全のある方では、点滴治療や入院が必要になることもあります

8. 治療薬②:痛みに対する治療【比較表】

抗ウイルス薬と並行して、痛みの治療を行います。急性期の痛みをしっかり抑えることが、PHNの予防にもつながります。

分類主な薬剤位置づけ
解熱鎮痛薬アセトアミノフェン、NSAIDs軽度〜中等度の痛みに
神経障害性疼痛治療薬プレガバリン、ミロガバリン神経の痛みに対する中心的な薬。眠気・ふらつきに注意
三環系抗うつ薬アミトリプチリンなど慢性期の痛みに用いられることがある
神経の修復を助ける薬ビタミンB12製剤補助的に併用
神経ブロック痛みが強い場合、ペインクリニックへご紹介

「痛み止めが効かない」と感じる場合、それは神経の痛みだからかもしれません。 一般的な鎮痛薬とは作用の異なる薬が必要です。我慢せず、お伝えください。

痛みを我慢することにメリットは一つもありません。急性期の痛みが強いほどPHNのリスクが上がるため、しっかり抑えることが治療戦略の一部です。


9. 帯状疱疹後神経痛(PHN)——最も避けたい後遺症

PHNとは

皮膚の症状が治った後も、痛みだけが残り続ける状態です。50歳以上の約2割の方に、長期にわたる痛みが残る可能性があります。

数か月で軽快する方もいれば、数年にわたって続く方もいます。

PHNになりやすい要因

  • 高齢(最大のリスク因子)
  • 急性期の痛みが強かった
  • 皮疹が重症・広範囲だった
  • 前駆痛(皮疹前の痛み)が強かった
  • 発疹出現から治療開始までが遅れた

予防が最善の対策です

PHNは、いったん成立すると治療が難しくなります。予防が最も重要であり、そのために現実的にできることは次の2つです。

① 発症したら、できるだけ早く抗ウイルス薬を開始する ② 急性期の痛みをしっかり抑える

すでにPHNになっている方へ

痛みが残っていても、治療の選択肢はあります。 神経障害性疼痛治療薬の調整、ペインクリニックでの神経ブロックなど、複数のアプローチがあります。「治らないものだ」と諦めず、ご相談ください。


10. 注意すべき合併症——顔面・眼・耳の帯状疱疹

帯状疱疹は皮膚だけの病気ではありません。部位によっては、重い合併症を伴うことがあります。

眼部帯状疱疹

額から鼻・眼のまわりに皮疹が出た場合、角膜炎、ぶどう膜炎、緑内障などを合併し、視力障害に至ることがあります。

特に、鼻の先端に皮疹がある場合(ハッチンソン徴候)は眼合併症のリスクが高いとされています。この場合は眼科での診察が必要となり、当院から速やかにご紹介します。

ラムゼイ・ハント症候群

耳のまわりに皮疹が出て、顔面神経麻痺、耳鳴り、難聴、めまいを伴う状態です。

顔の片側が動かない、口から水がこぼれる、目が閉じられない——こうした症状があれば緊急性が高く、早期治療が後遺症の程度を左右します。

その他の合併症

  • 髄膜炎・脳炎(強い頭痛、発熱、意識の変化)
  • 運動麻痺(皮疹の部位に一致した筋力低下)
  • 膀胱直腸障害(仙骨部の帯状疱疹の場合)
  • 細菌の二次感染(皮疹が急に悪化、膿が増える)

11. 人にうつるのか——正しい理解【比較表】

これは非常によくいただくご質問です。

周囲の人に「帯状疱疹として」うつることはありません。 ただし、これまで水ぼうそうにかかったことがない小児等には、水ぼうそうを発症させる可能性があります。

相手うつるか何になるか
水ぼうそうにかかったことがある人ほぼうつらない
水痘ワクチンを接種済みの人うつりにくい
水ぼうそう未罹患・未接種の乳幼児うつる可能性がある水ぼうそう(帯状疱疹ではない)
水ぼうそう未罹患の妊婦うつる可能性がある水ぼうそう(注意が必要)

感染経路と対策

感染源は水ぶくれの中の液体です。かさぶたになれば感染力はほぼなくなります。

  • 患部をガーゼや衣服で覆う
  • 水ぶくれに触れた手はよく洗う
  • 水ぼうそう未罹患の乳幼児、妊婦との接触を避ける
  • 通常の会話や、同じ空間にいることでは、まず感染しません

過度に恐れる必要はありません。 ただし、上記に該当する方がご家族にいる場合はご相談ください。


12. 治った後の皮膚——色素沈着と瘢痕のケア

この点について解説している記事は多くありませんが、実際にはご相談の多いテーマです。

帯状疱疹は皮膚に炎症と水疱を起こすため、治癒後に跡が残ることがあります。

残りやすい変化

変化内容経過
炎症後色素沈着茶色〜褐色のシミ状の変化数か月〜1年程度で徐々に薄くなることが多い
脱色素斑白く色が抜けた状態改善に時間がかかる、残ることもある
瘢痕(はんこん)皮膚がへこむ、または盛り上がる深い潰瘍を伴った場合に生じやすい

跡を残さないために——急性期にできること

① 水ぶくれをつぶさない 自分でつぶすと細菌感染を起こし、瘢痕が残りやすくなります。

② 掻かない・こすらない かゆみが出ることがありますが、掻き壊すと跡が残ります。

③ 治りかけの時期に紫外線を避ける 炎症後の皮膚は紫外線の影響を受けやすく、色素沈着が濃くなり長引きます。 顔や首、腕など露出部位に皮疹があった場合、かさぶたが取れた後も数か月は日焼け対策を続けてください。

④ 二次感染を防ぐ 皮疹が急に悪化した、膿が増えた、赤みが広がったという場合は、細菌感染の可能性があります。早めにご相談ください。

跡が残ってしまった場合

当院は美容皮膚科を併設しています。炎症後色素沈着に対する外用治療や内服、瘢痕に対するご相談も、同じクリニック内で継続して対応できます。

「治ったけれど跡が気になる」という段階でも、遠慮なくご相談ください。 特に顔面や首など目立つ部位の場合、早めに対応を始めたほうが改善しやすくなります。


13. 再発と、背景にある病気のチェック

帯状疱疹は再発します

「一度かかったからもう大丈夫」と思われがちですが、帯状疱疹は再発することがあります。 頻度は高くありませんが、免疫が低下する状況では起こり得ます。

繰り返す場合、背景の確認が必要です

短期間に繰り返す、若年で発症した、皮疹が広範囲に及んだ——こうした場合、免疫を低下させる背景疾患が隠れている可能性があります。

確認すべき主なもの:

  • 糖尿病(血糖コントロール不良)
  • 悪性腫瘍
  • 膠原病、およびその治療薬
  • HIV感染
  • 血液疾患

当院は内科を併設しているため、血液検査による背景疾患のスクリーニングを同じクリニック内で行うことができます。帯状疱疹をきっかけに糖尿病が見つかることは、実際に珍しくありません。

「帯状疱疹は、身体からのサインであることがある」——この視点を持って診療にあたっています。


14. 日常生活で気をつけたいこと

治療中

  • 十分な休養をとる——これが最も重要です。無理を続けると治りが遅れ、痛みが長引きます
  • 患部は清潔に。ただし強くこすらない
  • 患部を冷やさない(温めたほうが痛みが和らぐことが多い)
  • 入浴は可能ですが、熱すぎるお湯は避け、患部をゴシゴシ洗わない
  • 水ぶくれをつぶさない
  • 飲酒は控える
  • 水ぼうそう未罹患の乳幼児・妊婦との接触を避ける
  • 露出部位の皮疹では、治った後も紫外線対策を継続する

仕事について

帯状疱疹は、疲労や免疫低下を背景に発症します。無理を続けることは、治療の妨げになります。

「休めない」という方が多いのですが、休養は治療の一部です。診断書が必要な場合は作成いたしますので、お申し付けください。

再発を防ぐために

  • 睡眠時間を確保する
  • 過労を避ける
  • バランスのよい食事
  • ストレスをためこまない
  • 持病(特に糖尿病)の管理を良好に保つ

15. 予防について——ワクチンという選択肢

帯状疱疹には予防ワクチンがあり、2025年4月から予防接種法に基づく定期接種となりました。

名古屋市では、定期接種の対象者に加えて、定期接種の対象に該当しない50歳以上の方にも独自の費用助成を行っています。全国的に見ても手厚い制度です。

ただし、名古屋市は対象者への個別通知を送付していません。 「案内が届かないから対象ではない」という判断は誤りですので、ご注意ください。

なお、当院では帯状疱疹ワクチンの接種は行っておりません。 接種をご希望の方は、名古屋市の指定医療機関にお問い合わせください。対象者・自己負担額・指定医療機関の一覧は、名古屋市公式ウェブサイトでご確認いただけます。

当院では、発症後の診断・治療、痛みの管理、治癒後の皮膚のケアを担当いたします。


16. よくある心配事Q&A

Q. 皮疹が出てから4日経ってしまいました。もう手遅れですか?

A. 手遅れではありません。72時間以内が理想ですが、新しい水疱が出続けている場合や症状が強い場合は、時間が経過していても抗ウイルス薬を開始します。「遅いから」と受診をためらわず、すぐにご相談ください。

Q. 痛みだけで発疹がありませんが、帯状疱疹でしょうか?

A. 皮疹が出る数日前から痛みが先行することがあります。片側の帯状の痛みであれば、帯状疱疹の前駆症状の可能性があります。数日以内に皮疹が出るか注意して観察し、出たらすぐに受診してください。まれに、皮疹が出ないまま経過する「無疹性帯状疱疹」もあります。

Q. 仕事は休むべきですか?

A. 可能であれば休養をとることを強くおすすめします。 帯状疱疹は疲労や免疫低下を背景に発症するため、無理を続けると治癒が遅れ、PHNのリスクも上がります。診断書が必要な場合は作成いたします。

Q. 市販薬で対応できますか?

A. できません。抗ウイルス薬は処方薬であり、市販の塗り薬や痛み止めでは治療になりません。市販薬で様子を見ている間に72時間を過ぎてしまうことが、最も避けたい事態です。

Q. 何科を受診すればよいですか?

A. 皮膚科が第一選択です。皮疹の診断と抗ウイルス薬の処方を速やかに行えます。顔面・眼周囲の場合は眼科との連携、耳の症状を伴う場合は耳鼻科との連携が必要になることがあります。

Q. お風呂に入ってもいいですか?

A. 入浴は可能です。むしろ清潔を保つことが大切です。ただし、熱すぎるお湯は避け、患部をこすらないでください。水ぶくれをつぶさないよう、やさしく洗い流す程度にしてください。

Q. 痛みが治まりません。いつまで続きますか?

A. 皮疹の治癒後も痛みが続く場合、PHNの可能性があります。放置せず、痛みの治療を継続してください。神経障害性疼痛に対する薬の調整や、ペインクリニックでの神経ブロックなど、対応の選択肢があります。我慢する必要はありません。

Q. 跡が茶色く残ってしまいました。消えますか?

A. 炎症後色素沈着は、多くの場合数か月から1年程度で徐々に薄くなります。ただし、紫外線を浴びると濃くなり長引くため、日焼け対策が重要です。改善が乏しい場合、外用治療などの選択肢もありますので、当院の美容皮膚科でご相談いただけます。

Q. 帯状疱疹は再発しますか?

A. 再発することがあります。繰り返す場合は、背景に免疫を低下させる疾患がないか確認が必要です。当院では内科と連携し、血液検査によるスクリーニングが可能です。


17. 名古屋あおいクリニックでの診療について

名古屋市東区・高岳駅から徒歩4分の**名古屋あおいクリニック(皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科)**では、帯状疱疹の診断・治療に対応しています。

当院での対応内容

  • 帯状疱疹の診断(視診・必要に応じた検査)
  • 前駆期の痛みに対する評価と、他疾患との鑑別
  • 抗ウイルス薬による治療(腎機能・年齢・生活状況に応じた薬剤選択
  • 痛みに対する治療(神経障害性疼痛治療薬を含む)
  • 帯状疱疹後神経痛(PHN)の予防と治療
  • 眼部・耳部の帯状疱疹における眼科・耳鼻科との連携
  • 重症例における入院可能施設へのご紹介
  • 就労に関する診断書の作成
  • 内科との連携(腎機能の評価、糖尿病など背景疾患のスクリーニング)
  • 美容皮膚科との連携(治癒後の色素沈着・瘢痕のケア)
  • ペインクリニックへのご紹介

※当院では帯状疱疹ワクチンの接種は行っておりません。

こんな方はぜひご相談ください

  • 体の片側にピリピリ・チクチクした痛みがある
  • 片側だけに赤い発疹や水ぶくれが出てきた
  • 肋間神経痛や筋肉痛かと思っていたが、皮疹が出た
  • 帯状疱疹と診断されたが、痛みが治まらない
  • 顔や耳の周りに皮疹が出て、麻痺やめまいがある
  • 以前かかったことがあり、再発が心配
  • 短期間に何度も帯状疱疹を繰り返している
  • 家族に小さな子どもや妊婦がいて、うつらないか不安
  • 治った後の跡(色素沈着・瘢痕)が気になる
  • 診断書が必要

「帯状疱疹の診療で最も残念なのは、『痛みだけの時期に受診できなかった』というケースです。72時間という時間差が、その後何か月もの痛みを左右します。片側だけの帯状の痛みと発疹に気づいたら、どうかその日のうちにご相談ください。また、帯状疱疹は身体からのサインであることもあります。繰り返す方や若くして発症された方には、背景の確認までを含めて診てまいります。治った後の皮膚のことまで、一つの場所で相談できることが、当院の役割だと考えています。」


名古屋あおいクリニックのご案内

名古屋あおいクリニック 皮膚科・美容皮膚科・内科・泌尿器科・児童精神科・精神科

〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2-4-1 第三コジマビル6階

【TEL】052-737-7117

【診療時間】 10:30~13:30 14:30~19:00

【休診日】不定休

【アクセス】 高岳駅より徒歩4分 新栄町駅より徒歩5分

【ホームページ】https://www.nagoya-aoi-clinic.com/ 【Instagram】https://www.instagram.com/nagoya.aoi.clinic

オンライン予約はホームページより24時間受け付けております。 皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

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オンライン予約はホームページより可能です。

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